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大利根交通自動車株式会社(おおとねこうつうじどうしゃ)は、茨城県取手市・龍ケ崎市・北相馬郡利根町、及び千葉県我孫子市で乗合バス事業を行う日本の会社である。本社は龍ケ崎市北方町1954-1。
第二次世界大戦後の車両・燃料不足で運行休止中であった常総筑波鉄道(現在の関東鉄道)の路線権を取得して1949年開業。以来、取手市の常磐線以東地域から利根町を中心に路線網を広げる。京成・東武グループの営業エリアに挟まれながらも大手の傘下に入らず、創業当初からの局地的な独立系事業者のまま現在に至っている。
主力路線における高頻度運転や車両更新サイクルの早さなどを特徴とする一方、バスカードやICカードの導入などを行う予定はない(ただし、スマートフォンを利用したモバイルチケットを2023年に導入している)。公式サイトの開設も2010年代に入ってからであり、日本の旅客輸送業界ではかなり遅い部類に入る。
全て茨城県内にある。
取手駅より東方の取手市東部・龍ケ崎市南部・利根町方面、我孫子市の布佐駅より利根町方面へ路線を有する。営業エリアでは、かつて関東鉄道の路線なども入り組んでいたが、現在では整理され大部分が1社独占地域となっており、他社バスとの接点が少ない。
同社の主力路線で日中でも毎時2 - 3本程度運行されている。ただし、平日日中の運行形態は、下の東京芸術大学経由に振り替えられる。
平日日中の多くの便が東京芸術大学の敷地内に入る。通学需要に合わせてか、北方車庫行の東京芸術大学乗り入れは午前中から夕方まで、取手駅行の東京芸術大学乗り入れは午後から夜間が中心である。
毎時0-1本程度は、北方車庫から先もえぎ野台まで運行される。東京芸術大学敷地内乗り入れは北方車庫止まりと同様の時間帯に行う。一部は北方車庫で乗り換えが必要になる。
もえぎ野台から先、立崎まで運行される系統もある。ただし、本数は平日2.5往復、土休日1.5往復と非常に少ない。
戸田井から先、羽根野台へ迂回せずに幹線道路をまっすぐ通る系統で平日朝のもえぎ野台方向1本のみ。
団地中央までは北方車庫までと同じ経路であるが、その先~利根ニュータウンに向かう系統。1日数本のみの運行。
[廃止路線] •取手駅東口 → 城根 → 東京芸大前 → 戸田井 → 利根町役場 → 栄橋 → しらさぎ団地 → 利根ニュータウン西 → 中谷 → 立崎 → 加納 → 早井(2020年12月13日の運行をもって廃止)
[廃止路線] しらさぎ団地→利根ニュータウン東→フレッシュタウン→利根町役場→布佐駅(2020年12月13日の運行をもって廃止)
利根町のほとんどの地域はJR成田線布佐駅に近いが、同路線は本数が比較的少なく、羽根野台・早尾台・北方を中心にフレッシュタウンや利根ニュータウンからも取手駅への利用がある。
沿線には茨城県立取手松陽高等学校・東京芸術大学取手キャンパスがあり、それらの通学利用がある。
全路線とも前乗り中降りであり、運賃は乗車時の前払い(運賃箱は両替方式)・下車停留所申告制を採用している。各停留所標識には、運賃表が掲示されている。
導入メーカーは、一般路線車はいすゞ、特定車は日野に統一されている。全て新製車で揃えられており、中古車の配置はない(2023年3月時点)。小規模のため、保有台数は少数であり、2012年時点で16台しか在籍していないが、ノンステップバスの導入率が高い(茨城県最高率)。千葉県に路線を持つ関係上、排出ガス規制(自動車NOx・PM法)による規制の影響があるため、代替サイクルが約15年前後と短くなっている。廃車車輌は解体になる場合が多いが、2003年に、同じ茨城県に拠点を置いている関東鉄道バス子会社である関鉄メロンバス(現・関東鉄道)に譲渡した実績を持っている。2012年時点で残存していた一般車(ツーステップ車輌)は、順次新車に置き換えられ、全廃となった。大型車は、2001年~原則としてノンステップバスを投入しているが、2005年と2012年に限っては、ワンステップバスが1台ずつ導入された。特に、2012年は、同社では異例となる中型車・エルガミオ(土浦200か13-00)が投入されたが、使い勝手が悪かったためか、10年足らずで除籍となり、2021年1月に秋田県の羽後交通に譲渡された。ノンステップバスに関しては、車輌によって塗装が異なる。従来の赤帯に加え、三色のストライプが、車体前後及び中扉部に施行されている。[4]2023年3月には、三色ストライプデザインを刷新した新塗装を採用した新製大型ノンステップバス・エルガ(土浦200か18-37)が投入された。
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