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不機嫌な果実
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『不機嫌な果実』(ふきげんなかじつ)は、林真理子の小説。『週刊文春』に1995年11月23日号から1996年6月27日号まで連載されたのち、1996年10月30日に文藝春秋より単行本が刊行された。2001年1月10日には文春文庫版が発刊された。
概要
第1章「装い」、第2章「選択」、第3章「跳ぶ」、第4章「華やぎ」、第5章「出会い」、第6章「恋」、第7章「決断」、第8章「運命」の全8章から成る。単行本の帯には「夫以外の男とのセックスは、どうしてこんなに楽しいのだろうか。衝撃の問題作!」とあり、文庫版の帯には「夫以外の男とのセックスは、どうしてこんなに楽しいのだろうか。不倫小説の最高傑作、待望の文庫化!」とある。
あらすじ
32歳のヒロイン水越麻也子(みずこし まやこ)は、結婚して6年目になる夫・航一(こういち)との生活に不満をつのらせ、昔の恋人である野村と不倫の逢瀬を重ねる。ある時、野村には別に若い愛人がいることが発覚するが、それでも野村との関係は続いて行く。その後麻也子は、ふとしたことから年下の音楽評論家・通彦(みちひこ)と知り合い、交際がはじまる。麻也子と通彦は次第に深い仲となり、ついに麻也子は航一との離婚を決意し、通彦と正式に結婚する。しかし、ほどなく通彦との結婚生活に幻滅した麻也子は、再び野村と密会するようになる。ある日突然、麻也子は子どもを作ることを思い立ち、野村とホテルのベッドに入る、というところで物語は終わる。
テレビドラマ(1997年版)
要約
視点
1997年10月9日から12月18日まで毎週木曜日22時 - 22時54分に、TBS系の「木曜ドラマ」枠で放送された。主演は石田ゆり子[1]。
キャスト(1997年版)
主要人物(1997年版)
- 水越麻也子〈30〉
- 演 - 石田ゆり子
- サラリーマン家庭の次女。25歳の時に合コンで知り合った航一と結婚し、寿退社。結婚5年目で子供はいない。現在は、製薬会社の会長秘書をしている。姑に嫌みをいわれたり、航一とうまくいかなかったり不満でたまらない。やがて、不倫への道を走りだす。
- 工藤通彦〈28〉
- 演 - 岡本健一
- 音楽評論を専門雑誌に書いている。麻也子とは雨の夜道で偶然出会う。麻也子の上司の児玉会長と旧知の仲で、会長室で麻也子と再会する。麻也子と激しい恋に陥り、彼女の離婚をストレートに要求する。
- 水越航一〈34〉
- 演 - 渡辺いっけい
- 麻也子の夫。早稲田大学商学部卒。財閥系の金属メーカに勤めている。働き盛りで毎日忙しい。いつも疲れていて、麻也子との関係が冷え切っていることに気付いている。
- 竹田久美〈30〉
- 演 - 横山めぐみ
- 麻也子の大学時代の同級生。バツイチ。現在は妻子ある男性と不倫中。弾みで航一と関係を持ってしまう。
- 野村修〈42〉
- 演 - 内藤剛志
- 麻也子の初めての不倫の相手。独身時代の麻也子と付き合っていた。女好きで、遊び好き。広告代理店に勤めている。
- 水越綾子〈62〉
- 演 - 岸田今日子
- 航一の母親。商社の常務夫人として海外生活の経験もあり、教養も分別もある。麻也子のことは気に入っていない。息子を溺愛している。
その他(1997年版)
スタッフ(1997年版)
放送日程(1997年版)
テレビドラマ(2016年版)
要約
視点
2016年4月29日から6月10日まで毎週金曜日23時15分 - 翌0時15分にテレビ朝日系『金曜ナイトドラマ』にて放送された。栗山千明と市原隼人の共演[4][5]。また、連続ドラマの3年後を描いた続編『不機嫌な果実スペシャル〜3年目の浮気〜』が、2017年1月6日・1月13日の両日23時15分 - 翌0時15分にテレビ朝日系でスペシャルドラマとして放送された[6]。
キャスト(2016年版)
主要人物(2016年版)
- 工藤麻也子
- 演 - 栗山千明
- 通彦の妻。航一の元妻(最終話で離婚)。津久井法律事務所に秘書として勤めていた。旧姓は川西、水越。航一との間に子供はおらず、セックスレス状態であった。
- 工藤通彦
- 演 - 市原隼人[7]
- 麻也子の夫(最終話で結婚)。クラシック専門の音楽評論家。ただしその仕事は少なく、近所の子供のピアノ教師や音楽大学の非常勤講師などもしているが、収入は少ない。
- 竹田久美
- 演 - 高梨臨
- 麻也子の大学時代からの友人[8]。元夫の不倫によりバツイチとなり[9]、その慰謝料でワインバーを経営している。実は友人・麻也子の夫・航一とは不倫関係。離婚成立後は堂々と交際している。
- 遠山玲子
- 演 - 橋本マナミ
- 麻也子の大学時代からの友人[10]。現在は主婦モデルで息子が一人。複数の男性と不倫を繰り返していたが、ストーカー化した元不倫相手に襲われた際、夫が命懸けで守ってくれたことから、不倫をやめる。
- 野村健吾
- 演 - 成宮寛貴[10]
- 麻也子の独身時代の不倫相手で大手広告代理店勤務。既婚だが常に複数の女性とつきあっている。
- 水越航一
- 演 - 稲垣吾郎[11]
- 麻也子の前夫で大手金属メーカーの営業部課長。潔癖症で極度のマザコン[12]。実は妻の麻也子の友人・久美とは不倫関係。離婚後は堂々と交際している。
主要人物の家族
- 工藤早苗
- 演 - 名取裕子[13](第6話・最終話)
- 通彦の母[14]。旧姓の田中で、ウエディングプランディング会社を経営している。
- 工藤雅之
- 演 - 堀内正美(第6話・最終話)
- 通彦の父。
- 遠山遥斗
- 演 - 嶺岸煌桜
- 玲子・茂の息子。
- 遠山茂
- 演 - 六角精児
- 玲子の夫で一級建築士。自宅のオフィスで仕事をしており、高収入。
- 野村
- 演 - 藤本悠希(第3話)
- 健吾の息子。
- 津久井哲史
- 演 - 光石研
- 通彦の父・雅之の友人。テレビ出演もしている津久井法律事務所の弁護士。秘書・麻也子にはパワハラまがいの態度で接する。
- 水越綾子
- 演 - 萬田久子
- 航一の母。子供ができないことで、麻也子とはそりが合わない。
その他(2016年版)
スペシャルの登場人物
スタッフ(2016年版)
放送日程(2016年版)
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映画
1997年10月18日に公開された。配給は松竹。封切り前、映倫の審査で「全裸・全身の男女の性描写が扱われている」と判断され、松竹公開の邦画作品では初めて成人映画の指定を受けた。
キャスト
スタッフ
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出典
外部リンク
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