トップQs
タイムライン
チャット
視点

そこをなんとか

ウィキペディアから

Remove ads

そこをなんとか』は、麻生みことによる日本漫画。片瀬小波が監修する。『MELODY』(白泉社)にて2007年6月号から2018年10月まで連載された。単行本は同社の花とゆめコミックススペシャルレーベルにて、全15巻が刊行されている。作品題名は、楽子が依頼人のため相手に食い下がって連発する「そこを何とか!」にちなむ。

2007年、司法制度改革により司法修習修了者が急増したため、弁護士就職難という事態が発生する。その一人、改世楽子はかつてのバイト先の客であった菅原を頼って事務所に入所し、先輩弁護士の東海林弘明と弁護士として業務に当たる。主人公が新司法試験の合格者であることをはじめ、近年改正された法律など比較的新しい法知識を盛り込む。また、離婚に関する交渉や遺産相続問題といった訴訟以外の弁護士の業務を扱うほか、国選弁護人裁判員制度といった司法制度も扱う。

2012年10月期からNHKにてテレビドラマ化され、2014年8月期から同作品の第2シーズンが放送された。

Remove ads

あらすじ

登場人物

改世 楽子かいせ らくこ
本作の主人公の新米弁護士。通称は「らっこ」。25歳。司法制度改革による新司法試験の初年度の合格者であり、新第60期の司法修習生として司法修習を受けた。酒量は底なしで、学生時代にキャバクラでアルバイトしており、その時の客だった菅原に「もし他に就職先が決まらなかったら雇う」ことを賭けた飲み比べで勝利。それを理由に菅原弁護士事務所に押し掛け、採用してもらう。
九州出身。実家は貧乏で「文系が得意なら弁護士におなり」という親の助言を(真に)受けて法曹界を志す。弁護士として大金を稼ぐことを夢見ているが、小さな事務所での下働きばかりなことと、弁護を引き受けてもなぜか高確率で依頼料が安く落ち着いてしまうことから、理想とは少々違う現実を歩みつつある。
性格は天真爛漫でどこか呑気。菅原いわく「苦労人なのにスレてない」。無邪気に堂々と金持ちの夢を語る一方で、依頼人の窮状に肩入れして金にならない労働をしたりと、基本的に人情派である。また、キャバクラ勤めの経歴などでもわかる通り結構ちゃっかりしていて弁護士らしい堅苦しさや迫力とは無縁。そのため依頼人からは「あなたが弁護士?」と疑問の目を向けられることもある。住まいは外国人比率が高いゲストハウスであるが、選んだ理由は「安かったこと」と「何となくカッコ良かった」に加え、「賑やかなのが好き」で「一人暮らしなんて寂しくやり切れない」ことで、同居している外国人相手に法律相談を行っている(ただし報酬は食糧で受け取っているとのこと)。
東海林 弘明しょうじ ひろあき
菅原弁護士事務所の先輩弁護士。クールでビジネスライク。人情に流されがちな所長を抑えて事務所の屋台骨を支える。仕事面では超有能で、依頼人に不利な状況をひっくり返したり、依頼人を丸めこんでより多くの依頼料を引き出したりしている。そのあまりにも抜け目の無い仕事ぶりで楽子を唖然とさせることもしばしば。楽子を苦手なタイプとしており、楽子が事務所に押しかけた当初は追い返そうとした。厳しいが的確なフォローで楽子を指導する。
名門私立・聖応大学の出身。大学在学中に司法試験に受かるなど、かつてはエリート街道を突っ走っていた。一旦は大手弁護士事務所に就職したが、その直後トラブルに遭い退職、頼っていった恩師の菅原に誘われ、彼が開く事務所で弁護士生活をスタートさせた。中道に誘われ、第21話で別の事務所へと移籍する。かなりの好き。また、酒には弱い。
菅原 耕太郎すがわら こうたろう
菅原弁護士事務所の所長。楽子と東海林のボス弁。かつて聖応大学の法学部で教鞭を執っており、東海林も彼の教え子だった。現在も別の私立大学で客員教授を務める。つまり弁護士法5条に規定する学識経験者に該当する弁護士[1]
温厚な人格者だが、依頼人に情で押されて依頼料を値切られることも多い様子。そのため事務所ではしっかり者の東海林が幅を利かせ、彼自身は所長であるにもかかわらず普段は少々存在感が薄い。
久保田 亜紀くぼた あき
菅原弁護士事務所の事務員。ボブカットの女性。常に無表情で淡々と仕事をこなす。実家は四国で「うどんの国」で知られている地域の出身[2]
かつて菅原の教え子だったが、大学在学中に交際中だった男性の子供を妊娠。しかし結婚することができず、未婚のまま息子の昴を出産、シングルマザーとして働きながら育児を続けている。冷静沈着で楽子よりも仕事ができると評判だが、家庭では事務所とは全く違う一面を見せる。事務所の仕事と育児に追われる日々が続いていたが、同じアパートに住む同じシングルマザーの不当解雇事案の解決をきっかけに、予備試験[3]を受ける決意を菅原や楽子に伝えた[4]
中道 志織なかどう しおり
東海林の司法修習の同期の女性弁護士で、大手である奥山・城之内弁護士事務所に所属。企業の担当をしており、たびたび楽子の扱う案件の相手方の弁護士としても登場している。
その後、大手の事務所なりの苦労に嫌気がさし、東海林を誘って別の事務所へと移籍した。楽子に対してはやや苦手意識を持っている。
かつて東海林と交際していたが、第46話で行きつけのレストランの店長兼料理人と結婚した。
赤星 光貴あかぼし こうき
楽子の司法修習同期で、奥山・城之内弁護士事務所に所属。お金持ちのエリート。
楽子に気があり、「合コンの下見」と称して食事をおごるなどさりげなくアプローチしているが、楽子は全く気がついていなかった。しかし、楽子が受任した傷害事件の依頼者から弁護過誤で訴えられそうになった際、彼女の代理人として共に依頼者の嘘を暴き、窮地を救ったことを契機に、自分の思いを楽子に伝えた[5]
Remove ads

