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バトルシティー

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バトルシティー』 (BATTLE CITY) は、1985年9月9日ナムコから発売されたファミリーコンピュータ固定画面シューティングゲーム

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本作は同社によるアーケードゲームタンクバタリアン』(1980年)のリメイク作品であり、市街地を舞台に自機の戦車を操作し、司令部を守りながら敵を全滅させる事を目的としたゲームとなっている。開発はナムコが行い、企画は後に同機種のソフト『さんまの名探偵』(1987年)にてシナリオを担当することとなる兵藤岳史、プログラムは後にアーケードゲーム『源平討魔伝』(1986年)を手掛けた大久保良一、音楽は小沢純子、美術はMr.ドットマンこと小野浩が担当している。

他機種移植版は同年に任天堂VS.システム対応としてアーケードに移植。1986年にはMZ-1500X1FM-7など日本国内にてパソコンに移植された他、1991年にはゲームボーイに移植され、その移植版が同機種のオムニバスソフト『ナムコギャラリー VOL.1』(1996年)に収録された。2003年には携帯電話アプリゲームとしてiアプリVアプリにて配信された他、バーチャルコンソール対応ソフトとして2007年Wii2013年ニンテンドー3DS2014年Wii Uにてそれぞれ配信。また、2024年アーケードアーカイブスの1作品としてアーケード版の『VS.バトルシティー』がPlayStation 4Nintendo Switchで配信された。

後にリメイク版となるアーケードゲーム『タンクフォース』(1991年)やWindows用オンラインゲーム『タンくる』(2008年)、iOS用ソフト『BATTLE CITY BLITZ』(2012年)がそれぞれ発表されている。

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概要

ワープマン』(1985年)同様、ゲーム画面をはじめとするキャラクターのグラフィックが一新され、協力・対戦プレイやパワーアップ要素などゲーム内容が強化された。これらが功を奏し、ファミコンブームを支える中堅タイトルとしてヒットした。

『タンクバタリアン』からの具体的な変更点としては次の6点。

  • 1種類のみだったタンクが4種類に増えた
  • 地形構造物に、防弾壁・森・川・氷原が追加された
  • パワーアップアイテムを取ることでタンクの性能が強化できる
  • 2プレイヤーモードが追加
  • コンストラクションモードが追加
  • スタート時などにBGMが追加(厳密にはMSX版の『タンクバタリアン』が最初である)

ゲーム内容

要約
視点

システム

固定画面攻略型、任意4方向に攻撃が可能なシューティングゲーム十字キーと1ボタンを使用をする(AボタンBボタンともに同じ)。

1Pが黄色、2Pが緑のタンクを動かし、一定数の敵タンクを倒すとステージクリア。自分とそれ以外の撃った弾同士は相殺される。2P時は、味方の弾を受けると一定時間操作不能になる。司令部に攻撃を受けると即ゲームオーバー。また、マップコンストラクションモードがあり、好きなレベルデザインを作って遊ぶことができる(画面の保存は不可能)。

全35面だが、同じマップを流用した「裏面」もプレイできる。裏面は出現する敵がより強くされている上級者向け。

マップの中には、同社のゲーム作品『ギャラクシアン』(1979年)のエイリアン、『ディグダグ』(1982年)のプーカや目変化、『リブルラブル』(1983年)のホブリン、『マッピー』(1983年)のマッピー、といったキャラクターを模したものがある。

アイテムパネル

4、11、18機目に現れる、赤く点滅するターゲットタンクを倒す(ヘビータンクの場合は1発目を撃ち込む)と出現。内容は完全にランダム。

  • スター - マイタンクのパワーアップ。
  • 手榴弾 - 取った時に画面上に出現している敵タンクを瞬時に一掃できる。ただし、出現途中の敵タンクには効かず、このアイテムで倒した敵はステージクリア時の集計に入らない。
  • タンク - エクステンド。マイタンク(自機)が一機増える。
  • スコップ - 一定時間、司令部の周囲のレンガが防弾壁に変わる。司令部の周囲のレンガが破壊されていた場合、このアイテムで復活する。ただし、コンストラクションモードで司令部に離接する壁を防弾壁にしていた場合は薄い防弾壁→一定時間で薄いレンガという順にパワーダウンを起こしてしまう。
  • 時計 - 一定時間、敵タンクの動きが止まる。新たに出現した敵は、出現と同時にその場で止まる。
  • ヘルメット - 一定時間、マイタンクの周りにバリアが張られ無敵状態になる。バリアは「グロブダー」「リターンオブイシター」と同じバリア。

