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マカッサル文字 (Unicodeのブロック)
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マカッサル文字(マカッサルもじ、英語: Makasar)は、Unicodeのブロックの一つ。
解説
インドネシアのスラウェシ島南端(南スラウェシ州南端)で話される、オーストロネシア語族マレー・ポリネシア語派に属するマカッサル語の表記のため、かつて同地域で栄えたマカッサル王国において17世紀から19世紀にかけて用いられていた[1]マカッサル文字を収録している。この文字体系はマカッサル語ではUkiri' Jangangjangang(鳥の文字)、ブギス語ではuki′ manu′-manu′[1]、英語ではOld Makasar(古マカッサル文字)として知られている[2]。「鳥の文字」の異名の通り、多くの文字が羽ばたく鳥のような形状をしている。なお、現在のマカッサル語は主にラテン文字やブギス文字(ロンタラ文字)で書かれる。
マカッサル文字はブラーフミー文字から派生した所謂ブラーフミー系文字(インド系文字)の一つであり、音素文字のうち子音字単独では暗黙の随伴母音/-a/を伴って発音され、別の母音にする際に母音記号を付加することで発音を切り替えるアブギダに分類される。ラテン文字などと同様に左から右への横書き(左横書き)であり、単語毎に分かち書きをする。
多くのブラーフミー系文字とは異なり、独立母音字が存在しないため、頭子音の無い母音を表す場合は頭子音が無いことを表す子音字U+11EF1 𑻱 MAKASAR LETTER A
に母音記号を付加することで表現する。
符号位置の順序はおおむね伝統的なマカッサル文字の順序に従っている。
Unicodeのバージョン11.0において初めて追加された。
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収録文字
要約
視点
「ラテン文字転写」の列はブラーフミー系文字のラテン文字への翻字方式の一つであるISO 15919(及び一部はIAST)に従う。
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小分類
このブロックの小分類は「子音字」(Consonants)、「子音複製子」(Consonant reduplicator)、「母音記号」(Vowel signs)、「約物」(Punctuation)の4つとなっている[2]。
子音字(Consonants)
この小分類にはマカッサル文字のうち、基本的な子音字が収録されている。
子音複製子(Consonant reduplicator)
この小分類にはマカッサル文字のうち、直前の子音を重子音で読むことを表す文字1つのみが収録されている。
母音記号(Vowel signs)
この小分類にはマカッサル文字のうち、子音字に結合する母音記号が収録されている。
約物(Punctuation)
文字コード
マカッサル文字(Makasar)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+11EEx | 𑻠 | 𑻡 | 𑻢 | 𑻣 | 𑻤 | 𑻥 | 𑻦 | 𑻧 | 𑻨 | 𑻩 | 𑻪 | 𑻫 | 𑻬 | 𑻭 | 𑻮 | 𑻯 |
U+11EFx | 𑻰 | 𑻱 | 𑻲 | 𑻳 | 𑻴 | 𑻵 | 𑻶 | 𑻷 | 𑻸 | |||||||
注釈
|
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
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出典
関連項目
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