書誌情報

なお、コミックス収録時は連続するエピソードが巻をまたがないように話の順序が一部入れ替えられている(その際、入れ替えにより台詞などに矛盾が生じる点については雑誌掲載時から変更が加えられている)。

テレビドラマ

要約
視点
概要 そこをなんとか, ジャンル ...

毎週日曜日22:00 - 22:49にNHK BSプレミアムプレミアムドラマ」枠で放送されていた麻生みことの同名の漫画を原作とした連続テレビドラマシリーズ。主演は本仮屋ユイカ

第1シーズンは2012年10月21日から12月16日に放送された。全9回。

第2シーズンは2014年8月3日から9月21日に放送された[6]。全8回。

第1・2シーズン共に、改世楽子がオープニングタイトルで「弁護士だって、生活厳しいんです!!」と叫んでいる。

キャスト

詳細な人物説明は原作項目を参照。本項では簡単な続柄を記載。

レギュラー

※特記なしは第1・2シーズンとも共通

菅原耕太郎法律事務所
奥山城之内法律事務所
  • 赤星 光貴(楽子の同期修習生) - 五十嵐隼士(幼少期:島田一斗)(第1シリーズ) → 渡部豪太(第2シーズン)  
  • 中道 志織(東海林の元恋人・佐木田法律事務所へ移籍) - 井上和香
  • 石ノ森 ななみ(秘書) - 今村美乃(第2シーズン)
その他
ミントハウス東京

楽子が暮らすシェアハウス。

ゲスト

複数話・単話登場の場合は演者名の横の括弧()内に表記。

第1シーズン(2012年)
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
第8話 - 最終話
第2シーズン(2014年)
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
第6話
第7話
最終話

放送日程

第1シーズン

さらに見る 各話, 放送日 ...

第2シーズン

さらに見る 各話, 放送日 ...

スタッフ

  • 原作 - 麻生みこと『そこをなんとか』
  • 脚本 - 今井雅子横田理恵
  • 音楽 - 遠藤幹雄
  • 演出 - 片岡敬司、一色隆司
  • 主題歌
  • メインタイトル語り - 小林克也(第1シーズン第2話より)
  • 法律考証 - 片瀬小波
  • 弁護士指導 - 野元学二、牧山美香
  • 医事考証・指導 - 和井内英樹
  • ヨガ指導 - 青山英子
  • 擬闘 - 髙橋昌志、新実、深作覚
  • 各シーズンスタッフ(第1シーズン)
    • 産科指導 - 三枝義人
    • ラグビー指導 - 秋葉朋幸
    • ダンス指導 - KAICHOU
    • 大阪ことば指導 - 井上裕季子
  • 各シーズンスタッフ(第2シーズン)
    • 振付 - えんどぅ
    • スタジオダンス指導 - 城所正樹
    • アクション指導 - 柿添清
  • 制作統括 - 後藤高久 / 谷口卓敬(第1シーズン) / 吉永証(第2シーズン)
  • 制作 - NHKエンタープライズ
  • 制作著作 - NHK
Remove ads

脚注

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads