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パルミラ文字 (Unicodeのブロック)
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パルミラ文字(パルミラもじ、英語: Palmyrene)は、Unicodeのブロックの一つ。
解説
紀元前300年から紀元後100年ごろにかけて、現在のシリア東部のホムス県に存在していた、シリア砂漠の北、ダマスカスとユーフラテス川の間に建国された紅海沿岸の小さな独立国家パルミラ[1]で話された、アラム語のパルミラ方言を表記するためのパルミラ文字を収録している。
パルミラ文字は帝国アラム文字から派生した文字体系であり、音素文字のうち基本的に母音を表記せず、子音字のみで綴られるアブジャドに分類される。アラビア文字やヘブライ文字などと同様に右から左への横書き(右横書き)である。元々分かち書きはされていなかったが、現在の研究者は分かち書きをして文献を記録することも多い[1]。
また、いくつかの文字については文字同士が並ぶと合字を形成することがある。例えば、𐡡𐡠/bʾ/、𐡧𐡣/ḥd/などは書体によっては前の文字の書き終わりの部分が次の文字と接続するような字形に変化する。ただし、これはアラビア文字のような必須の合字ではないため、フォントなどに合字の形成を実装するか否かは任意であり、デザイナーの判断に委ねられている[2]。
加えて、アラビア文字やタイ文字などと同様に独自の数字体系(パルミラ数字)を有している。
符号位置の順序はおおむね伝統的なパルミラ文字の順序に従っている。
Unicodeのバージョン7.0において初めて追加された。
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収録文字
要約
視点
「ラテン文字転写」の列はパルミラ文字のラテン文字への翻字方式の一つである○○に従う。
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小分類
このブロックの小分類は「字母」(Letters)、「記号」(Symbols)、「数値」(Numbers)の3つとなっている[3]。
字母(Letters)
この小分類にはパルミラ文字のうち、基本的な字母が収録されている。
記号(Symbols)
この小分類にはパルミラ文字のうち、様々な記号類が収録されている。
数値(Numbers)
この小分類にはパルミラ文字のうち、位取り記数法を用いず、単位数字を並べて表現する数値記号(Unicode上では10進法の位取り記数法を用いる"digit"とは区別される)が収録されている。
文字コード
パルミラ文字(Palmyrene)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+1086x | 𐡠 | 𐡡 | 𐡢 | 𐡣 | 𐡤 | 𐡥 | 𐡦 | 𐡧 | 𐡨 | 𐡩 | 𐡪 | 𐡫 | 𐡬 | 𐡭 | 𐡮 | 𐡯 |
U+1087x | 𐡰 | 𐡱 | 𐡲 | 𐡳 | 𐡴 | 𐡵 | 𐡶 | 𐡷 | 𐡸 | 𐡹 | 𐡺 | 𐡻 | 𐡼 | 𐡽 | 𐡾 | 𐡿 |
注釈
|
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
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出典
関連項目
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