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アイスランド語アルファベット
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アイスランド語アルファベット(アイスランドごアルファベット)は、アイスランド語を書き表すための字母である。
文字


アイスランド語アルファベットは、アキュートアクセントが付された文字や、d と音訳されるエズ (Ðð)、th と音訳されるルーン文字由来のソーン (Þþ)、Ææ や Öö を含むラテン文字である。アイスランド人はこれらの10個の特別な文字(英語アルファベットでない文字)、特に Þ と Ð を séríslenskur (特別なアイスランド語、独自のアイスランド語) と呼んでいる。しかし、Ð はフェロー語とエルヴダーレン語にも用いられ、Þ に関しては現存する他の言語には用いられていないものの、古英語のようにたくさんの古い言語に用いられていた。ð で始まるアイスランド語の単語は無いため、この大文字の Ð は滅多に使われない。
このアルファベットは32字からなる。
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要約
視点
母音は a, á, e, é, i, í, o, ó, u, ú, y, ý, æ, ö、それ以外は子音である。
本来のアイスランド語にはない文字
C (sé, [sjɛː]), Q (kú, [kʰuː]), W (tvöfalt vaff, [ˈtʰvœːfal̥t ˌvafː]) は外来語といくつかの海外の固有名詞にしか用いられない。
そうでなければ、c, qu, w はそれぞれ k/s/ts, hv, v に置き換えられる。(hv は印欧祖語に由来する、ラテン語の qu、英語の wh と合致する。アイスランド語 hvað, ラテン語 quod, 英語 what)
Z (seta, [ˈsɛːta]) は1973年まで用いられた。元々は t + s, d + s, ð + s が組み合わさった破擦音 /t͡s/ を表す文字であったが、現代アイスランド語では /s/ と発音され、滅多に現れない文字であった。1973年に廃止され、全ての z が s へと置き換えられた。[2]一方で、アイスランドで有名な新聞紙の一つである Morgunblaðið は、未だにごく稀に z を使っている。また、中等学校の Verzlunarskóli Íslands の名前にも z が使われている。z が廃止される前に教育を受けた世代の人々は pizza のような固有名詞や借用語に z を使うことがある。
C, Q, W, Z はアイスランド語キーボードに配置されているが、それらがアイスランド語で使われることは少なく、これも固有名詞やアイスランド人の名前、名字にしか使われない。

C はヨーロッパの規則に応じた(都心を示す)道路標識に使われる。また、cm は国際単位系のセンチメートルに使われる。(sentimetri とも)
1980年から、学校でこれら4文字を含む36文字を教えられる。
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文字の音素
要約
視点
母音
アイスランド語の母音は長母音にも短母音にもなり得るが、この違いはアクセントのある音節のみであり、アクセントの無い母音は量的側面においてはっきりしない。母音の長さはその母音の直後の子音に左右される。もし、子音が母音の前にあったり、語尾にあると(例: 子母子母, 子母子)、その母音は長母音となる。もし、もう一つ(子母子子母)あったり、子音が重複して前気音で終わると、母音は短母音となる。しかし、いくつかの例外もある。
- 母音の後に来る一つ目の子音が p, t, k, s で二つ目が v, j, r の場合、その母音は長母音となる。
- 例: esja, vepja, akrar, vökvar, tvisvar
- 単音節の名詞の母音の後の子音が p, t, k で、属格の -s が付いた場合、その母音も長母音となる。しかし、その p, t, k が s を同化する場合は例外。
- 例: báts
- 複合語の最初の単語の長母音の後の子音が p, t, k, s 場合、その長母音は維持される。
- 例: matmál
- 複合語でない動詞の vitkast と litka は長母音を持つ。
子音
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出典
外部リンク
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