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Exynos

サムスン製の自社製CPU ウィキペディアから

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Exynos(イクシノス、エクシノス)は、韓国サムスン電子によるモバイル向けARMマイクロプロセッサのシリーズである。

概要

Galaxyシリーズを始めとするサムスン電子のスマートフォン端末やタブレット型端末に搭載されている。

TSMCGLOBALFOUNDRIESなど大手ファウンドリには委託をせず自社工場で生産されている。外部企業への目立った展開はしておらず他社製品での採用例は少ない。

尚、Exynosというネーミングの由来は、ギリシャ語でスマート (Exypnos) とグリーン (Prasinos) という2つの意味を込めたものとしている。

2021年より、GooglePixel 6以降のGoogle Pixelに搭載している「Google Tensor」シリーズは、サムスン電子が製造を手掛けていることから、実態として「ExynosをベースにGoogle独自のカスタマイズが行われたもの」と目されている[1]

経緯

2010年6月、同社のスマートフォン端末GALAXY SにExynos初採用となるExynos 3 Single(S5PC110)が採用された。

2011年、デュアルコアを採用したExynos 4210が発表され、GPUはこれ以降ARM社のen:Mali (GPU)を採用する。

2012年、45 nmプロセスのExynos 4210から32 nmプロセスへシュリンクされたExynos 4212が発表され、これ以降32 nmプロセスへと移行する[2]

2012年12月、ARM社が提唱するbig.LITTLE Processing技術を次世代Exynosに採用するとの発表がなされた。次世代Exynosが、big.LITTLE Processing技術を採用した世界初の製品となる見込み。

2013年3月、次世代Exynos (Exynos 5410)を搭載したGALAXY S4が発表された。GPUにはExynos 3110以来となるPowerVRを再び採用。

2013年9月、Exynos 5410を改良しHMP (Heterogeneous Multi-Processing)モードに対応。

2014年2月、MWCにてExynos 5420の動作周波数を向上させたフラッグシップモデルのExynos 5422と、普及帯端末向けモデルのExynos 5260を発表[3]

2017年2月、10 nmFinFETプロセスを採用したExynos 9 Series 8895が発表された[4]

2018年1月、第2世代の10 nm FinFETプロセスを採用し、最大1.2 Gbpsのダウンロード、200 Mbpsのアップロードが可能なCat.18 LTEモデムを搭載したExynos 9 Series 9810を発表[5]

2018年11月、8 nm LPP FinFETプロセスを採用し、NPUを内蔵、最大2 Gbpsのダウンロード、316 Mbpsのアップロードが可能なCat.20 LTEモデムを搭載したExynos 9 Series 9820を発表[6]

2019年8月、Exynos 9820を7 nm EUVに移行し、GPUクロックを向上させたExynos 9 Series 9825[7]、8 nm FinFETプロセスを採用し、5Gモデムを搭載したExynos 980を発表[8]

2019年10月、7 nm EUVを採用し、最大5,500 MbpsのLPDDR5 RAM、120Hzディスプレイ、1.08億画素カメラに対応したExynos 990[9]を発表。

2021年1月、5 nmに移行し、2億画素カメラ、8K 60fps動画撮影に対応したExynos 2100[10]を発表。

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仕様

要約
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Linux

Exynos は Linuxにも対応しており、開発ボードなどは、Ubuntuなどの Linux イメージを配布している。Exynos 4 は ARM 製の Mali-400 を使用しているが、ODROID などは X Window SystemOpenGL ES 対応ドライバを配布している[42]

参照

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競合製品

関連項目

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外部リンク

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