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サッカー大韓民国代表

韓国の男子サッカーナショナルチーム ウィキペディアから

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(サッカーだいかんみんこくだいひょう、: 대한민국 축구 국가대표팀は、大韓サッカー協会(KFA)によって構成される大韓民国(韓国)のサッカーナショナルチームである。アジアサッカー連盟(AFC)および東アジアサッカー連盟(EAFF)所属。

概要 サッカー大韓民国代表, 国または地域 ...
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概要

チームカラーはで、愛称は協会のシンボルであるにちなんだ「アジアの虎아시아의 호랑이 (アシアエ・ホランイ)、あるいは韓国国旗の別名「太極旗(テグッキ、태극기)」に由来する「太極戦士(テグッ・ジョンサ、태극전사)」である。また代表サポーターは「Red Devils」という愛称で呼ばれ、正式にこの集団は「붉은악마プルグンアンマ:赤い悪魔)」と命名された。

FIFAワールドカップ出場11回はアジア地区で最多である。なお、韓国代表のユニフォームは1996年からは大手スポーツメーカーのナイキが手掛けている。

テコンサッカー

サッカー大韓民国代表は、「相手との接触をまったく恐れない肉弾戦」、「ラフプレーとは紙一重の荒々しいタックル」などで知られ、格闘技のテコンドーを踏まえ「テコンドーサッカー[2]ないし「テコンサッカー」と称されることもある[3]。激しいプレースタイルは、1986年と1990年のワールドカップに代表として出場した曺敏國朝鮮語版が「VARもある今のサッカー界で、同じことをやったらきっと全員退場だ」と冗談を言うほどである[2][4]

このような荒々しいプレースタイルは、女子代表にも通じるものとされる[3]

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歴史

要約
視点

20世紀

FIFAワールドカップには、当時の李承晩大統領日本代表選手の韓国入国を拒否したため2試合とも日本で行われた1954年スイス大会アジア予選に1勝1分で勝利し初出場を果たした。ただ、スイスまでの移動に列車と船で日本を経由、さらにはエールフランス機からアメリカ合衆国空軍機まで乗り継ぎ1週間を要した上、試合開始十数時間前に到着するという悪条件で本大会に臨むことになった。当時「マジック・マジャール」と呼ばれ3年間で32試合無敗を誇っていたハンガリーと初戦を戦うことになり、FIFAワールドカップ史上最悪記録となる0-9の大差で大敗。続くトルコとの試合でも0-7で敗れた。AFCアジアカップでは第1回大会(1956年)第2回大会(1960年)と連覇を果たした経験があるが、それ以降は今日に至るまで優勝から遠ざかっている。韓国のメディアは、「アジアカップ・ジンクス」という言葉を用いるなどアジアカップへの苦手意識を持っている[5]。準優勝は4回。

2度目の出場は1986 FIFAワールドカップ(32年ぶり)であり、1次リーグでアルゼンチンイタリアに敗れたもののブルガリアに引き分けて初の「勝点1」を獲得した。

初めての連続出場となった1990 FIFAワールドカップではグループリーグ3連敗を喫した。1994 FIFAワールドカップではスペイン相手に2点ビハインドを背負ってからドローに持ち込み、ドイツ戦では0-3の敗北濃厚ムードの中2点を返すなど健闘を見せたが、2分1敗で決勝トーナメント進出にあと1歩届かず。アジア最終予選首位チームとして臨んだ1998 FIFAワールドカップでは1分2敗でいずれもグループリーグで敗退した。

21世紀

2000年代

2002 FIFAワールドカップではオランダ人のフース・ヒディンクが監督を務め、初戦のポーランド戦に2-0で勝利した(W杯初勝利)[6]。2戦目のアメリカ戦では前半、アメリカに先制されるが78分に安貞桓が同点ゴールを決め、1-1の引き分けにもつれ込んだ。最終戦のポルトガル戦では70分、朴智星がゴールを決めて1-0で勝利を収め[7]、グループリーグを2勝1分の首位で突破した。決勝トーナメント1回戦では強豪イタリアと対戦、延長戦の末に安貞恒のゴールデンゴールでこれを下し、続く2回戦はスペインと対戦してPK戦の末に破った。アジア勢として初めてのベスト4に進出するも、準決勝は強豪のドイツの前に惜敗を喫した。3位決定戦でもトルコに敗れたものの、過去最高の4位となった。ところがイタリア戦、スペイン戦では誤審が取り沙汰され、特に当事者のイタリア、スペインにおいては韓国に対する一種の陰謀論も起こった。当時の主審は後にテレビ番組内で誤審だったと認めている。FIFAはこの件を調査し、不正はないという結論を出している(詳細については、2002 FIFAワールドカップの項目を参照されたい。)。この大会で韓国は、チームとしては大会に参加したチームの中で最もファンを魅了したとされるチームに贈られるエンターテイニングチーム賞を受賞し、個人では洪明甫柳想鐵がオールスターチームの先発メンバーに選出された。なお、洪明甫が大会最優秀選手を決める記者投票でオリバー・カーンロナウドに次いで3位となり、ブロンズボールを受賞した。

