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R-TYPE FINAL

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R-TYPE FINAL』(アールタイプファイナル)は、アイレムソフトウェアエンジニアリングによって2003年7月に発売されたPlayStation 2専用のシューティングゲームである。

概要 ジャンル, 対応機種 ...

概要

アイレム株式会社の版権を引き継ぎ制作された作品で、『R-TYPE』シリーズ最終作と銘打っていたが、2007年9月20日戦略シミュレーションゲームとして『R-TYPE TACTICS』が最新作として発売された。本作の説明書には「『R-TYPE』という名のつくSTGが新たにアイレムから出ることはないでしょう。」と明記されていたが、2021年4月29日に『R-TYPE FINAL2』がグランゼーラから発売された[1]

R-TYPEシリーズを締めくくる最終作としてリリースされた本作は、特定の条件をクリアするごと(経過時間、到達ステージ、パスワード等)に、各種の系譜に応じた機体が開発されていくシステムが導入され、その総数が総計101機にも及ぶ事が大きな特徴である。

システム面は、前作『R-TYPE Δ』の「ドースシステム」(フォースの体当たりによりドース値が100%になると、フォースの攻撃力が上昇するシステム)や「スペシャルウェポン」(ドース値が100%の時に、それを消費して画面上の敵全てにダメージを与える)を継承している。 また、本作のもう一つの特徴は、使用可能になった機体にAIの設定を行い、1対1で対戦させる「AI対戦モード」を搭載している事である。また、チュートリアルやステージ分岐やマルチエンディングといった要素もある。

カメラワークに関しては、Δのものからさらに発展しており、ステージがX軸に回転するとき、機体も合わせて回転するようになっている(特にステージ3ではこれがよく現れている)。これに応じて、機体から発射される投下型ボムもその位置に合わせて落下するようになっている。[2]

時代設定は、『R-TYPE III』の2169年から後の2000年代。

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登場機体について

最初に扱えるのはR-9A、R-9D、R-9Fの3機で、そこから機体の使用時間、攻略したステージなどの条件を満たすことで、順次使用可能になる機体が追加されていく。シリーズ最終作らしく“プレイアブル機体総数99機(隠し機体を含めると101機)”が最大の売り。歴代『R』のみならず『イメージファイト』『イメージファイト2』『ミスターヘリの大冒険』からも機体が参戦し、更に『Xマルチプライ』『ドラゴンブリード』『トロピカルエンジェル』『絶体絶命都市』をモチーフにした機体まで登場、まさに「アイレムの総決算!」とも言うべき内容となっている。ただし『ファイアーバレル』のワナバーンとウルフェン[注釈 1]など参戦していない機体も在る。

機体選択(出撃メニュー)に関してはハンガーを用いる形になっている。開発された(使用可能になった)R戦闘機を閲覧できるR's-Museumから機体を選択し、ハンガーに登録する事で初めて使用可能になる。機体は登録したあとに、さらにビットや副武装、機体カラー(決められた複数種が用意されている)やキャノピーの色をカスタマイズできる。

また、機体の中には、特殊能力を備えたものがいくつか存在する。

R-9Ø
ハイパードライブ開放時の回転型ビット支援(原作にあった敵弾打ち消し能力は無し)。
R-9W
右スティックによるナノマシン波動砲のコントロール、及びR3ボタンによる波動砲のスロー効果。
R-9Bシリーズ
ステージ5.0「跳躍26次元」の空間の歪みを軽減する。
R-9Eシリーズ
「BYDO LABO」データ収集率の向上(1.5倍)。
R-13B
アンカー・フォース改の暴走(有線チェーン色、青→緑→橙→赤→暴走)。
B-3A・B-3A2
サーチ不能効果(AI対戦時におけるサーチ型波動砲をサーチ不能にする)。

その他、スピード調整によるレーザーの射角や範囲、収束率に変化を及ぼす機体などがある。

機体の出現条件には特定の機体で一定時間プレイする必要があるもの、特定のパスワードを入力するものなどもある。

登場機体に関しては、R戦闘機の記事を参照。

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AI対戦モード

登録したハンガーの機体を用いて、AIにフォースシュートの頻度や波動砲の使用頻度などの設定を行い、1対1で対戦させるモードである。パスワードを用いる事で、メモリーカードを使用しなくでも対戦ができる。

