Rotten Tomatoesの支持率100%の映画一覧

レビュー集積サイト「Rotten Tomatoes」において、映画作品はすべての専門家のレビューで肯定的に評価されると100%の支持率を得る。この数字は、サイトが集めたレビューを肯定的または否定的に分類して算出され、すべてのレビューが肯定的な場合にのみ100%となる。以下に挙げるのは、批評家の総意があるか、40人以上の批評家にレビューされた100%評価の映画である。これらの、特に肯定的なレビューが多い映画作品は、幅広く批評家の称賛を得ており、しばしば史上最高の映画とされる^[1][2][3]。アメリカ映画協会（AFI）の「アメリカ映画ベスト100」リストに含まれる作品もあるが、数十件の肯定的なレビューを持つ作品の中には、専門家にとって意外なものもある^[4]。現在^[いつ?]、『足跡はかき消して』が252の肯定的なレビューで100%評価の記録を保持している^[5][6]。

Rotten Tomatoes

100%評価からの陥落

Rotten Tomatoesは投稿されたレビューに基づいて四捨五入で1％刻みのスコアが表示されるが、100％のみは例外であり、1件でも否定的なレビューが存在した場合は『100％』の数値はつかない。言い換えると、200件以上のレビューに対して1件のみの否定的レビューが存在する場合には、支持率は99.5%以上となるため四捨五入すると100％になるが、『99％』と表示されることになる。したがって100%評価は、批評家が意図的に否定的なレビューを投稿することで崩れる^[7]。例えば、『レディ・バード』は196件目のレビューが投稿された時点ではすべて肯定的なレビューで『100%』だったが、ある批評家がパーフェクト評価に対抗して否定的なレビューを投稿した。現在、『レディ・バード』は398の肯定的レビューと4の否定的レビューで99%の評価となっている^[8]。『パディントン2』も2017年の公開から100%を維持していたが、2021年6月に批評家が否定的なレビューを投稿し、現在は251の肯定的レビューと2の否定的レビューで99%となっている^[9]。また、『市民ケーン』の場合は、80年前のシカゴ・トリビューンの否定的なレビューが発見され、115件のレビューによる100%評価が崩れた^[10]。

リスト

40件以上のレビューが投稿されたうえで『100％』評価を受けている映画作品のうち、「劇映画、日本で配信・公開されたドキュメンタリー映画」のリストを以下に示す。なお、このうち『東京物語』『ファニーとアレクサンデル』『トリコロール/赤の愛』の3本は、もう1つのレビュー集積サイトMetacriticでも最高評価の100点を獲得している^[11]。

作品名	年	レビュー 数	参照
キッド	1921	49	[12]
戦艦ポチョムキン	1925	50	[13]
ダグラスの海賊	1926	61	[14]
M	1931	63	[15]
制服の処女		42	[16]
あめりか祭	1933	47	[17]
トップ・ハット	1935	42	[18]
ロビンフッドの冒険	1938	51	[19]
駅馬車	1939	49	[20]
怒りの葡萄	1940	49	[21]
フィラデルフィア物語		104	[22]
ピノキオ		64	[23]
サリヴァンの旅	1941	43	[24]
疑惑の影	1943	54	[25]
ローラ殺人事件	1944	64	[26]
無防備都市	1945	46	[27]
黄金	1948	54	[28]
カインド・ハート	1949	51	[29]
ラベンダー・ヒル・モブ	1951	72	[30]
雨に唄えば	1952	77	[31]
東京物語	1953	52	[32]
恐怖の報酬		54	[33]
七人の侍	1954	102	[34]
抵抗 (レジスタンス)- 死刑囚の手記より	1956	43	[35]
十二人の怒れる男	1957	63	[36]
情婦		41	[37]
カビリアの夜		45	[38]
或る殺人	1959	53	[39]
怒りのキューバ	1964	40	[40]
バルタザールどこへ行く	1966	45	[41]
暴力脱獄	1967	57	[42]
不安は魂を食いつくす（不安と魂）	1974	41	[43]
ストーカー	1979	46	[44]
ザ・デクライン	1981	41	[45]
ファニーとアレクサンデル	1982	46	[46]
ローカル・ヒーロー/夢に生きた男	1983	40	[47]
マルチニックの少年		41	[48]
ストップ・メイキング・センス	1984	70	[49]
ターミネーター		74	[50]
タンポポ	1985	58	[51]
火垂るの墓	1988	48	[52]
おもひでぽろぽろ	1991	63	[53]
トリコロール/赤の愛	1994	63	[54]
ビフォア・サンライズ　恋人までの距離（ディスタンス）	1995	51	[55]
トイ・ストーリー		99	[56]
トイ・ストーリー2	1999	173	[57]
火祭り	2006	45	[58]
フロム・イーブル		71	[59]
「闇」へ	2007	93	[60]
マン・オン・ワイヤー	2008	158	[61]
歩いても 歩いても		67	[62]
ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡	2010	71	[63]
光のノスタルジア		49	[64]
ポエトリー アグネスの詩	2011	71	[65]
イロイロ ぬくもりの記憶	2013	46	[66]
かぐや姫の物語		97	[67]
グロリアの青春		128	[68]
Gett: The Trial of Viviane Amsalem	2014	79	[69]
密偵	2016	49	[70]
淵に立つ		40	[71]
悲しみに、こんにちは	2017	98	[72]
カメラを止めるな！		97	[73]
足跡はかき消して	2018	252	[5]
行き止まりの世界に生まれて		128	[74]
ハニーランド 永遠の谷	2019	128	[75]
Mickey and the Bear		44	[76]
Chained for Life		52	[77]
Bait		40	[78]
あるアスリートの告発	2020	60	[79]
チェチェンへようこそ ―ゲイの粛清―		74	[80]
ハンディキャップ・キャンプ: 障がい者運動の夜明け		100	[81]
獣の棲む家		126	[82]
アイダよ、何処へ？		82	[83]
スラローム 少女の凍てつく心		61	[84]
いつかの君にもわかること		63	[85]
Paper Spiders	2021	42	[86]
Hive		75	[87]
燃えあがる女性記者たち		52	[88]
Playground／校庭		63	[89]
クロティルダの子孫たち －最後の奴隷船を探して－	2022	69	[90]
THE FIRST SLAM DUNK		47	[91]
ボビ・ワイン:ゲットー・プレジデント		42	[92]
実録 マリウポリの20日間	2023	70	[93]
ビヨンド・ユートピア 脱北		58	[94]
コンクリート・ユートピア		63	[95]
私たちが光と想うすべて	2024	154	[96]
アイ・アム セリーヌ・ディオン 〜病との闘いの中で〜		46	[97]
ドーターズ		70	[98]
SUGARCANE／シュガーケイン		68	[99]
ノー・アザー・ランド 故郷は他にない		102	[100]
ジョン・ウィリアムズ／伝説の映画音楽		49	[101]
ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!		137	[102]
サントーシュ		58	[103]
No Other Choice	2025	63	[104]