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マーク・スノウ
アメリカの作曲家 (1946-2025) ウィキペディアから
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マーク・スノウ(Mark Snow、1946年8月26日 - 2025年7月4日)は、アメリカ合衆国の映画・テレビドラマ向け音楽(劇伴)の作曲家。
来歴
ニューヨーク市生まれ、同市ブルックリン区育ちで、The High School of Music & Art(1964年)、ジュリアード学院を卒業[1]。New York Rock & Roll Ensembleの創設メンバーの1人である。
作曲は全てコンピュータ上で行っており、通常の楽器では出せないさまざまな音も使用する[1]。2010年末現在、1970年代に発売されたシンクラヴィアというシンセサイザーを使用している[1]。
彼の作曲による楽曲のうち最も良く知られているのはSFホラードラマ『Xファイル』のテーマ音楽である。同曲は1996年3月にイギリスでシングルCDとして発売され、全英シングルチャートで最高2位を記録した。
なお、『Xファイル』のテーマ曲にかかっているエコーは偶然の産物だが、その真相には少なくとも2つの説がある。スノウは同曲を何度も作り直していたが、番組の原案・監督・脚本・製作総指揮のクリス・カーターが「何かが足りない」と、なかなか満足してくれなかった。カーターが部屋を出た後、スノウは苛立ちをキーボードにぶつけたが、ちょうど叩いた場所にその音が入っていたという[2]。しかし、この件について、スノウ本人がジュリアード学院の学生たちに語ったところによると、「何かを考えていて、たまたま肘がキーボードに当たった時にエコーがかった音が出た」ということである[1]。
その他、BGMを作曲した作品には、『ミレニアム』(製作:クリス・カーター)、『ダーティ・ピクチャー 禁断の写真』(ショウタイム局のテレビ映画、2000年)、『ヤング・スーパーマン』『One Tree Hill』などのテレビ作品、『Syphon Filter: Dark Mirror』『Urban Assault』(後者はカットシーンのみ)などのテレビゲーム作品がある。
マーク・スノウは、34のASCAP賞を受賞し[1]、19のエミー賞にノミネートされている。また、アラン・レネ監督のフランス映画『Cœurs』でセザール賞にノミネートされた。同監督の映画『風にそよぐ草』(英題:Wild Grass)の音楽も担当した。
2011年から2012年にかけては、『HUNTERS ハンターズ』、『Vous n'avez encore rien vu』(英題:You Ain't Seen Nothin' Yet!、監督:アラン・レネ)、『Just Like Her』の音楽を担当。
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私生活
1967年に結婚したグリン・デイリーとの間に3人の子供がいる。グリンは、女優・タイン・デイリーおよび俳優ティム・デイリーの姉妹である。
音楽担当作品
要約
視点
テレビ番組
- 刑事スタスキー&ハッチ Starsky & Hutch - 第3シーズンテーマ曲 & BGM(1975年 - 1979年)
- 探偵ハート&ハート Hart to Hart - テーマ曲 & BGM(1979年 - 1984年)
- パトカーアダム30 T.J.Hooker - テーマ曲(1982年 - 1987年)
- ヤング・スーパーマン Smallville - BGM(2001年 - 2007年)[5]
- Wonder Pets - テーマ曲(2007年)
- ゴースト 〜天国からのささやき Ghost Whisperer - テーマ曲 & BGM(2005年 - 2010年)
- ローン・ガンメン The Lone Gunmen - テーマ曲 & BGM(2001年)
- ニキータ La Femme Nikita - テーマ曲(1997年 - 2001年)
- 堕ちた弁護士 -ニック・フォーリン- The Guardian - テーマ曲(2001年 - ?)
- ミレニアム Millennium - テーマ曲 & BGM(1996年 - 1999年)
- Nowhere Man - テーマ曲 & BGM(1995年)
- Xファイル The X-Files - テーマ曲 & BGM(1993年 - 2002年)
- The War Widow - テーマ曲(1976年)
- ゴッサム・シティ・エンジェル Birds of Prey - テーマ曲 & BGM(2002年 - 2003年)
など。
テレビ番組・テレビ映画(一部のみ担当)
ゲーム
- Urban Assault - カットシーンのみ(2007年)
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サウンドトラック・アルバム
要約
視点
以下、特に断りのない限り、CD。
一般販売
- Skateboard(1978年) - LPレコードのみ。
- The X-Files: The Truth and the Light(1996年) - 第1-第3シーズン分
- 20,000 Leagues Under the Sea(1997年)
- Disturbing Behavior(1998年)
- The X-Files(1998年) - 劇場映画版第1作より。
- Crazy In Alabama(1999年)
- The Snow Files(1999年) - コンピレーション・アルバム
- UFO: The Truth Is Here(2001年) - レアCD。
- The Best of MillenniuM(2002年) - 第1-第3シーズン分。iTunes限定。
- Helter Skelter(2004年)
- Dark Skies(2006年) - パイロット版より。限定盤。発売元はPerseverance Records。
- Coeurs(別名:Private Fears in Public Places)(2008年)
- MillenniuM - 第1-第3シーズン分。2枚組。発売元はLa La Land Records。廃盤。
- The X-Files: I Want to Believe(2008年) - 劇場映画版第2作より。
- Jake Speed(2009年) - 発売元はBuySoundtrax Records。かつてヴァレーズ・サラバンド・レコーズから出ていたLPレコードをリマスターしたもので、収録内容は同じ。
- Conundrum(2009年)
- Harsh Realm/The Lone Gunmen(2010年) - 両番組から抜粋。1枚組。La La Land Recordsより限定販売。
- The X-Files Volume 1'(2011年) - 全シーズンから抜粋。4枚組。La La Land Recordsより限定販売。
- The X-Files Volume 2'(2013年・第1四半期予定) - 全シーズンから抜粋。4枚組。La La Land Recordsより限定販売。
- Smallville: Score From The Complete Series(2012年4月17日) - MP3ダウンロードのみ。
- Smallville: Deluxe Edition Soundtrack[6](2012年8月28日) - 2枚組。ディスク1にはMP3アルバム収録曲(ルイス・フェブレ作曲)、ディスク2にはスノウとフェブレによる未発売曲を収録。La La Land Recordsより3000セット限定販売。
非公式または非一般向け
- Ernest Saves Christmas(1988年) - 宣伝用CD
- Millennium: Season 1(1996年) - 宣伝用CD
- Night Sins (TV mini series)(2010年)- BSX Recordsより1000セット限定販売。
- The Dancing Cow(2010年)- 公式サイトからの無料ダウンロード(サイトはすでに閉鎖)。
- Pearl Harbor II: Pearlmageddon(2001年)- 公式サイトからの無料ダウンロード(サイトはすでに閉鎖)。
- Ghost Whisperer: Leap Of Faith(2009年)- ファンに個人的に贈呈。
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脚注
外部リンク
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