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1999年に発売された日本のコンピュータゲーム ウィキペディアから
『遊☆戯☆王 真デュエルモンスターズ 封印されし記憶』(ゆうぎおう しんデュエルモンスターズ ふういんされしきおく)は1999年12月9日にコナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)から発売されたPlayStation用ゲームソフトである。海外では『Yu-Gi-Oh! Forbidden Memories』のタイトルで販売されている。
ジャンル | 対戦型カードゲーム |
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対応機種 | PlayStation(PS) |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメントジャパン |
発売元 | コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント) |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM |
発売日 | 1999年12月9日 |
漫画『遊☆戯☆王』の外伝作品の一つで『真デュエルモンスターズ(DM)』シリーズ第1作目。原作作中でプレイされているカードゲーム「デュエルモンスターズ」を題材にした対戦型カードゲームで、システムはかつてゲームボーイで発売された『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』をベースにしているが、カードの相性で能力が変化する「守護星システム」や、最大5枚のカードを選択して強化や融合を行う「コンボシステム」など本作独自の要素も存在する。また、各モンスターカードには3DポリゴンによるCGモデルが用意され、原作の立体映像を再現した迫力のあるバトルを楽しめるほか、PocketStationや遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームと連動させることでゲーム内でカードを入手できる点も特徴となっている。
プレイヤーは、原作におけるもう一人の主人公である古代エジプトの王子(闇遊戯)となり、古代と現代を行き来しながらゲームを進めていく。シナリオは原作者である高橋和希が監修しており[1]、当時は謎に包まれていた闇遊戯の過去を描いた物語として主に宣伝された[2]。また本作は、原作に登場する架空の企業インダストリアル・イリュージョン社が、実在の企業であるコナミ社の協力を得て制作・販売されたゲームという設定で開発されており[3]、インダストリアル・イリュージョン社の名誉会長で、「デュエルモンスターズ」の生みの親であるペガサス・J・クロフォードが消息不明となる前にコナミ社に献辞を送っているほか、制作進行上の問題を解決した人物として彼からヨハン・ヘイシーンと、プロデューサーとしてシモン・S・ムーランの両名が挙げられている。
購入者特典として本作のゲームパッケージには遊☆戯☆王オフィシャルカードゲームで使用できるカードが、限定版には特製PocketStationとストラップが同梱されていた。後に、「コナミ ザ・ベスト版」と「PSoneBooks版」が発売されている。
欧州および北米では2002年に発売され、2004年12月31日時点で200万本の売り上げを記録している[4]。
舞台は紀元前1400年頃のエジプト新王国第18王朝であるアメンポテフ王朝の時代。ファラオの息子で「千年パズル」の所有者でもある若き王子は、王位継承者という立場とは裏腹に、夜な夜な城を抜け出してはカード仲間たちとデュエルに興じていた。
しかし、この世を我が物とする野望を胸に抱く神官長・ヘイシーンが遺跡で強大な闇の力を手にすることに成功。さらに王家に伝わる伝説の「千年アイテム」を求め、突如反乱を起こした。王と王妃は捕らえられ、残された王子は単身ヘイシーンにデュエルを挑むが敗北する。追い詰められた王子はヘイシーンの野望を阻止するため千年パズルを砕き、その中に自身の魂を封印する。そして、いつの日か再び千年パズルが本来の姿を取り戻す日が来ることを信じ、眠りについた。
それから数千年の時が経ち、舞台はエジプトから遥か遠く離れた現代の日本へと移る。王子に瓜二つの姿をした少年・武藤遊戯が千年パズルを完成させたことで王子の魂は目覚め、デュエルモンスターズ世界大会の場で二人の魂は邂逅する。王子は元の世界に戻るため遊戯に千年アイテムを集めるよう協力を依頼し、やがて時空を超えて過去の世界へと旅立つ。古代エジプトに舞い戻った王子は生き残っていた仲間たちと再会し、ヘイシーン一派に戦いを挑むのだった。
