ムスリム同胞団
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ムスリム同胞団(ムスリムどうほうだん、アラビア語: جماعة الإخوان المسلمين、ラテン文字転写: Jamā‘at al-ʾIḫwān al-Muslimūn/Muslimīn、IPA: [elʔexˈwæːn elmosleˈmiːn]〔アル・イフワーン・アル・ムスリムーン〕、英語: Muslim Brotherhood)は、中東におけるスンナ派のイスラム主義組織。
概要 ムスリム同胞団 جماعة الإخوان المسلمين, 最高監督者 ...
ムスリム同胞団 جماعة الإخوان المسلمين | |
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ムスリム同胞団のシンボルマーク[注釈 1] | |
最高監督者 | ムハンマド・バディーウ |
成立年月日 | 1928年 エジプト イスマイリア |
政治的思想・立場 |
イスラム主義 汎イスラム主義 イスラム民主主義 |
機関紙 | ダーワ(呼びかけ) |
公式サイト | www.ikhwanonline.com |
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20世紀前半のエジプトで生まれ、長い間、非合法組織として政権に抑圧された歴史を持ち[1]、中東地域に広がるスンナ派の代表的な社会運動・宗教運動組織である。
世俗法ではなく、イスラーム法(シャリーア)によって統治されるイスラム国家の確立を目標としている。2010年以降の最高監督者はムハンマド・バディーウ(ただし、2013年にエジプトで逮捕されて以降、身柄を拘束されている)。
2011年のエジプト革命の後、自由公正党を結党し、合法的選挙によって政権を掌握したが、2013年エジプトクーデターにより権力を失い、2019年時点でムスリム同胞団はバーレーン[2]、エジプト[3]、ロシア、シリア[4]、サウジアラビア[5]、アラブ首長国連邦[6]、日本[7]の各政府からテロ組織としての認定を受けている。
長年、同胞団は共通の敵を持ち[8]、イデオロギー上でも近いサウジアラビアの支援をかつては受けていた[9]。
今日、同胞団を支援している主要な国としては、トルコとカタールがある[10]。
ここでは基本的にエジプトのムスリム同胞団について記述し、その他の国の同胞団では各節で解説する。