地形

  • 平地 - 真っ黒な部分。何もない場所とも言える。タンクも弾も通行可能。
  • - タンクも弾も通行可能だが、見えにくくなる。
  • 氷原 - タンクも弾も通行可能だが、少しすべる。
  • レンガ - タンクを遮る壁。弾も遮るが、弾が当たると削れる。
  • 防弾壁 - レンガより強固な壁。スーパータンクにならないと破壊できない。
  • - タンクは通ることができないが、弾は通すことができる。
  • 司令部 - レンガに囲まれた自軍司令部。ここに一発でも敵味方いずれかの弾が当たるとその瞬間ゲームオーバー。

これらの地形のうち平地以外の地形同士は重なる事は無いので、森林の中にレンガがあったり、レンガの下が氷原だったりと言った事は無い。レンガや防弾壁を破壊するとその下は平地である。

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キャラクター

マイタンク

自機のこと。アイテムパネルの「スター」を取ると1段階ずつパワーアップする。耐久力は全く増えないので最強状態であっても敵からの攻撃を1度でも食らえば撃破されてしまう。

  • ノーマルタンク - 最初の段階のタンク。画面上に1発の弾を発射できる。弾は敵タンクの弾とぶつけることで相殺できる。
  • 速射砲タンク - 2段階目。弾が速い。
  • 連射砲タンク - 3段階目。さらに2連射になる。
  • スーパータンク - 4段階目。弾の威力が上がり、普通では壊せない防弾壁も破壊できる。レンガも通常の倍のスピードで削れる。

敵タンク

ヘビータンクを除いて、敵は灰色一色。時々、赤く点滅するターゲットタンクが出現し、これを倒すとアイテムが出る。

  • ライトタンク - 雑魚キャラ。1発で破壊可能。
  • 装甲車 - 移動スピードがかなり速い。装甲車という名のわりに耐久力はライトタンクと変わらず、1発で破壊可能。
  • 速射砲タンク - 弾が速い。1発で破壊可能。
  • ヘビータンク - 移動スピードや弾速はライトタンクと同じだが、4発打ち込まないと破壊できない。緑→黄色→鶯色→灰白と打ち込むたびに色が変わる。ターゲットタンクとして出てくる時は、1発目を撃ちこむとアイテムが出る。

移植版

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MZ-1500版
全84面とステージ数が大幅に増加。
グロブダー』(1984年)に登場する「イエローハイパータンク」が敵キャラクターとして出現する。
イシターグロブダープーカなどの隠れキャラクターが出現する。
パックランド』(1984年)のブリンキー、セガの『トランキライザーガン』(1980年)を模したステージなどもある。
ゲームボーイ版
全50面(ステージセレクトは35面まで)、マップコンストラクションモードが無いが、通信ケーブルを使った対戦が可能。ファミコンのマップをそのまま流用しているため、画面サイズが足りないのでスクロールさせなければならない。ただしレーダーで敵タンクの位置を確認できる工夫がされている。
ゲームボーイ『ナムコギャラリー VOL.1』版
ノバ製とは別物の新規作りおろし。ノーマルモードとFIXモードの2モードがあり、ノーマルモードはノバ版と同じく画面スクロール+レーダー式。FIXモードはキャラクターを小さくしたかわりに全体像が2画面で見られる。つまり、ファミコン版と同じ画面構成で遊べる。36ステージ以降はオリジナル面が用意されている。スーパーゲームボーイ対応。
ニンテンドーゲームキューブ版
スターフォックス アサルト』(2005年)にファミリーコンピュータ版をそのまま収録している。
PlayStation 4 / Nintendo Switch版(アーケードアーカイブス)
アーケード用タイトル「VS. バトルシティー」の移植。「こだわり設定」ではキャラクターが重なった時の見え方を原作と同じにする「原作と同じキャラクター描画」、獲得したスコア数値がプレイ中画面に表示されるようにする「スコア表示」といった設定が可能。また、原作では999,900点までだったスコアの上限が本作では999,900点を超えてもスコアを計算し続け、最大9,999,000点までをオンラインランキングへ登録できるようになった。なお、前述の「スコア表示」の設定をオンにしていると1,000,000点以降も表記される。
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スタッフ

ファミリーコンピュータ版
ゲームボーイ版
  • メイン・プログラム:谷口蛙
  • サブ・プログラム:DRUMMNG K.ODA
  • SIOプログラム:TANISAN、谷口蛙
  • マップ・デザイン:谷口蛙、DRUMMING K.ODA
  • グラフィック・デザイン:谷口蛙、DRUMMING K.ODA、竹矢吉孝
  • サウンド:NORIRIN(富樫則彦
  • VSゲーム・デザイン:谷口蛙、DRUMMING K.ODA、竹矢吉孝

評価

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ゲームボーイ版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、合計24点(満40点)[19]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は別記の通り18.1点(満30点)となっている[20]。また、1998年に刊行されたゲーム誌『超絶 大技林 '98年春版』(徳間書店)では、「2人対戦プレイは白熱すること間違いなしだ」と紹介されている[20]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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