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シックス・ネイションズ

ヨーロッパの6カ国が参加する国際ラグビーユニオン大会 ウィキペディアから

シックス・ネイションズ
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シックス・ネイションズ・チャンピオンシップSix Nations Championship6カ国対抗)は、ヨーロッパの6カ国が参加する国際ラグビーユニオン大会。ビールメーカーギネスが冠スポンサーのため、ギネス・シックス・ネイションズ(Guinness Men's Six Nations)として開催されている。毎年2月から3月にかけて、総当たり戦(各チーム5試合、大会全体では15試合)を行う。次の年はホームとアウェイが入れ替わる。

概要 シックス・ネイションズ・チャンピオンシップ Six Nations Championship, 競技 ...
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歴史

1871年スコットランドイングランドの間で、史上初のテストマッチ(国代表チーム同士の正式な対戦)が行われた。次いで1875年にはアイルランド1881年にはウェールズの代表チームが初めて結成され、それぞれイングランドとの間で最初のテストマッチを戦った。

まもなく、これら4カ国の間では、毎年ほぼ総当たりでテストマッチが行われるようになったため、総合成績によって順位を決めるようになった。1882年から1883年にかけてアイルランド対ウェールズ戦を除くすべてのカードが開催され、イングランドが3戦全勝したのが第1回とされ、大会は「ホーム・ネーションズ・チャンピオンシップ(Home Nations Championship)」と呼ばれた[1][2]

1910年からフランスが大会に加わり、大会は「ファイブ・ネイションズ5カ国対抗)」と呼ばれるようになった。フランスはアマチュアリズムに反して選手に報酬を支払ったとされたため、1932年に大会から除外され、4カ国による開催「ホーム・ネーションズ・チャンピオンシップ」に戻った。

1940年から第二次世界大戦のため中止。1947年に再開され、同時にフランスも復帰し「ファイブ・ネイションズ5カ国対抗)」に戻った。

2000年からイタリアの参加にともない、現在の大会名「シックス・ネイションズ」に変更された。2000年大会の第1試合に出場したイタリア代表1番(左プロップ)の選手マッシモ・クッティッタ[3]は、後の活躍などを経て、2022年創設のクッティッタ・カップの由来となった[4][5][6]

2019年からギネスがタイトルパートナーとなり、「ギネス・シックス・ネイションズ(GUINNESS Six Nations)」と冠名がつく。女子大会は2024年から[7]

2020年は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で例年の3月までに終了できず、第4節の1試合「アイルランドvsイタリア」と、第5節(最終節)の全試合「ウェールズvsスコットランド」、「イタリアvsイングランド」、「フランスvsアイルランド」が延期され、10月に実施された[8][9]

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賞・トロフィー

要約
視点

優勝

総当たり戦(各チーム5試合ずつ、大会合計15試合)により、勝ち点で順位を決め、優勝チームにはトロフィーが授与される[10]。トロフィーは2016年大会から刷新された。高さ75cm、側面は6つの面でデザインされ、7kgの銀が使われている[10]

グランドスラムとトリプルクラウン

ウドゥン・スプーン

  • 最下位チーム、および 最下位チーム賞を、ウドゥン・スプーン(Wooden Spoon、木のスプーン)という。この不名誉な称号で呼ばれるだけで、実際に木のスプーンやトロフィー類を授与されるわけではない。イギリスの言い伝え「貧乏な家の子供は木のスプーンをくわえて生まれてくる」にちなむ[11][12]
  • 6か国参加となった2000年から2024年までの25回のうち、イタリア18回、スコットランド4回、ウェールズ2回、フランスが1回、ウドゥン・スプーンとなった。

2国間トロフィー(Rivalry Trophies)

  • シックス・ネイションズの対戦の中には、2国間で争われるトロフィーがあり、ライバルトロフィーという意味で、英語では「Rivalry Trophies」という[13]。2022年に新設の「クッティッタ・カップ(Cuttitta Cup)」で、7つになった。
  • 勝ったチームには、それぞれ特徴のある形のトロフィー(カップ)が授与される[14][15]。同点で試合が終了した場合は引き分けとなり、その年の勝者は不在となる。
  • スコットランドにとっては、5試合すべて、2国間トロフィーをかけた対戦である。
さらに見る トロフィー, 対戦するチーム ...
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会場

2025年大会の試合会場[36]

 イングランド  フランス  アイルランド  イタリア  スコットランド  ウェールズ
アリアンツ・スタジアム
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スタッド・ド・フランス
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アビバ・スタジアム
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スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ
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スコティッシュ・ガス・マレーフィールド・スタジアム
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プリンシパリティ・スタジアム
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82,000人収容 81,338人収容 51,700人収容 73,261人収容 67,144人収容 43,931人収容
ロンドン サン=ドニ ダブリン ローマ エディンバラ カーディフ

2024年には、2024年パリオリンピック開催のため、フランスはスタッド・ド・フランスを使用できず、複数の他の競技場を使用した[37]

結果

要約
視点

タイトル獲得回数(全期間)

2025年3月16日現在

さらに見る イングランド, アイルランド ...

ホーム・ネイションズ時代・第1期 (1883–1909)

「ホーム」と呼ばれる4か国体制(イングランド、アイルランド、スコットランド、ウェールズ)での、タイトル獲得一覧。

さらに見る 開催, 優勝 ...

ファイブ・ネイションズ時代・第1期 (1910–1931)

フランスが加わり、5か国体制となる。

さらに見る 開催, 優勝 ...

ホーム・ネイションズ時代・第2期 (1932–1939)

この期間はフランスが抜けてホーム4国のみとなったため、全勝優勝「グランドスラム」は、3か国に勝利の「トリプルクラウン」と同じ意味となり、グランドスラムを設置していない。

ファイブ・ネイションズ時代・第2期 (1947–1999)

フランスが再度加わり、5か国体制に戻る。1988年からトロフィーが2つ増える。

さらに見る 開催, 優勝 ...

シックス・ネイションズ (2000–現在)

イタリアが加わり、現在のフォーマットとなる。2国間トロフィーが増えていった。

出典[38][39][40][41]

さらに見る 開催, 優勝 ...


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放送・配信

日本では、1998年から2015年まではJ SPORTS(旧称:2000年までSKY sports、2003年までJ SKY SPORTS)が放送[42]

2016年からWOWOWが日本国内の放送権を持ち、放送と配信を行っている[43][44][45][46][47][48][49][50][51]

2024年1月24日、Netflix(ネットフリックス)がインタビューを中心としたドキュメンタリーシリーズ「シックス・ネーションズ フルコンタクト」を配信開始した(全8回、1回33分~47分)[52]。2025年1月29日から第2シリーズ「シックス・ネーションズ イン・タッチ」の配信を開始[53]

脚注

関連項目

外部サイト

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