Loading AI tools
ドラゴンクエストシリーズのリメイク作品 ウィキペディアから
『ドラゴンクエストI・II』(ドラゴンクエストワンツー)は、エニックス(現:スクウェア・エニックス)より発売されたゲームソフト。ジャンルはRPG。
日本では、1993年(平成5年)にスーパーファミコン(以下SFC)用ソフトとして発売。また、1999年(平成11年)にはゲームボーイ(以下GB)用として『ゲームボーイ ドラゴンクエストI・II』が発売された。2011年(平成23年)9月15日発売のWii用ソフト『ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III』にはSFC版が収録された[注釈 1]。
北米では2000年にゲームボーイ用ソフト『Dragon Warrior I & II』として発売された。
2025年にはHD-2Dリメイク版『ドラゴンクエストI&II』が発売予定。プラットフォームはNintendo Switch、PlayStation 5、Xbox Series X/S、Steam、Microsoft Store on Windows[3]。
ファミリーコンピュータ(以下FC)用として発売されたドラゴンクエストシリーズの作品のうち、第1作『ドラゴンクエスト』(以降『I』)と第2作『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(以降『II』)を1本のソフトとしてリメイクしたものである。SFC版『ドラゴンクエストI・II』は、同シリーズ初のリメイク作となり、以降、旧ゲーム機の作品の多くが当時の主流ゲーム機でリメイクされていく。
世界観やストーリーはFC版、MSX版、MSX2版(以降これらをまとめて「旧作」とする)からほとんど変更が無いが、操作性は向上している。また、詳細は以下に示すが、ゲームバランス面で細かい調整が加えられており、よりプレイしやすくなった。
『I』『II』のどちらからでもプレイすることが可能で、冒険の書(セーブファイル)も各作品ごとに3つまで作ることができる。
キャッチコピーは「目を開けて夢を見よ」。GBC版は「これが冒険、これがRPG」。
本項目では、SFC版およびGB版『ドラゴンクエストI・II』における特徴や、オリジナル版との比較などについて述べる。登場人物や世界設定に関してはそれぞれ旧作の記事を参照のこと。
キャラクター操作や画面仕様などは本作の前年に発売されたSFC版『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(以降『V』)がベースとなっている。ただし、マップ上のキャラクターのサイズは旧作とほぼ同じである。
グラフィック面では、毒の沼地の色が今作から紫色になっていたり[注釈 2]、町や城ごとに壁や床の模様、色などに変化を持たせるようになったり、マイラの村での木漏れ日やロンダルキアへの洞窟での靄といった『V』には無かった特殊効果が取り入れられた。
ボタン一発で会話や調査ができる「べんりボタン」機能、その場で装備可能な買い物システム、アイテムの預かり所、パーティの現在位置をゲーム画面上で確認する世界地図(『II』)など、多くの要素が『V』から継承されている。
旧作のパスワード(復活の呪文)入力によりゲームを続行するシステムが、『ドラゴンクエストIII』以降と同じバッテリーバックアップによるセーブ機能(冒険の書)に変更された(『I』、『II』で各3ファイル)。これにより、ダンジョンから一度出て入りなおしても、宝箱の中身が復活しなくなり、重要アイテムを店に売却できなくなった(旧作ではかなりの安価で引き取られる[注釈 3])。これに関連して、宝箱の中身が強力もしくは高価なアイテムに変更された箇所が全体的に見られる。
武器・防具は『I』でもほかのドラゴンクエスト作品と同様「どうぐ」のウィンドウに表示され(武器・鎧・盾それぞれ複数所持可能)、「そうび」コマンドで装備する扱いとなったが、『I』における「やくそう」と「かぎ」は、従来どおり6個までまとめて持つ方式である。また、『I』『II』ともに、「いのちのきのみ」「ちからのたね」などのステータスアップアイテムが追加された。
『I』での呪文は、以降の作品同様に、場面に応じて移動用・戦闘用のみが限定して表示される。旧作では移動用・戦闘用が常時全て表示されており、例えば移動中に戦闘用の「ギラ」などを使うとMPだけ消費し効果無効になり、戦闘中に移動用の「リレミト」などを使うと戦いには使えないとメッセージが出るシステムであった。
戦闘においては、背景画像や武器攻撃や呪文を唱えた際のアニメーションなどが追加された。また『V』で登場した「みのまもり」のステータスが追加され、守備力の計算方法も『V』と同様のものに変更されている。このほか、『I』『II』ともに「すばやさ」が行動順位に影響する、プレイヤー側が先制攻撃可能になる[注釈 4]システムの追加、旧作『I』に見られた「かいしんのいちげき」がミスする現象の削除、弱い敵からの「にげる」が必ず成功するなど、『III』以降とほぼ同様の戦闘システム仕様となっている。「せいすい」を戦闘中に使用すると敵にダメージが与えられる。また、「たいまつ」も同様に投げてダメージを与えられる。「せかいちず」に関しても戦闘中に使用が可能である。
『II』において、北米のNES版に存在したゲーム開始時のオープニングシーンが、本作に追加された(ムーンブルク城がハーゴン軍団に襲撃されるシーン)。このオープニング用のBGMとして、楽曲『パストラール〜カタストロフ』が新たに追加された[注釈 5]。
また同じく『II』において、ベラヌールの宿屋に初めて泊まった時、サマルトリアの王子がハーゴンの呪いにより病気になり、復帰条件を満たすまでパーティから離脱するイベントが追加された[注釈 6]。
以下の点が変更され、全体的にクリアが容易となっている。
解説文中の呪文の詳細はドラゴンクエストシリーズの呪文体系を参照。
BSドラゴンクエストI | |
---|---|
ジャンル | ロールプレイングゲーム ゲームミュージック・ラジオドラマ番組 |
ラジオ | |
放送期間 | 第1話:1996年2月4日 - 2月9日 第2話:1996年2月11日 - 2月16日 第3話:1996年2月18日 - 2月23日 第4話:1996年2月25日 - 3月1日 |
放送局 | セント・ギガ |
放送時間 | 日曜日 - 金曜日 18:00 - 19:00 |
放送形式 | 録音 |
その他 | 再放送:1996年4月29日 - 5月25日 月曜日 - 土曜日 17:00 - 18:00 |
ゲーム | |
対応機種 | サテラビュー |
開発元 | 任天堂 原作プログラム:チュンソフト |
発売元 | エニックス 任天堂 セント・ギガ |
メディア | BSデータ放送によるダウンロードゲーム |
プレイ人数 | 1人 |
その他 | 放送日時はラジオ日程参照 |
テンプレート - ノート |
SFC版のゲームプログラムをベースとした改変作品。SFC用衛星データ放送受信機「サテラビュー」の音声連動ゲーム[注釈 12]として、1996年にセント・ギガがラジオ番組とともに放送した。放送日時は2月4日から3月1日、土曜日を除く18:00-19:00の1時間。同年4月29日から5月25日の月~土曜日17:00にも再放送された。全4話構成となり1週間に1話ずつ放送される。放送時間内での途中参加はできるが時間外にプレイすることはできなかった。
データ放送を共同運営した任天堂による雑誌広告やチラシでは、行列を作るスライムの絵とともに「並んでもゼッタイ買えない、ドラクエ。」のキャッチコピーがアピールされ、サテラビューの普及を牽引するキラーソフトとしての期待が込められた。
新たに制限時間、同時放送されたラジオドラマと連動したデモシーンやイベント、京田尚子演じるオリジナルキャラクターの老婆による音声ガイドを追加した。ゲーム上では老婆らのラジオドラマに合わせ「フィールド上の天候が変化する」「洞窟内でたいまつが不要となる」「主人公のステータスが上昇する」など様々なイベントが発生した。プレイヤーは50分程度の制限時間内に主人公のレベルアップと武器・防具でのステータス強化や、各話ごとに設定された目標までシナリオを進めることで得られる「ランキングポイント」を入手するとともに、各地に隠された「しあわせのメダル」を集めることが目的だった[5]。
