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チャンプ (1979年の映画)

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チャンプ』(The Champ)は、1979年アメリカ映画[2]

概要 チャンプ, 監督 ...

親と子の絆を描いたボクシング映画。1931年に公開された、同名映画のリメイク作品である。監督はフランコ・ゼフィレッリ。子役のリッキー・シュローダーは、この年のゴールデングローブ賞新人男優賞を受賞した。また、音楽のデイヴ・グルーシンアカデミー作曲賞にノミネートされた。

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ストーリー

ボクシングの世界チャンピオンだったビリー(ジョン・ヴォイト)は妻に逃げられ8歳の息子とふたり暮らし、酒とギャンブルに溺れる毎日を送っている。それでも息子のTJ(リッキー・シュローダー)だけは今でもビリーを「チャンプ」(チャンピオン)と呼んで慕っている。

そんなある日、ビリーは別れた妻のアニー(フェイ・ダナウェイ)と再会する。ファッションデザイナーとして成功している彼女を見て、ますます自分が惨めになったビリーは、ギャンブルに負けて多額の借金を作ってしまう。その上ケンカをして警官を殴り留置場に入れられる。

ビリーはTJに、母親のアニーと暮らすよう言うのだが、TJはアニーが実の母と知るとショックからビリーの元へ帰って来てしまう。ビリーはTJのため、もう一度ボクシングでチャンピオンになる事を決意するのだった。37歳という年齢とも戦いながら、厳しいトレーニングを続け、ついにタイトルマッチのゴングが鳴る。

はじめのうちはビリーが優勢だったものの、徐々に追いつめられ、何度もダウンを奪われる。怪我も負い、レフリーからもう1ラウンドだけ様子を見ると言われ、周りも試合の継続を断念するよう言うものの、ビリーは頑として試合をやめようとしない。TJと、そしてTJが手紙で招待したアニーが見守る中、激しい撃ち合いの末、遂にビリーは相手をKOする。見事なカムバックを果たし、観客に応えるビリーだったが、すぐに立つこともままならなくなり、控室に担ぎ込まれる。そしてTJを枕元に呼び、静かに息を引き取る。そこにアニーが現れ、TJを抱きしめる。

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キャスト

スタッフ

製作

スポーツ映画は当たらないというのが日本映画では定説で[3]、実写のスポーツ映画は日本ではあまり作られないが[3]、海外、特にアメリカでは古くからコンスタントに製作された[2]。1976年に『ロッキー』が大ヒットすると、以降『スラップ・ショット』『愛のメダリスト』『アリ/ザ・グレーテスト』『ワン・オン・ワン』『タッチダウン』と次々とスポーツ映画が製作され[2]、本作もその流れで製作された[2]。アメリカでスポーツ映画が多数製作される理由について『タッチダウン』の監督・マイケル・リッチーは、来日した際の記者会見で「スポーツは勝敗がはっきりしているから」と答えた[2]ジョン・ヴォイトの息子を演じるリッキー・シュローダーは、2000人の子役オーディションから選ばれた[2]

作品の評価

  • アメリカのカリフォルニア大学バークレー校心理学科のロバート・レベンソン教授らの研究によると、本作のラストシーンが確実に人を泣かせる確率が高いという。これは映画評論家や映画マニア、ビデオ店のスタッフなどの意見に基づいて、喜怒哀楽の感情を喚起させるような約80本もの作品の観賞実験により得られた結果である[4]

影響

脚注

関連項目

外部リンク

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