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フェニキア文字 (Unicodeのブロック)
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フェニキア文字(フェニキアもじ、英語: Phoenician)は、Unicodeのブロックの一つ。
解説
紀元前12世紀から紀元前2世紀ごろにかけて[1]、現在のレバノン、シリア、パレスチナの地中海東岸地域に存在していたフェニキアや、のちにフェニキア人により植民地となった現在のチュニジア北岸に位置していた国家カルタゴなどで話されていた、アフロ・アジア語族セム語派に属する、ヘブライ語などと近縁のフェニキア語を表記するためのフェニキア文字を収録している。
フェニキア文字は原シナイ文字及び原カナン文字から変化した文字体系であり、その後アラム文字、ヘブライ文字、アラビア文字、シリア文字、エトルリア文字、ギリシャ文字、ラテン文字、キリル文字などの多くの文字の祖先となっている。また、現在のインドなどにあたる南アジアで用いられたカローシュティー文字やブラーフミー文字もフェニキア文字から分化したものであるとする説が存在する[1]。
なお、フェニキア文字は紀元後3世紀ごろに新ポエニ文字(英語: neo-Punic)と呼ばれる字形に変化していたが、Unicodeにおいては同じ文字体系として符号位置を統合されている[1]。
フェニキア文字は音素文字のうち基本的に母音を表記せず、子音字のみで綴られるアブジャドに分類される。アラビア文字やヘブライ文字などと同様に右から左への横書き(右横書き)である。単語毎の分かち書きは元々されていなかったが、後代の碑文(モアブ碑文など)では通常のスペースではなくU+1091F 𐤟 PHOENICIAN WORD SEPARATOR
という専用の記号を用いて分かち書きがされるようになった[1]。
加えて、アラビア文字やタイ文字などと同様に独自の数字体系(フェニキア数字)を有している。アラビア・インド数字とは異なり、数字も通常の字母と同様に右横書きで書かれる[1]。
符号位置の順序はおおむね伝統的なフェニキア文字の順序に従っている。
Unicodeのバージョン5.0において初めて追加された。
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収録文字
要約
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小分類
このブロックの小分類は「字母」(Letters)、「数値」(Numbers)、「約物」(Punctuation)の3つとなっている[2]。
字母(Letters)
この小分類にはフェニキア文字のうち、基本的な字母が収録されている。
数値(Numbers)
この小分類にはフェニキア文字のうち、位取り記数法を用いず、単位数字を並べて表現する数値記号(Unicode上では10進法の位取り記数法を用いる"digit"とは区別される)が収録されている。
約物(Punctuation)
文字コード
フェニキア文字(Phoenician)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+1090x | 𐤀 | 𐤁 | 𐤂 | 𐤃 | 𐤄 | 𐤅 | 𐤆 | 𐤇 | 𐤈 | 𐤉 | 𐤊 | 𐤋 | 𐤌 | 𐤍 | 𐤎 | 𐤏 |
U+1091x | 𐤐 | 𐤑 | 𐤒 | 𐤓 | 𐤔 | 𐤕 | 𐤖 | 𐤗 | 𐤘 | 𐤙 | 𐤚 | 𐤛 | 𐤟 | |||
注釈
|
履歴
要約
視点
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
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出典
関連項目
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