トップQs
タイムライン
チャット
視点

グラゴル文字 (Unicodeのブロック)

Unicodeのブロック ウィキペディアから

Remove ads

グラゴル文字(グラゴルもじ、英語: Glagolitic)は、Unicodeの97個目のブロック

概要 範囲, 面 ...

解説

862年から中世の間東欧諸国で用いられていた、東方正教会の聖典言語でもある古代教会スラヴ語を表記するためのグラゴル文字を収録している。現在ロシア語ブルガリア語など多くのスラヴ諸語で用いられているキリル文字ギリシャ文字及びグラゴル文字から派生した文字である。なお、クロアチアの一部地方では現在でも典礼書の記述に用いられている[1]

グラゴル文字はその大部分がギリシャ文字に由来しており、ギリシャ文字、キリル文字、同じくギリシャ文字から派生したラテン文字などと同様に、音素文字のうち母音と子音とにそれぞれ独立した文字が割り当てられているアルファベットに分類される。書字方向はラテン文字などと同様に左から右へ横書きする(左横書き)。また、単語毎に分かち書きをし、大文字と小文字の区別をする。

なお、クロアチア語近世まで用いられていたグラゴル文字の書体の一つである「角ばったグラゴル文字英語版」は通常のグラゴル文字と字形が異なるが、Unicode上ではその大部分がグラゴル文字の一書体として統合されている。ただし、クロアチア語専用の文字については本ブロックに別符号として収録されている。

また、それぞれの文字は数価を持っており、U+0303 ◌̃ COMBINING TILDE、或いは U+0483 ◌҃ COMBINING CYRILLIC TITLOを付加することで数字として機能する。

符号位置の順序はおおむね伝統的なグラゴル文字の順序に従っている。

Unicodeのバージョン4.1において初めて追加された。

Remove ads

収録文字

要約
視点

ラテン文字転写」の列はそれぞれのグラゴル文字に対応する、キリル文字のラテン文字への翻字方式の一つであるISO 9に従う。

さらに見る コード, 文字 ...
Remove ads

小分類

このブロックの小分類は「大文字」(Capital letters)、「小文字」(Small letters)の2つとなっている[2]

大文字(Capital letters

この小分類にはグラゴル文字のうち、基本的な大文字の字母が収録されている。

小文字(Small letters

この小分類にはグラゴル文字のうち、基本的な小文字の字母が収録されている。

文字コード

グラゴル文字(Glagolitic)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
 0123456789ABCDEF
U+2C0x
U+2C1x
U+2C2x
U+2C3x ⰿ
U+2C4x
U+2C5x
注釈
1.^バージョン16.0時点

履歴

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

さらに見る バージョン, コードポイント ...
Remove ads

出典

関連項目

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads