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ユーラシア大陸と北アメリカに分布する。日本では、北海道、本州、四国に分布し、西南日本では局地的に分布する[1][2]。寒冷な気候を好み、高標高地の池や湿地に多く生息し[3]、温暖な平地では少なくなる。氷期の後に高地に取り残されて分布していると考えられている[4]。
大型のヤンマで成虫は体長75-85 mmほど。近縁のオオルリボシヤンマは本種よりやや大型であり、本種の方がやや細身で地色の茶色味が強く、胸部の模様と腹部斑紋の形状が若干異なる。
成虫は7月中旬頃から羽化し、10月下旬頃まで見られる。羽化間もない個体は体全体が灰褐色であるが、成熟すると複眼は青緑色に、胸部の模様と腹部斑紋は黄色に変化し、雄では斑紋の一部が水色になる。斑紋の色彩には地理的変異があり、寒冷地ではオオルリボシヤンマのように斑紋の大半が水色や緑色になる個体も現れる。昼行性であり、黄昏飛翔をすることはあまりない。
産卵は湿地や小規模な浅い池沼で、雌が単独で行う植物組織内または湿土への産卵である。幼虫は成長が遅く、成虫になるまで2-4年を要する。
産卵する雌 | 夜叉ヶ池に留まる | 羽化直後の雄 |
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