ストーリーモードをプレイすることができる。ストーリーは大別して、マップ画面から目的地を選択してゲームを進めていく「古代編」と、カード大会を勝ち進んでいく「現代編」が存在する。基本的には対戦相手とのカードバトル(デュエル)に勝利することで先に進めるようになっているが、デュエルに敗北した場合は一部の状況を除いてゲームオーバーとなり、最後にセーブしたデータからやり直しとなる。また、連戦を挑まれた場合は、一度も敗北することなく決められた全てのデュエルに勝利する必要がある。
キャンペーンで戦ったキャラと自由に対戦できる。主にカードやスターチップの収集に利用され、対戦相手の選択画面ではキャラクターごとに過去の戦績なども確認可能となっている。
全722枚のカードリストを確認できる。集めたカードの詳しい情報やCGモデルを閲覧することも可能。なお、全てのカードをコンプリートするにはPocketStationの使用が必須となる。
カード毎に決められた8桁の数字を入力することで、所持しているスターチップとカードを交換できる。パスワードは、1999年までの遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズのカードに表記されている番号に対応している。スターチップはデュエルに勝利することで手に入るが、強力なカードの交換ほど多くのスターチップが必要となる。
メモリーカードを2つ用意するとカードのトレードと対戦ができる。
デュエル開始時のライフポイントは互いに8000。カードにはモンスター・魔法・罠・儀式といった種類があり、手持ちのカードを選択して計40枚のカードで構築された山札(デッキ)を作る。デュエル中はターン開始時に必ず手札が5枚になるよう補充され、各プレイヤーが交互に1枚のカードを選択してフィールドに出してデュエルを進めてゆく。最終的にライフが0になるか、デッキ切れで手札を補充できなくなったプレイヤーの負けとなる。
ルールとしては、当時「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」で主流になっていた「エキスパートルール」の一つ前の形式である「公式ルール」に近く、相手フィールドにモンスターがいない場合はライフポイントへの直接攻撃が可能となっているが、モンスターレベルや生贄召喚の概念がないため、手札に来ればどんなモンスターも即座に召喚することができるようになっている。なお、モンスターカードにおいて特別な効果を持つものは「封印されしエクゾディア」とそれに関連するカード全5枚だけとなっており、それ以外のモンスターカードは全て通常モンスター扱いとなっている。
フィールド(場)に出すことのできるカードは1ターンにつき1枚だけだが、手札からカードを出す際に複数のカードを選択し、組み合わせてフィールドに出すことで「コンボ」を狙う事が出来る。コンボが成立すると、モンスターを強化した状態で召喚したり、カード同士を融合させて別のものに変化させてからフィールドに出す「融合召喚」「魔法融合」が発生したりと、強力な効果が得られる。ただし、コンボを成立させるには特定の組み合わせでカードを選択する必要があり、コンボが成立しなかった場合は最後に選択したカード以外はフィールドに出せずに失われてしまうリスクも存在する。
全モンスターカードには2つの守護星が存在している。守護星には「太陽・月・金星・水星」のグループと「火星・木星・土星・天王星・冥王星・海王星」のグループがあり、モンスターカードをフィールドに出す時、どちらか一つを選択する。守護星にはジャンケンのような相性が存在する。例えば「太陽」の守護星を選んだモンスターカードで、「月」を守護星とするモンスターカードに攻撃した場合、「太陽」のモンスターカードの攻撃力・守備力はそれぞれ500上昇する。
デュエルに勝利した後のリザルト画面では、そのデュエル中にプレイヤーが取った行動に応じて「デュエル技能ランク」が決定される。基本的に、モンスターによる力押し主体の短期決戦型は「剛」、魔法や罠による搦め手主体の持久戦型は「柔」になり、さらにその技能の巧拙によって高い順からS・A・B・C・Dのランクが選出されるようになっている。
勝利時の報酬として入手できるカードやスターチップはこの「デュエル技能ランク」によって決まる。基本的にはランクが高いほどより良い報酬を得やすくなっているほか「剛」「柔」どちらのスタイルを取ったかによって入手できるカードの種類や傾向も変化するようになっている。なお、デュエルに敗北した場合はデュエル技能の判定は行われず、報酬も一切入手できなくなっている。
5種類のカードのうち3種類が封入されており、「メタル・デビルゾア」と「レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン」はシークレットレアカードとなっている。
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