トップQs
タイムライン
チャット
視点
ジャングルブック・少年モーグリ
日本のテレビアニメ番組 ウィキペディアから
Remove ads
『ジャングルブック・少年モーグリ』(ジャングルブック・しょうねんモーグリ)は、ラドヤード・キップリングの小説『ジャングルブック』を原作とするテレビアニメである。
概要
20世紀初めのインドを舞台に、オオカミに育てられた少年モーグリが成長していく物語で、1989年10月2日から1990年10月29日までテレビ東京系列局 (TXN) で放送。これより以前にウォルト・ディズニーなどの手によって同名のアニメが手がけられているが、本作品は他の同名作とは大きく異なる点がある。それは、モーグリの成長が全52話にわたって詳細に描かれているところである。オオカミとして何ら疑問も持たずに、ただひたすらに一人前のオオカミとして努力するモーグリ。やがて人間という存在を知り、徐々に自らが何者であるかということに疑問を持ち思い悩む。そのような少年の心の葛藤が丹念に描かれている。放送開始時から視聴率が伸び悩み、当初は2クールで終了する予定であったが、スポンサーの住友電工が企業用広告として本作品を評価したために予定外の4クールにまで延長された。
登場人物
- モーグリ
- 声 - 高乃麗
- ひょんなことから幼少期に両親とはぐれてしまい、ジャングルに住むオオカミ一族の子として動物たちに育てられた少年。明るくやんちゃであるが、自分がオオカミでなく人間であると自覚するようになると思い悩むようになる。メシュアに恋心を抱き、やがて人間の住む世界へと帰っていく。
- ルーリ
- 声 - 横尾まり
- オオカミ一族の英雄、アレキサンダーの妻でありモーグリの育ての親。人一倍手のかかる息子モーグリ、そしてアクルとスーラの成長を、時には厳しく時には優しく見守る強き母。後にオオカミ一族のリーダーとなる。
- アクル / スーラ
- 声 - 松岡洋子 / 中原茂
- アレキサンダーとルーリの子で、モーグリと兄弟同然に育つ。真面目で思慮深い性格のスーラに対し、アクルは感情をむき出しにする荒っぽい性格である。ルーリやバギーラ達と同様に、モーグリがオオカミ一族であることに疑問を持たなかった。
- バルゥ
- 声 - 銀河万丈 / 南杏子(子供)
- ジャングルに古くから住む老年のクマ。物怖じしないモーグリを気に入り、アレキサンダーの死後はモーグリの教育係としていろいろと世話を焼く。しかし、それが高じて彼から疎んじられることもしばしばあった。巨大な体躯が示すとおりおおらかな性格。子供の頃、母親の教えるジャングルの掟を聞こうとしなかったために家族を死なせてしまう。以来掟の重要さを痛感し、オオカミの子供達に掟を教える先生となる。
- バギーラ
- 声 - 石丸博也
- バルゥとともにモーグリの教育係を受け持つクロヒョウ。かつて人間の少女リンダに飼われていたことから、人間に対する知識を豊富に持つ。ひねくれた性格であるが、誰よりもモーグリとジャングルの平和を愛している。モーグリが人間の村へ行くとき、一緒に森を出ていった。
- ララ
- 声 - 折笠愛
- 一族の長老アケーラの孫娘。勝気な性格で、何かとモーグリ達につっかかっていた。物語の後半でスーラと家庭を持つ。
- アケーラ
- 声 - 藤本譲
- オオカミ一族の長老。本来ならリーダーを引退しているところだが、後継者のアレキサンダーは死亡し、息子のバーミリオンはリーダーを決める戦いに敗れて群れから去ったため、やむなくリーダーを続けている。ルーリが後継者になってからは助言役に徹した。最期はモーグリに見取られ、静かに息を引き取った。
- カー
- 声 - キートン山田
- シオニーの森の古株の大蛇。その経験を活かし、モーグリ達の助け舟となる。
- アレキサンダー
- 声 - 池田勝
- モーグリ達の父親でオオカミ一族の英雄。争いごとが嫌いで、バーミリオンとのリーダー決めの戦いも避けたがっていた。モーグリを守るため、シアカーンと戦い死亡する。バギーラにモーグリのことを託した。
- バーミリオン
- 声 - 屋良有作
- アレキサンダーの親友で、ララの父親。アレキサンダーと互角の実力を持つ。リーダーを決める戦いの時に負傷し、片目となっている。群れを去った後、別のオオカミの群れのリーダーとなる。