対戦型格闘ゲームのように体力ゲージとタイマーが設定され、勝敗の決め方も対戦型格闘ゲームのものに準じている。ステージの設定も出来るが、これといった特徴はない。このモードでのみ、特殊能力を発揮する機体もある(前述)。

ステージ

要約
視点

地球から始まり、火星からやがて26次元を跳躍してバイドの深淵へと乗り込んでゆく。 ステージ数は発売時最高の16ステージ。ただしゲームは基本的に7ステージで構成されており、様々な条件で登場するステージが変わってくる為、複数回プレイしなければ全てのステージに到達する事はできない。

さらに見る 面, STAGE ...
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開発

プロデューサーの話によると、既に企画書の段階でシリーズ最終作と銘打たれていたため、当時アイレム本社に存在していた設定上のみの機体資料は元より、歴代R-TYPEシリーズの登場機体、その外伝にあたる『LEO』や、『イメージファイト』『ミスターヘリの大冒険』など、かつてのアイレム作品に登場した機体群や、それらの武装類をオールスター的に取り込んだ結果が、膨大なラインナップをもたらした[要出典]。 なぜシューティングゲーム最終作として作られたかといえば、当時ユーザー、開発者ともにシューティングゲームへの関心が薄れて(ブームが過ぎていた)いたという事情がある[4]

本作のプロデューサー兼ディレクターの九条一馬は、2021年のインタビューの中で、好きなように作ろうと開き直っていたと振り返っている[1]。 当時九条は、『R-TYPE』どころかアイレムから新作シューティングゲームが出せないという考えから、様々な要素を詰め込もうとした一方、『DELTA』のように『R-TYPE』らしさを失うのではないかという不安はあまりなかったと話している[1]

音楽はUSPに代わり[Wavelink Zeal]が担当。エンディングの曲は椎名へきるが歌う「PROUD OF YOU(R-TYPE FINALバージョン)」(英語版ではBlue Man Groupの「Piano Smasher」)。

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その他

スコア問題
本作では、スコアアタックモードで表示されるパスワードを用いて、『R‐TYPE FINAL』のホームページで行われていたスコアアタック投稿大会も開催されていたが、以下の問題が発生している。
R‐TYPEシリーズは、初期作品よりその難易度の高さゆえに初心者救済処置として、パワーアップコマンドや、ステージ選択コマンド等が作品別に何らかの形で存在している。本作においても、それは例外ではなく、フォース(各種レーザー)、ビット、ミサイルをいつでもフル装備可能とするコマンドと、ドース値を瞬時に99.9%まで引上げるコマンドが存在する。
これらは、本作の攻略本等に記載されている情報で、あくまで初心者救済処置として設けられたファクターだが、実はこれ以外にも絶対に機体が破壊される事がない、いわゆる「無敵コマンド」が存在している。おそらくはデバッグの一種と思われるが、これが事実上のスコア問題の火種となった。
つまり、無敵である事を利用して、一部の弱点しか持たないボス等の破壊不能な部位に機体(フォース)をめり込ませる事で、ボスのカウント自壊が起こるまでの間、スコアアップを図るなど、何れも単純ながら通常ではあり得ないスコアを叩き出す事を可能としたものである。特にステージ4.0のボス戦等はそれが顕著で、結果としてスコアアタック投稿が、早々に終了した経緯は、これらに似た手口のチートスコアが大量に横行した事が原因であるといわれている。また、特にPAR等の特殊な改造機器を必要としなかった事なども、それらを後押しする要因のひとつであった事は想像に難くない。
後に、無敵コマンドを使用したパスワードは、登録されないことが明記された。
裏R-TYPE FINAL
ゲームパッケージに書かれているURLを入力する事で、アイレムHPの、『裏R-TYPE FINAL』のページへいくことが出来た。後に公式のTOPからでも行くことが出来る様になったが、現在は既に閉鎖中。
韓国先行販売
2003年12月のアイレムの日誌によれば、日韓同時発売を目指していたが、諸事情により韓国で先行販売された経緯がある。ただし、先行発売された韓国版(ver1.0)は、AI対戦システムに致命的なバグが発見されており、国内ではそのバグを修正した改修版(ver1.1)が発売されるに至っている。このバグの発見と韓国先行発売とは何らかの因果関係があると思われるが詳細は不明。
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脚注

関連項目

外部リンク

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