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Amazon Elastic Compute Cloud
アマゾンが提供する計算資源を用いてアプリケーションを実行する、Amazon Web Services (AWS) の商用ウェブサービス ウィキペディアから
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Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) は、アマゾンが提供する計算資源を用いてアプリケーションを実行する、Amazon Web Services (AWS) の商用ウェブサービスである。アプリケーションのスケーラブル展開が可能で、ヴァーチャルマシンと呼ばれるサーバインスタンスを作成して希望するソフトウェアを実行する。サーバインスタンスは必要に応じ作成、実行および停止が可能で、起動サーバの使用時間に応じ対価を支払うため"elastic"と呼ばれる。サーバインスタンス同士を隔離されたゾーンに作成すると障害時は相互にバックアップとなり、ダウンタイム最小化構成[1] が可能である。
![]() | この記事は更新が必要とされています。 (2019年8月) |
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歴史
要約
視点
2006年8月25日、EC2の限定的なパブリックベータテストをアマゾンが発表した[2]。
2007年10月16日、「Large」および「Extra-Large」の2つの新しいインスタンスタイプが追加された[3]。
2008年5月29日、「High-CPU Medium」と「High-CPU Extra Large」の2タイプが追加された。当時提供されていたインスタンスタイプは合計12種類になった[4][5]。
2008年3月27日、静的IPアドレス、アベイラビリティゾーン、ユーザーが選択可能なカーネルが追加された[6]。
2008年8月20日、Elastic Block Store(EBS)が導入された。サービス開始以来初めての永続的ストレージ機能が利用可能になった。[7]
2008年10月23日、アマゾンはEC2のベータを終了し、本番運用を開始した。同時に以下の新機能が発表された:[8]
- EC2に対するサービスレベルアグリーメント(SLA)
- Microsoft WindowsのEC2ベータ版提供
- Microsoft SQL ServerのEC2ベータ版提供
- AWSマネジメントコンソールの提供予定
- Amazon Load Balancing, AutoScaling, CloudWatchの導入計画[8]
これらの機能は2009年5月18日に追加された[9]。
2009年12月14日、 Amazon Virtual Private Cloud (VPC)の無制限ベータが開始した。[10]
2009年12月3日、 EBS Backed AMIの追加[11]。
2009年12月13日、 EC2スポットインスタンスの新価格が発表。オンデマンド価格よりも安く利用可能に[12]。
2010年9月14日、Amazon Linux公開[13]。
9月19日、 独自作成したキーペアが利用可能に [14]。
• 9月19日、EC2のリソースにタグ付けできる機能がリリース [15]。
• 12月15日、 VM Import追加[16]。を利用してオンプレミスで構築したOSイメージをEC2に取り込むことが可能に
2011年3月2日、AWSに5番目のリージョンとして東京リージョンが開設された [17]
• 3月27日、ハードウェアを占有するDedicated インスタンス追加[18]。
• 12月21日、Elastic Network Interface (ENI) 追加[19]。
2012年
• 4月: AWS Marketplaceをオープン、様々なAMIを利用可能に
• 7月: 複数のIPアドレスをEC2に設定可能に
• 8月: EBSの性能向上に伴い、EBS最適化インスタンスを追加
2013年
• 3月:AMIのリージョン間コピーが可能に
2015年 • 3月:Auto Recoveryによるハード故障からの自動復旧が可能に
• 9月: 複数の条件を指定して適切なSpotリクエストが可能なSpot Fleetを追加 • 10月: 複数のインスタンスにコマンド実行可能なEC2 Run Commandを追加
• 10月: ハードウェアを占有するEC2 Dedicated Hostsを追
2016年 • 9月: Spotインスタンスの割込み時にStop/Resumeが可能に
• 12月1日、VPC内のEC2にIPv6サポートを追加 [20]。
2017年 • 9月18日、秒ごとの課金をサポート[21]。
• 8月: VMWare Cloud on AWSがGA •
2019年4月29日、低遅延通信を実現する EFAが利用可能に [22]
2019年12月3日、 AWS Outpostを一般提供開始[23]。
2020年10月28日、 Nitro Enclavesによる追加分離環境を提供 [24]
2021年3月30日、 EC2にシリアルコンソールアクセスが追加[25]。
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ヴァーチャルマシン
もともとXenを用いて仮想化していたが、2017年のC5インスタンスの登場[26]以来、Nitro Hypervisorと呼ばれるKVMベースの仮想化方式も利用している[27]。最小の"マイクロ インスタンス(メモリ613MB、32ビット1仮想コアCPU)"から、最大の"ハイメモリ クアドループル エクストララージ インスタンス(メモリ68.4GB、ローカルストレージ1690GB、64ビット8仮想コアCPU)"までをインスタンス作成時に選択する。NVIDIA Tesla Fermi M2050を2基搭載しGPGPUを利用できる"クラスタGPUクアドラプル エクストララージ インスタンス"もある。
インスタンスの納期が即ち起動時間であり、より大きなマシンパワーが必要な場合は即時調達が可能である。稼働中インスタンスのイメージはAMI形式で保存可能で、起動時に異なる大きさのヴァーチャルマシンで起動することができる。
インスタンスの性能
2011年はCore 2世代、2012年はNehalemマイクロアーキテクチャが主に用いられている。
2011年11月スーパーコンピュータTOP500リストにおいて、クラスタコンピュート8エクストラージは、1064インスタンス、240.09TFLOPS、理論値354.10TFLOPS、実行効率67.8%、10ギガビット・イーサネット回線で、42位であった。
非常に多くのインスタンスタイプを提供しており、タイプは随時更新される。ユーザーの目的に応じたインスタンスタイプを分かりやすく選択できるようになっている。[30]
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所在地
サーバーの所在地は以下のとおり。
費用
- 各ヴァーチャルマシン利用料金(2011年2月現在)
- データ転送料金 (2011年8月現在)
サーバや回線の価格は同一スペックに対し少しずつ値下げしている。
OS
2006年8月サービス開始時にLinuxの利用環境が提供され、後にサン・マイクロシステムズのOpenSolarisやSolaris Express Community Editionも供用開始する。2008年10月からWindows Server 2003[31][32] を、2009年12月からWindows Server 2008が利用可能[33] である。現在はRed Hat Enterprise LinuxやSUSE Linux Enterprise Serverなどを有償で、Fedora、Ubuntu、openSUSEなどを無償で利用可能である。
永続的ストレージ
通常のEC2インスタンスは持続するストレージが無く、インスタンスの障害停止時に起動イメージに含まれないデータは消失する。Elastic Block Storage (EBS) は、OSがローカルなデバイス同様に認識する持続ストレージで、インスタンスからマウント可能であり最大容量は1TBである。Simple Storage Service (S3) はボリューム単位ではなくファイル単位でデータ保存可能なストレージで、インスタンスからはマウントできず、起動中OSの起動イメージを作成してS3に保存することによりインスタンスの複数生成が可能である。
固定IPアドレス
EC2インスタンスは起動時に動的なグローバルIPアドレスをマッピングされるが、固定IPアドレスを利用する場合はElastic IP Addressesサービスで取得したIPアドレスを保有するEC2インスタンスにマッピングできる。
脚注
外部リンク
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