中国で開催されたAFCアジアカップ2004は、準々決勝でイランアリ・カリミハットトリックを決められるなど3-4と競り負け、2大会ぶりにベスト8敗退に終わった[8]

2006 FIFAワールドカップでは初戦のトーゴ戦に2-1で逆転勝利し、自国大会以外でのワールドカップ初勝利を挙げた[9]。2戦目のフランス戦では先制されるも、後半で同点に追い付き何とか引き分けに持ち込んだ[10]。しかし、最終戦のスイス戦ではスイスの堅守を崩すことができず0-2で敗れた。フランスとスイスが無敗だったため、1勝1分1敗の3位に終わりグループリーグでの敗退が決まった[11]

AFCアジアカップ2007では、1次リーグでバーレーンに敗れる不覚をとる[12]も、1勝1分1敗でサウジアラビアに次いで2位通過。決勝トーナメントでは準決勝でイラクにPK戦で敗退しベスト4が確定。3位決定戦では日本相手に数的不利に陥るも耐え忍んでPK戦に持ち込み、その末勝利して3位となった。

2010年代

2010 FIFAワールドカップでは初戦のギリシャ戦に2-0で快勝し韓国人監督(許丁茂)でのワールドカップ初勝利を挙げた[13]。しかし2戦目のアルゼンチン戦ではゴンサロ・イグアインにハットトリックを決められるなど相手の攻撃に耐えられず、1-4と完敗した[14]。最終戦のナイジェリア戦では一時は逆転しながら追いつかれるも相手の猛攻に耐えきり2-2で引き分け、1勝1分1敗でグループリーグB組を2位で通過して自国大会以外で初の決勝トーナメント進出を勝ち取った[15]。その決勝トーナメント1回戦ではウルグアイと対戦した。前半8分にルイス・スアレスから先制ゴールを決められるも、68分にイ・チョンヨンのゴールで同点に追いついた。だが、80分に先制ゴールを奪ったスアレスにも勝ち越しのゴールを決められてしまい1-2で敗れ、ベスト16で敗退した[16]

AFCアジアカップ2011は、準決勝で日本にPK戦で敗退した。エースの朴智星を欠いて臨んだウズベキスタンとの3位決定戦では3-2と接戦の末、勝利して2大会連続の3位となり、次回大会の予選免除を勝ち取った[17][18]。なお、同大会でフェアプレー賞を受賞している。

2014 FIFAワールドカップではアジア最終予選で苦しみ、3位ウズベキスタンを得失点差で1上回っての出場権獲得と間一髪だった[19][20][21]。本大会ではグループHに入り、初戦のロシア戦ではイ・グノのゴールで先制するも追いつかれ1-1で引き分け[22]、2戦目のアルジェリア戦では前半だけで3失点を喫したが50分にはソン・フンミンのゴールで1点を返すと、62分にはさらに突き放され72分にク・ジャチョルのゴールで1点を返した。が、反撃も及ばず前半だけで3失点を喫したことが重く響き、2-4で敗れた[23]。3戦目のベルギー戦にも0-1で敗れ、1分2敗の成績で4大会ぶりに1勝もできずにグループリーグ敗退が決まった[24]

AFCアジアカップ2015では、グループリーグで開催国のオーストラリアを破る快進撃で首位通過[25]。決勝トーナメントでもウズベキスタン、イラクを圧倒して1988年大会以来の決勝進出を決めた[26]。しかし決勝まで進んできたオーストラリアに敗れ、55年ぶりの悲願は果たせず準優勝に終わった[27]

2018 FIFAワールドカップではグループFに入り、初戦のスウェーデンに0-1、2戦目のメキシコに1-2と連敗を喫した[28]。なお、メキシコ戦では大会最多ファウル数を記録し話題になった[29]。自力でのグループリーグ突破が不可能となった最終戦のドイツ戦ではGKチョ・ヒョヌの再三の好セーブなどで後半アディショナルタイムまで0-0の状態から、93分にキム・ヨングォンのゴールが一旦オフサイドと判定されるもVARにより判定が覆り先制する。なお、勝たなければグループリーグ敗退が決まるドイツがパワープレイに出た96分には韓国陣内にいたドイツのGKマヌエル・ノイアーからボールを奪い前線にフィード、追いついたソン・フンミンが無人のゴールに蹴り込み2-0としそのまま試合終了。これで1勝2敗・勝ち点3となったが、スウェーデン、メキシコが共に勝ち点6で3戦目を終えたためグループF3位に終わり、2大会連続でグループリーグ敗退となった[30][31]

