トップQs
タイムライン
チャット
視点
ファニーとアレクサンデル
ウィキペディアから
Remove ads
『ファニーとアレクサンデル』(スウェーデン語: Fanny och Alexander、英語: Fanny and Alexander)は、イングマール・ベルイマン監督による、1982年のスウェーデン映画。
第56回アカデミー賞において外国語映画賞[1]、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞を受賞した。
映画批評サイトRotten TomatoesとMetacriticの両方で、1980年代の最高評価の映画となり、『東京物語』『トリコロール/赤の愛』と共に、「Rotten Tomatoes支持率100%」、「Metascore100点満点」の双方を達成した3本の映画作品のうちの1つである。公開以降、ベルイマンの最高傑作、スウェーデン映画史上最高の作品、そして史上最高の映画作品の1つとみなされている。スティーヴン・ジェイ・シュナイダーの『死ぬまでに観たい映画1001本』にも掲載されている。
Remove ads
ストーリー
- プロローグ
- 少年アレクサンデル・エクダールが邸宅で人形遊びに興じる。
- 第一部・エクダール家のクリスマス
- 1907年のクリスマスイブ、エクダール家の長男で、劇場主で俳優でもあるオスカルは、妻で女優のエミリー、息子のアレクサンデル、娘のファニーらとともに、キリスト降誕劇を上演する。
- 終演後、元女優の母ヘレナの主催により、長男オスカル、次男カール、三男グスタヴの家族、親族、一家の友人、使用人を交えた盛大なクリスマスパーティーが開かれる。
- 第二部・亡霊
- 年明け後、オスカルが2月から上演する『ハムレット』のリハーサル中に倒れ急死する。ヴェルゲルス主教により葬儀が執り行われ、霊感のあるアレクサンデルは父の亡霊を目にする。
- 第三部・崩壊
- エミリーはオスカルの遺言で劇場運営を引き継ぐが、次第に客足は遠のく。オスカルの死から1年後、エミリーはヴェルゲルス主教と再婚する。アレクサンデルとファニーは住み慣れた家を離れ、エミリーと共に主教館に引っ越す。しかし、主教の家族と使用人たちは厳格で意地悪く、主教からはこれまでの生活とは全く異なる質素で厳格な生活を強いられる。
- 第四部・夏の出来事
- アレクサンデルとファニーは主教から虐待を受ける。エミリーは主教との生活に耐えられなくなり離婚を望むが、既に妊娠しており法律の壁にも阻まれる。エミリーはヘレナの滞在する別荘を密かに訪れ、事情を打ち明ける。一方、アレクサンデルは主教の娘たちの亡霊と遭遇する。
- 第五部・悪魔たち
- エクダール一家の友人でユダヤ人のイサクの計略によりアレクサンドルとファニーは主教館を脱出し、イサクの元に身を寄せる。カールとグスタヴは主教館を訪れてエミリーとの離婚を迫るが、拒絶される。主教との離別の意志を固めたエミリーは、主教に睡眠薬入りのスープを飲ませて主教館を抜け出し、ヘレナの家に身を寄せる。一方、アレクサンデルは謎を秘めたイサクの甥イスマエルと出会う。イスマエルは、自身とアレクサンデルは一体の存在であると語り、主教の死を望むアレクサンデルの本心を見抜いて呪いの念力を送る。時を同じくして、主教の叔母エルサがベッド脇のランプを倒したことにより主教館が火事となる。睡眠薬で眠っていた主教は火だるまになったエルサに抱き付かれて焼死する。
- エピローグ
- エクダール一家はグスタヴと使用人マイとの間にできた非嫡出の娘と、エミリーの娘の誕生を祝う。ヘレナはエミリーに劇場運営への復帰を提案し、エミリーはヘレナにヨハン・アウグスト・ストリンドベリの新作『夢の戯曲』での女優復帰を提案する。一方、アレクサンデルは主教の亡霊と遭遇する。
Remove ads
キャスト
Remove ads
スタッフ
- 監督:イングマール・ベルイマン
- 製作:ヨルン・ドンナー
- 脚本:イングマール・ベルイマン
- 撮影:スヴェン・ニクヴィスト
- 音楽:ダニエル・ベル
主な受賞
- アカデミー賞:外国語映画賞[1]、撮影賞、美術賞、衣装デザイン賞
- ゴールデングローブ賞:外国語映画賞
- 英国アカデミー賞:撮影賞
- セザール賞:外国語映画賞
- ロサンゼルス映画批評家協会賞:外国語映画賞、撮影賞
- ニューヨーク映画批評家協会賞:外国語映画賞、撮影賞
- ヴェネツィア国際映画祭:国際評論家賞
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads