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1954 FIFAワールドカップ

1954年にスイスで行われた第5回FIFAワールドカップ ウィキペディアから

1954 FIFAワールドカップ
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1954 FIFAワールドカップ: 1954 FIFA World Cup)は、1954年6月16日から7月4日にかけて、スイスで開催された第5回目のFIFAワールドカップである。

概要 1954 FIFAワールドカップ1954 FIFA World Cup, 大会概要 ...
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1954 FIFAワールドカップ
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予選

出場国

出場選手は1954 FIFAワールドカップ参加チームを参照。

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本大会

要約
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概要

1946年7月22日、戦後初となる1950年大会開催国をブラジルに決定したのと併せて1954年大会の開催国が決定された。FIFA創立50周年であったため、大会は本部のあるスイスで行われることとなった。スイスは第二次世界大戦で中立を保ち、戦災を免れたため、スタジアムなどの施設・環境整備が容易という理由もあった[2]。大会史上初めてテレビ中継されることになり、記念コインが初めて発行された。また、第二次世界大戦後に会費未納などで除名されていたドイツサッカー連盟(DFB)がドイツ連邦共和国(西ドイツ)の協会として復帰し[3]日本蹴球協会の再加盟が認められ、この大会で初めて予選に参加した日本とともに国際サッカー界に復帰し、予選を突破した。

16チームが各地区予選を突破して選ばれたが、欧州と米州がほぼ半々だった前回のブラジル大会と大きく変わり、開催国のスイス以外の欧州だけで11と、前回大会の8(1938年大会の優勝国イタリア含む)から大幅増(ただし欧州枠にはトルコ、イスラエル、エジプトも含んだ)となった一方、米州は前回大会優勝のウルグアイを含めても僅か3と前回大会の7(開催国のブラジルを含む)の半分以下、そしてアジアからは前回大会と同じ1(実際にはインドの辞退により前回大会本大会参加は0)という構成となった。

本大会参加国は4チームずつ4つのグループに分けられたが、グループリーグに初めてシード制が導入され、2か国のシード国と2か国のノンシード国という構成になり、かつ総当たり制ではなく、シード国対ノンシード国の2試合ずつのみの各グループ4試合だけで、シードされた2チーム同士およびノンシードの2チーム同士はグループリーグでの対戦は組まれなかった。各グループの上位2チームは準々決勝に進出することになっていたが、2位と3位の勝点が同一の場合は、進出をかけて再試合(順位決定戦)が組まれることになっていた。全体としてはシード国優位でリーグが進んだが、ノーシードだったスイスイタリアを、西ドイツトルコをそれぞれ破り、同じカードで行われた順位決定戦でも、スイスが4対1でイタリアを下し、西ドイツがトルコを7対2で下し、ベスト8に進出した。
またこの大会では韓国がアジアの独立国として初めて出場したが[4]ハンガリーに0対9で、トルコにも0対7で敗れ、大惨敗であった。

準々決勝は各組の1位同士と2位同士が対戦する形式のオープンドロー(ただしグループリーグ1位と2位の対戦は決勝戦までなし)で行われ、ハンガリーがブラジルを4対2で下したが、両チームを合わせて3人が退場となり、試合終了後も喧嘩になるなど、「ベルンの戦い」と後に呼ばれるほど醜い試合であった。前回優勝国のウルグアイイングランドを4対2で下し、西ドイツはユーゴスラビアを2対0で下した。オーストリア対スイス戦は点の取り合いになり、ワールドカップ史上最多ゴールとなる7対5でオーストリアが勝利した。

準決勝で西ドイツがオーストリアを6対1で下したが、最も重要な試合はハンガリー対ウルグアイであった。ここまでワールドカップで無敗のウルグアイは後半開始1分の時点でハンガリーに2対0とリードされていたが、そこから2対2に追いつき、延長戦に持ち込んだ。しかし、延長ではコチシュ・シャーンドルに2点を挙げられ、ウルグアイはハンガリーにワールドカップにおける初の敗北を喫した。ウルグアイは3位決定戦でもオーストリアに敗れ、4位で大会を終えた。

決勝の舞台はバンクドルフ・スタジアムであり、6万人の観衆が西ドイツ対ハンガリー戦を見るために集まった。2チームはグループリーグでも同じ組であり、この試合はハンガリーが8対3で勝利していた。ハンガリーの中心選手、プスカシュ・フェレンツは怪我を押して出場し、開始6分で先制点を挙げた。2分後にチボル・ゾルターンが点を加え、この時点で国際試合で4年間無敗のハンガリーが、優位に試合を進めていた。

しかし、前半終了前に西ドイツはマックス・モーロックヘルムート・ラーンの得点で追いつき、後半は西ドイツが優勢となった。ラーンが2点目を決めて西ドイツが3対2でリードし、残り時間2分でプスカシュが決めたシュートはオフサイドのため取り消され、西ドイツが史上3カ国目の初優勝を遂げた。しかし、決勝の数日後、ピッチに立った西ドイツの選手が相次ぎ病院の担ぎ込まれる事件も起きている。黄疸という共通した症状が物語るのは、肝臓への負担。「薬物の助けを借りて、あの決勝を戦っていたのではないか」という当時囁かれた疑惑は、今なお消えずに燻りつづけている。西ドイツはその後の大会で、それまでの劣勢を跳ね返して逆転する異常なまでの勝負強さを幾度となく発揮したが、その「ゲルマン魂」がワールドカップの舞台で初めて炸裂した試合といえる。[要出典]

ハンガリー代表のコチシュはこの大会で11得点を決め、これまでの記録を3つ更新し、得点王となった。

会場一覧

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結果

要約
視点

グループリーグ

グループ 1

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さらに見る 5 - 0 ...
スタッド・デ・シャルミージュネーヴ
観客数: 13,000人
主審: スイスの旗 Raymon Wyssling

さらに見る 1 - 0 ...

