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雪の結晶の観察と研究の年表

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雪の結晶の観察と研究の年表
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雪の結晶の観察と研究の年表(ゆきのけっしょうのかんさつとけんきゅうのねんぴょう)は、結晶雪片)の観察と研究に関する年表である。

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ルネ・デカルトの『方法序説』結晶のスケッチ。ケプラーの本を読み関心を持ったと伝わる。1637年

から降るの結晶は自然の状態で正六角形であり、これを美しい形として古くから多くの人が関心を持っていた。その結晶を観察しそれを詳細にスケッチしたり、写真に残し記録した、さらに地上宇宙空間において人工的にその結晶を作り出したことなど、関わった人物と功績の要約の年表である。

年表

紀元前 - 1900年

  • 紀元前150年または135年[1] - 韓嬰(かんえい、中国語:韓嬰: Han Ying前漢儒学者)、書物『韓詩外伝[2][3]の中で「木や草の花の多くは五角形であるが雪は正六角形である(「韓詩外傳曰、凡草木花多五出、雪花獨六出。)」[4]、と後年の『芸文類聚』に引く)[5]
  • 9世紀 アッバース朝ののキンディーが細長い形状の雪片を記述。そのような雪片をzamharīrとよぶ[6].
  • 1200年以前 朱熹が六角形の雪片の形成過程を推測.『朱子語類』に採録 [7][8]
  • 1250年ごろ - アルベルトゥス・マグヌス、ヨーロッパ最古の雪の観察記録[9][10]. 六角形の形状を報告、星形と形容。
  • 1500年ごろ 唐錦『龍江夢餘錄』にて、「春の雪片は五出」[11]との説。 それに対して、郎瑛『七修類稿』では「砕けて本来の形状でないだけである」「春でも全てが五出ではない」と反論。後に謝肇淛が『五雑俎』において、複数年にわたる観察の結果,春に於いても五出は例外的であることを報告し, 後者を支持[12][13]
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オラウス・マグヌスのスケッチ(右の四角枠内が雪の結晶)
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雪華図説』。土井利位著、1832(天保3)年刊。国立科学博物館の展示。
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雪の結晶の図。『北越雪譜』初編 巻之上(鈴木牧之著、1837(天保8)年刊)より

1901年 - 2000年

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ベントレーの写真

2001年以降

  • 2002年(平成14年) - 平松和彦、平松式と言われる断熱発泡スチロールの箱にペットボトルを入れ、 ドライアイスでボトル内の水蒸気を外側から冷却し雪の結晶成長の実験・手法の発案[46]
  • 2004年(平成16年)9月 - 村井昭夫、ペルチェ素子水蒸気発生部による「Murai式人工雪結晶生成装置」の発明により、設定した『中谷ダイヤクラム』の条件に従う各様の雪の結晶の作成[47][48]
  • 2008年(平成20年)12月 - 吉川義純、JAXAから遠隔操作により「きぼう」の溶液結晶化観察装置(SCOF)の中で条件を可変して氷結晶成長の観察開始[49][50]
  • 2012年(平成24年) - 日本雪氷学会の有志により「グローバル スケール分類(略称:グローバル分類)」完成。雪の結晶は121種類に分類された[51][52]
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脚注

参考文献

関連項目

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