2020年代

2022 FIFAワールドカップではグループHに入り、ポルトガル、ガーナ、ウルグアイと同じ組に入った。初戦のウルグアイ戦では攻め合いの展開となったものの、決め手を欠き0-0で引き分けて勝点1を獲得[32]。だが、2戦目のガーナ戦では前半に2失点を喫し後半にチョ・ギュソンの2ゴールで追いつくも、直後にモハメド・クドゥスのゴールで勝ち越しを許して2-3で敗れた(試合終了後にはパウロ・ベント監督にレッドカードが提示されるトラブルが発生した。)[33][34]。勝利以外ではグループリーグ敗退が決定する最終戦のポルトガル戦では、前半5分にリカルド・オルタのゴールで先制を許す苦しい展開となったものの前半27分、CKからキム・ヨングォンの2大会連続ゴールで同点にもつれ込んだ。後半は選手交代をしながら勝ち越しゴールを狙い続け、後半アディショナルタイムにはソン・フンミンのカウンターからファン・ヒチャンが勝ち越しゴールを決め、終了間際の大逆転劇で見事な逆転勝利を収めた。一方、韓国が勝利以外ならグループリーグ突破が決まっていたウルグアイはガーナに2-0で勝利したが、韓国とウルグアイで勝ち点と得失点差で並んだが総得点でウルグアイを2点上回った韓国がグループH・2位に入り、2010年南アフリカ大会以来3度目の決勝トーナメント進出を決めた[35][36]。迎えた決勝トーナメント1回戦では優勝候補のブラジルと対戦、76分にペク・スンホのゴールで1点を返したがこの試合で復帰したネイマールにPKを決められるなど前半だけで4失点を喫したことが重く響き、1-4で敗れベスト16で敗退した。大会終了後、ベント監督の退任が発表された[37]

AFCアジアカップ2023は、準決勝でヨルダンに0-2で敗れ、2大会ぶりの決勝進出はならなかった[38]

EAFF E-1サッカー選手権

EAFF E-1サッカー選手権の優勝は5回であり、2025年大会終了時点の最多記録である。

EAFF E-1サッカー選手権2017は、初戦の中国戦は前半に9分に韋世豪に先制ゴールを奪われ、キム・シヌクイ・ジェイクのゴールで前半のうちに逆転したが、76分に于大宝に失点を献上して2-2のドロー。第2戦の北朝鮮戦は、64分のオウンゴールで1-0と競り勝ち2連勝。勝利すれば逆転優勝という状況で挑んだ最終戦の日本戦は前半3分にPKで先に失点したが、キム・シヌクの2ゴール、チョン・ウヨンの直接フリーキック、ヨム・ギフンの3人の活躍で4-1と快勝。日本を逆転し大会2連覇を達成した。

EAFF E-1サッカー選手権2019は、初戦の香港戦はファン・インボムナ・サンホのゴールで2-0と勝利し大会3連覇へ幸先の良いスタートを切った。第2戦の中国戦は13分にキム・ミンジェが先制ゴールを決めて前半を1点リードで折り返すも後半は追加点を奪えなかったが、1-0で逃げ切り2連勝。優勝するには勝利しかないという状況で挑んだ最終戦の日本戦は開始からゲームを支配する流れで前半28分にファン・インボムがミドルシュートを決め先制点を奪う。後半は前半より日本にチャンスを作られる場面が多くなるも最後まで逃げ切り1-0で勝利。日本を逆転し大会3連覇を達成した(この大会では史上初となる開催国優勝という快挙も成し遂げられた)。

EAFF E-1サッカー選手権2022は、初戦の中国戦はオウンゴールで先制するとその後もクォン・チャンフンチョ・ギュソンのゴールで3-0で勝利。続く香港戦も同じく3-0で勝利し、1位で2位日本との優勝決定戦となる第3戦に臨んだ。負け以外で優勝という状況で前半を0-0で折り返したが、49分に失点するとその後も64分・72分と立て続けに失点し、0-3で敗戦。日本に逆転され2位に終わり、大会4連覇を逃した。

EAFF E-1サッカー選手権2025は、初戦の中国戦はイ・ドンギョンのゴールで先制するとその後もチュ・ミンギュキム・ジュソンのゴールで3-0で勝利。続く香港戦もカン・サンユンイ・ホジェのゴールで2-0で勝利し、2連勝ながら得失点差で日本を下回って2位で1位日本との優勝決定戦となる第3戦に挑んだ。優勝するには勝利するしかないという状況で開始から韓国がゲームを支配し前半7分にナ・サンホが低く鋭い弾道のシュートを放つが、これが右ポストにはじかれてしまうと直後にジャーメイン良のダイレクトシュートで先制点を奪われてしまう。その後も度重なる決定機を生かせず前半を1点ビハインドで折り返すと後半は前半よりもチャンスを作る場面を増やして同点ゴールを狙うが、それらを大迫敬介のファインセーブなどで決めきれず、最後まで追いつけないまま0-1で敗戦。日本を逆転できず史上初となる日本戦の3連敗と2大会連続の2位で大会を終えた[39][40][41][42]

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成績

赤枠は自国開催

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ダイナスティカップ

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EAFF E-1サッカー選手権

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歴代監督

出典[43]
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歴代選手

太字は現役の選手

GK

DF

MF

FW

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歴代記録

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脚注

関連項目

外部リンク

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