さらに見る 1 - 1 (延長) ...

さらに見る 3 - 2 ...
スタッド・デ・シャルミージュネーヴ
観客数: 19,000人
主審: スペインの旗 Manuel Asensi

グループ 2

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さらに見る 4 - 1 ...
ヴァンクドルフ・スタディウムベルン
観客数: 39,000人
主審: ポルトガルの旗 Jose da Costa Vieira

さらに見る 9 - 0 ...
ハルトトゥルム・スタディウムチューリッヒ
観客数: 18,000人
主審: フランスの旗 Raymond Vincenti

さらに見る 8 - 3 ...

さらに見る 7 - 0 ...
スタッド・デ・シャルミージュネーヴ
観客数: 3,000人
主審: ウルグアイの旗 Esteban Marino

プレーオフ

さらに見る 7 - 2 ...
ハルトトゥルム・スタディウムチューリッヒ
観客数: 18,000人
主審: フランスの旗 Raymond Vincenti

グループ 3

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さらに見る 2 - 0 ...
ヴァンクドルフ・スタディウムベルン
観客数: 20,500人
主審: イングランドの旗 Arthur Edward Ellis

さらに見る 1 - 0 ...
ハルトトゥルム・スタディウムチューリッヒ
観客数: 30,000人
主審: ベルギーの旗 Laurent Franken

さらに見る 7 - 0 ...
ザンクト・ヤコブ・パルクバーゼル
観客数: 43,000人
主審: イタリアの旗 Vincenzo Orlandini

さらに見る 5 - 0 ...
ハルトトゥルム・スタディウムチューリッヒ
観客数: 25,000人
主審: ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 Vasa Stefanovic

グループ 4

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さらに見る 4 - 4 (延長) ...
ザンクト・ヤコブ・パルクバーゼル
観客数: 40,000人
主審: 西ドイツの旗 Emil Schmetzer

さらに見る 4 - 1 ...
スタディオ・ディ・コルナレードルガーノ
観客数: 26,000人
主審: オーストリアの旗 Carl Erich Steiner

さらに見る 2 - 0 ...
ヴァンクドルフ・スタディウムベルン
観客数: 50,000人
主審: ハンガリーの旗 Istvan Zsolt

プレーオフ

さらに見る 4 - 1 ...
ザンクト・ヤコブ・パルクバーゼル
観客数: 30,000人
主審: ウェールズの旗 Benjamin Griffiths

決勝トーナメント

 
準々決勝準決勝決勝
 
          
 
6月26日
 
 
オーストリアの旗 オーストリア7
 
6月30日
 
スイスの旗 スイス5
 
西ドイツの旗 西ドイツ6
 
6月27日
 
オーストリアの旗 オーストリア1
 
西ドイツの旗 西ドイツ2
 
7月4日
 
ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の旗 ユーゴスラビア0
 
西ドイツの旗 西ドイツ3
 
6月26日
 
ハンガリーの旗 ハンガリー2
 
ウルグアイの旗 ウルグアイ4
 
6月30日
 
イングランドの旗 イングランド2
 
ウルグアイの旗 ウルグアイ 2
 
6月27日
 
ハンガリーの旗 ハンガリー (aet)4 3位決定戦
 
ハンガリーの旗 ハンガリー4
 
7月3日
 
ブラジルの旗 ブラジル2
 
オーストリアの旗 オーストリア3
 
 
ウルグアイの旗 ウルグアイ1
 

準々決勝


さらに見る 7 - 5 ...

さらに見る 4 - 2 ...
ザンクト・ヤコブ・パルクバーゼル
観客数: 35,000人
主審: オーストリアの旗 Carl Erich Steiner

さらに見る 4 - 2 ...
ヴァンクドルフ・スタディウムベルン
観客数: 60,000人
主審: イングランドの旗 Arthur Edward Ellis

さらに見る 2 - 0 ...
スタッド・デ・シャルミージュネーヴ
観客数: 20,000人
主審: ハンガリーの旗 Istvan Zsolt

準決勝


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さらに見る 6 - 1 ...
ザンクト・ヤコブ・パルクバーゼル
観客数: 58,000人
主審: イタリアの旗 Vincenzo Orlandini

3位決定戦


さらに見る 3 - 1 ...
ハルトトゥルム・スタディウムチューリッヒ
観客数: 35,000人
主審: スイスの旗 Raymon Wyssling

決勝


さらに見る 3 - 2 ...
西ドイツ
ハンガリー
GK1トニー・トゥレク
RB7ヨーゼフ・ポジパル
CB10ヴェルナー・リーブリッヒ
LB3ヴェルナー・コールマイヤー
RH6ホルスト・エッケル
LH8カール・マイ
OR12ヘルムート・ラーン
IR13マックス・モーロック
CF15オットマール・ヴァルター
IL16フリッツ・ヴァルター captain
OL20ハンス・シェーファー
監督:
ゼップ・ヘルベルガー
Thumb
GK1グロシチ・ジュラ
RB2ブザーンスキー・イェネー
CB3ローラーント・ジュラ
LB4ラントシュ・ミハーイ
RH5ボジク・ヨージェフ
CH9ヒデクチ・ナーンドル
LH6ザカリアーシュ・ヨージェフ
OR11チボル・ゾルターン
IR8コチシュ・シャーンドル
IL10プスカシュ・フェレンツ captain
OL20トート・ミハーイ
監督:
シェベシュ・グスターヴ

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優勝国

 1954 FIFAワールドカップ優勝国 

西ドイツ
初優勝

得点ランキング

脚注

関連項目

外部リンク

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