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年度
暦年とは異なる場合が多い区切りの1年間 ウィキペディアから
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概要
会計など事務作業を目的としたものが中心で、またその多くは政府機関や業界団体等により決定されている。
例えば会計の年度を会計年度と言う。また学校の年度は学校年度、砂糖の収穫の統計に関わる年度は砂糖年度、といった方法で命名されている。
語法
年度の中には欧米での行政の会計年度などのように、通常の暦年(暦の上での年)と開始点・終了点が一致するものもある。
日本では多くの場合、グレゴリオ暦の1月1日以外を開始点とするものが狭義の「年度」とされ、暦年と区別する意味で「年度」と呼んでいる。ただし、暦策定の目的ではない特定の目的で計算などをするために「1年」を定める必要がありそのための開始日を任意に定めており、たまたま1月1日でも良いのでそうしている場合も「年度」と呼ぶ。また、単に「○○年の」という意味で「○○年度」という表現が誤って使われている場合もある。
年数の表現
各年度は「平成13年度」と表現することが多い。つまり通常の暦法による年表記に「度」を付け加えて年度の表記とする。年度途中で改元があった場合の表記であるが、平成元年(1989年)3月に議決された補正予算は「昭和六十三年度補正予算」とされていたが、昭和元年(1926年)12月に議決された追加予算は「大正十五昭和元年度」と併記されていた[3]。
西暦は世界共通表記の為、「2001 / 02年度」「2001 / 2002年度」とは表記使用しない。年度とは、元号に対して使用する日本独自の表記になる。
様々な年度の一覧(各地域概要)
要約
視点
各例には国名を明示していても、それらの国以外での有無について言及するものではない。
「+」が付いている年度は同じ年数の暦年に開始し、「-」が付いている年度は前年に開始する。印のない年度は、不明、あるいは、原則として2暦年を併記する。
会計年度
→「会計年度」も参照
各民間企業の会計年度の開始月や決算月は、法人設立時に任意に定めることができる。たとえば10月に始まり9月に終わるとしても良いし、2月に始まり1月に終わるとしてもよい。また、開始月を、所定の手続きにしたがうかたちで変更することもできる[4]。
学校年度
学校における一学年の期間。
→「学校 § 学校年度」も参照
- スリランカ、バングラデシュ、東ティモール、ケニア、ザンビア、ジンバブエ、タンザニア、ルワンダ、エルサルバドル、グアテマラ、コロンビア - 1月開始。
- ウガンダ、モザンビーク、ニカラグア、パラグアイ、ブラジル、ボリビア、ホンジュラス - 2月開始。
- 韓国、ペルー - 3月開始。
- 日本、北朝鮮、インド、パキスタン、ネパール、エクアドル(海岸地域) - 4月開始。
- タイ - 5月開始。
- フィリピン、ミャンマー、スーダン - 6月開始。
- インドネシア - 7月開始。
- ドミニカ共和国 - 8月開始。
- ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、中国、ベトナム、ラオス、エジプト、エチオピア、ガーナ、カメルーン、シエラレオネ、マラウィ、エクアドル、ハイチ - 9月開始。
- カンボジア、ギニア、ギニア・ビサウ、セネガル、トーゴ、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マリ - 10月開始。
他
- 農作物・加工品
- いも年度 - 日本、9月開始+[5]。
- 生糸年度 - 日本、6月開始+[5]。
- 砂糖年度 - 日本、10月開始+(砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律2条8号で規定)[5][6]。
- 大豆年度 - 日本、10月開始+[5]。
- でん粉年度 - 日本、10月開始+(砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律2条8号で規定)[5]。
- 穀物年度 - アメリカ、9月開始[7]。
- 小麦年度
- トウモロコシ年度
- 米穀年度 - 日本、11月開始-[10][5]。
- コメ年度 - 中国、1月開始[9]。
- 麦年度 - 日本、7月開始+[5]。
- わら工品年度 - 日本、11月開始+[5]。
- 綿花年度 - 日本、8月開始-[5]。
- 羊毛年度 - 日本、7月開始-[5]。
- 醸造年度(酒造年度) - 日本、7月開始-。酒造業界用の年度。日本では国税庁が規定した7月開始のものが使われている[11]。
- 工業製品
日本の年度
要約
視点
現在の日本における具体的な年度の例としては、4月1日から翌年3月31日までを括る「新年度」や「会計年度」[13]、「学校年度」[14]などが一般にも用いられる。本来は種類を特定して使用するのが妥当であるものの、国の会計年度や学校年度が4月から3月までのため、単に年度といった場合、4月からのものを意味するのが一般的である。国の法律でも例えば、国と地方の協議の場に関する法律[15]第4条第1項など、この用例は多い。この区切りは明治時代から続く。
以下の表に、日本の年度を記す。
日本では、「昭和57年度」(1982年4月 - 1983年3月)、「平成23年度」(2011年4月 - 2012年3月)のように元号で年度を呼ぶ場合もある。その際、2つの元号に跨る年は、その年度の開始時点での元号を採用する。例えば4月開始の年度の場合、1989年は1月8日改元なので、1988年度は「平成元年度」ではなく「昭和63年度」と表す。ただし、日本の会計年度では特例として、2019年4月からを「令和元年度」とする申合せがなされている[16]。
また、会計・税務・財務等の分野では、年度の「開始月」「終了月」を基準として当該年度を「○月開始年度」「○月終了年度」と表記する場合がある[17][18]。以下に通年の表記事例をそれぞれ示す。
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脚注
関連項目
外部リンク
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