- ハーディ
- 声 - 郷里大輔
- 森の秩序を守らせるゾウの長。とても強力な力の持ち主で、シアカーンも彼には逆らえない。
- シアカーン
- 声 - 笹岡繁蔵
- モーグリの宿敵の人食いトラ。「人間や家畜を襲ってはいけない」というジャングルの掟を破る無法者で、モーグリを幼い頃から狙っている。最後はモーグリに倒された。
- タバキ
- 声 - 二又一成
- シアカーンの子分のシマハイエナ。ずる賢く、弱者には強気だが、バギーラのような強者にはへこへこする。
- キチ
- 声 - 伊藤美紀
- アニメオリジナルのキャラクターでレッサーパンダの子供。人間に捕らえられそうになる時、川に流されモーグリたちに助けられる。最初は鬱陶しがられていたが、ジャングルの仲間になっていく。
- バッカス
- 声 - 安西正弘
- チル
- 声 - 沢木郁也
- トンビ。モーグリが猿達に「冷たい寝床」に連れ去られる最中に出会い、彼のピンチをバルゥに伝えた。以来シオニーの森の伝令役として登場する。
- キチの母
- 声 - 伊倉一恵
- ファーガス
- 声 - 槐柳二
- サンダー
- 声 - 大塚明夫
- バーミリオンの群れの狼。人間に住処を追われ、目の前で妹を射殺されたため、人間に強い憎しみを抱いている。故に人間であるモーグリにも敵意を剥き出し、それがモーグリを悩ませ、アケーラ達の群れに亀裂を生むこととなってしまう。
- ブント
- 声 - 若本規夫
- はぐれ狼と呼ばれるならず者。ララを人質に取って群れを乗っ取るも、ハーティに追い出された。しかし、懲りずに群れを狙ったため、モーグリ達に退治された。
- ダスティ
- 声 - 梅津秀行
- モーグリの母
- 声 - 宗形智子
- 考古学者でジャングルにきたが、赤ん坊のモーグリが行方不明になり、探している途中バギーラと会い、崖の上から足を滑らせ死亡する。
- モーグリの父
- 声 - 池水通洋
- 考古学者。妻が崖の上から足を滑らせ一緒に落ちて死亡する。
- バルゥの母
- 声 - 向殿あさみ
- リンダ
- 声 - 渡辺菜生子
- リンダの父
- 声 - 沢木郁也
- ボギー
- 声 - 峰恵研
- メシュアの祖父。モーグリが落とし穴の罠に落ちた時に助けてケガの手当てをし、モーグリと信頼関係を保つことができた最初の人間。その後、モーグリを家族として迎え入れた。
- メシュア
- 声 - 矢島晶子
- ボギーの孫娘。かなりのお転婆娘。花畑でモーグリと会い、気があう関係になる。
- サリー
- 声 - 佐々木優子
- メシュアの母。モーグリを見て、森に入り行方不明の息子だと思ってしまう。
- ニール
- 声 - 島田敏
- メシュアの父。とても穏やかで優しい性格の持ち主。カニワラ村に逃げた後高熱を出し、手当てのほどこしがなく息をひきとる。
- ブルディオ
- 声 - 緒方賢一
- ボギーの住んでる村人で、ホラ吹き。シア・カーンを倒したモーグリを信用せず自分の手柄にしようとし、モーグリやボギー一家を悪魔の一族だと考え、村人達を扇動して彼らを処刑しようとした。
- ター
- 声 - 広瀬正志
- ログ
- 声 - 吉村よう
Remove ads
スタッフ
主題歌
各話リスト
Remove ads
放送局
テレビ東京系列局では毎週月曜 19:00 - 19:30 (日本標準時)に放送。
日本国外でも放送されており、韓国では韓国放送公社 (KBS)、イタリアではMondo TV、フランスではイタリアのDoro TV Merchandisingを通じて放送。他にドイツ、アメリカ、カナダ、プエルトリコでも放送されている。特に韓国では1992年に初めて放送され、1995年と1999年に再放送されている。
関連商品
- VHS 『ジャングルブック 少年モーグリ』 Vol.1 - Vol.9
- DVD 『ジャングルブック 少年モーグリ』 DVD-BOX 1 - 2 (発売元 - i-cfコンテンツ事業部 / 販売元 - コロムビアミュージックエンタテインメント / BOXイラスト - 関修一)
関連項目
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads