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バサ文字 (Unicodeのブロック)
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バサ文字(バサもじ、英語: Bassa Vah)は、Unicodeのブロックの一つ。
解説
西アフリカの国リベリアで話される、ニジェール・コンゴ語族クル語派に属するバサ語(バサ語:𖫔𖫧𖫳𖫒𖫨𖫰𖫨𖫱 Ɓǎsɔ́ɔ̀、ISO 639-3言語コード:bsq)を表記するために、リベリア人のトーマス・フロー・ルイス(Thomas Flo Lewis)博士によって1907年に作られた[1]バサ文字(或いはヴァー文字、ヴァー(Vah)は「記号を投げる」を意味する)を収録している。
この文字の起源について、ルイス博士が奴隷の息子であったジェニ・ディラ(Jenni Dirah)との接触を通じて、ジェニが知っていたバサ語用の古い象形文字に基づいて作られたという言い伝えがあるが、それを裏付ける文書証拠はほとんど存在しない[1]。
なお、この文字が表記するバサ語と、カメルーンで話されるニジェール・コンゴ語族バントゥー語群のバサ語(ɓasaá、ISO 639-3:bas)とは別の言語である。また、宣教師ウィリアム・クロッカー(William Crocker)が1830年代に始めた、バサ語のアルファベット開発の試みとも無関係である[1]。
バサ文字は音素文字のうち子音と母音とに独立した文字が割り当てられているアルファベットに分類される。ラテン文字などと同様に左から右への横書き(左横書き)であり、単語毎に分かち書きをする。バサ語は声調言語のため、声調を表すためのダイアクリティカルマーク(声調記号)も含まれている。声調記号は母音字の中央に空いたスペースに置かれる。また、数字には通常の算用数字が用いられる[1]。
符号位置の順序はおおむね伝統的なバサ文字の順序に従っている。
Unicodeのバージョン7.0において初めて追加された。
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収録文字
要約
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小分類
このブロックの小分類は「子音字」(Consonant letters)、「母音字」(Vowel letters)、「結合声調記号」(Combining tone marks)、「約物」(Punctuation)の4つとなっている[2]。
子音字(Consonant letters)
この小分類にはバサ文字のうち、基本的な子音字が収録されている。
母音字(Vowel letters)
この小分類にはバサ文字のうち、基本的な母音字が収録されている。
結合声調記号(Combining tone marks)
この小分類にはバサ文字のうち、声調記号を表す、文字幅を持たないダイアクリティカルマーク(結合文字)が収録されている。
約物(Punctuation)
文字コード
| バサ文字(Bassa Vah)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
| 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
| U+16ADx | 𖫐 | 𖫑 | 𖫒 | 𖫓 | 𖫔 | 𖫕 | 𖫖 | 𖫗 | 𖫘 | 𖫙 | 𖫚 | 𖫛 | 𖫜 | 𖫝 | 𖫞 | 𖫟 |
| U+16AEx | 𖫠 | 𖫡 | 𖫢 | 𖫣 | 𖫤 | 𖫥 | 𖫦 | 𖫧 | 𖫨 | 𖫩 | 𖫪 | 𖫫 | 𖫬 | 𖫭 | ||
| U+16AFx | 𖫰 | 𖫱 | 𖫲 | 𖫳 | 𖫴 | 𖫵 | ||||||||||
注釈
| ||||||||||||||||
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
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出典
関連項目
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