ラジオ番組冒頭では堀井雄二が登場し、『ドラゴンクエスト』の開発秘話やシリーズに対する想いを語るインタビューシーンが放送された。本編のラジオドラマでは細川ふみえがローラ姫を、松本梨香が精霊ルビスを演じた。村娘役の三重野瞳を含めた3人は当時サテラビュー連動ラジオ番組のパーソナリティを担当しており、特別出演として参加した。
最終回となる第4話のゲーム終了後にはランキングポイントとしあわせのメダルの入手数を暗号化したパスワードが表示され、本放送で実施されたランキングイベントに参加する際はこれをはがきでセント・ギガへ郵送する。番組を終了しデータ放送受信メニューへ戻る際には前年12月に発売された『ドラゴンクエストVI 幻の大地』の広告が表示された。
セント・ギガ 日曜日-土曜日 18:00 - 19:00 スーパーファミコンアワー 音声連動ゲーム枠 |
||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
BSドラゴンクエストI
(1996年2月4日 - 3月1日・日 - 金曜日)
|
ゲームボーイとゲームボーイカラー共通対応。スーパーゲームボーイにも対応しており、城、街、ダンジョン、フィールドにそれぞれ専用フレームが表示される。フィールドの専用フレームはFC版のパッケージイラストをあしらったデザインになっている。
ゲーム内容はSFC版とほぼ同じであるが、マップ画面で一度に見渡せる範囲が狭くなっており[注釈 13]、処理能力の関係から、町などのフロア数が増え、一部のキャラクターがそれらのフロアに移されている。ボタン操作が変更され、Aボタンが「べんりボタン」、Bボタンが「コマンドを開く」となった。コマンドは画面が切り替わるようになったため、「はなす」「しらべる」「とびら」は基本的に移動画面での「べんりボタン」で実行する方式になった(この仕様は、GBC版『III』でも同様となっている)。
戦闘背景は『I』の全戦闘と、『II』の終盤の中ボス・最終ボス戦で採用されている。
『I』において、ゲーム開始時のオープニングデモが追加された(ローラが連れ去られるシーンなどをイラストで紹介)。
旅の扉の効果音や一部音楽は『ドラゴンクエストモンスターズ』のものをそのまま流用している。
パッケージイラストに描かれているモンスターの中には『I』と『II』には登場しない人喰い草とアルミラージと土わらしが紛れている。
携帯ゲーム機の性格上、プレイヤーはその場ですぐにゲームを中断せざるを得ない状況が起こりうる。このようなケースに対応するため、GB版では、その時点でのゲームの進行状況を即座にセーブし、次回ゲームを再開するときにその時点からすぐに始められるようにすることができる機能「中断の書」が追加された。ただし、これは「冒険の書」と違い一時的なデータの保存手段に過ぎず、一度「中断の書」を使ってゲームを再開すると、その「中断の書」は消えてしまう。
町やダンジョン内部で「中断の書」に記録した場合、再開時のスタート地点は中断の書に記録した場所ではなく、そのマップで最初に足を踏み入れた場所となる。後作では町・ダンジョン内の中断でも同じ場所から再開されるように修正された。
この機能は以降発売される本シリーズの携帯ゲーム機用作品や携帯電話アプリ作品でも採用されている。
中断の書の採用により、どこでも復活の呪文の発行または冒険の書の記録ができるアイテム「ふっかつのたま」が削除。旧作、SFC版ではモンスター「はぐれメタル」が「ふっかつのたま」を落としたが、GB版では「ふしぎなぼうし」に変更された。
†は廃盤。太字は2024年3月現在も販売されているCDである。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.