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金曜ナイトドラマ
テレビ朝日のテレビドラマ放送枠 ウィキペディアから
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金曜ナイトドラマ(きんようナイトドラマ、Friday Night Drama)は、2000年4月からテレビ朝日系で金曜日の深夜に放送されている深夜ドラマ枠。ハイビジョン制作(2004年から)、ステレオ放送(開始当初から)、字幕放送を実施している。ただし、連動データ放送は実施していない。
概要
要約
視点
2000年春、テレビ朝日が連続ドラマ枠のテコ入れのため、月曜20時台枠の「月曜ドラマ・イン」と土曜20時台枠「サタデードラマ」の2枠を廃枠、代わって週末(金曜と土曜)の23時台枠に「ナイトドラマ」枠を新設。体裁上は「月曜ドラマ・イン」の枠移動である。本枠の人気をきっかけに、NHKや民放各局が深夜帯に連続ドラマ枠を新設するようなった。
開始当初は、この枠はローカルセールス枠であったため、テレビ朝日系列においても放送日時が異なる時差ネットを行っていた。2009年10月の『マイガール』からネットワークセールス枠に転換。後半パート(転換当初は前半パート)に全国ネットのスポンサーがつく。これによりテレビ朝日系列フルネット局では静岡朝日テレビと朝日放送→朝日放送テレビ[注 1] を除く全局が同時ネットに切り替わった。
一方、改編期に同枠で放送される単発のバラエティ番組は引き続きローカルセールス枠を維持しているが、本時間帯がネットワークセールス化後もほとんどの系列局で同時ネットで単発番組を放送している。しかし、普段は金曜ナイトドラマをネットしている局においても、単発番組を別の時間での遅れネットもしくは非ネットとして『ナイトinナイト』枠の番組などの朝日放送テレビ制作番組の単発での放送や自社制作番組などを放送する局や、当枠の作品が放送されていない期間に限って『探偵!ナイトスクープ』を同時ネットで放送(当枠がネットワークセールスになる前にを同時ネットで放送していた局が中心)し、当枠の作品放送中は終了直後の遅れネットに戻る措置を取る局も存在する。
『芸能人格付けチェック』など朝日放送テレビ制作の全国ネット番組で本番組の宣伝をする場合でも、テレビ朝日他22局での放送時間で告知している。このため字幕テロップに「※一部地域を除く」の注釈が入っている。
完全デジタル化までの過渡期は、一部ネット局の地上デジタル放送においては、時差ネットの関係から14:9にサイズカットされた標準画質映像をアップコンバートした額縁放送となっていた。 また、一部の遅れネット局では、字幕データの購入に別途費用がかかるため、字幕放送を実施していなかった。
2024年4月期の『JKと六法全書』より解説放送を開始した。
- 複数シリーズにわたって放送された作品(別枠で放送されたもの含む)
- トリック(2000年 - 2014年) - 連続ドラマ3シーズン継続(うち第3シーズンのみ木曜ドラマ枠で放送)、その他特番3作
- OLヴィジュアル系(2000年 - 2001年) - 2シーズン継続(うち第1シーズンは土曜ナイトドラマ枠で放送)
- 特命係長 只野仁(2003年 - 2017年) - 連続ドラマ5シーズン継続(うち第4シーズンのみ木曜ドラマ枠で放送)、その他特番5作、AbemaTV用連続2シーズン、同スピンオフ1シーズン
- スカイハイ(2003年 - 2004年) - 2シーズン継続
- 時効警察(2005年 - 2019年) - 3シーズン継続、その他特番1作
- サラリーマン金太郎(2008年 - 2010年) - 2シーズン継続
- 警部補 矢部謙三(2010年 - 2017年) - 2シーズン継続、その他テレ朝動画用スピンオフ1シーズン
- ハガネの女(2010年 - 2011年) - 2シーズン継続(うち第2シーズンのみ木曜ドラマ枠で放送)
- 都市伝説の女(2012年 - 2013年) - 2シーズン継続
- 匿名探偵(2013年 - 2014年) - 2シーズン継続
- 信長のシェフ(2013年 - 2014年) - 2シーズン継続(うち第2シーズンは木曜20時枠(=本来は木曜ミステリー枠)で放送)
- 民王(2015年 - 2024年) - 2シーズン継続(うち第2シーズンは火曜21時枠にて放送)
- 家政夫のミタゾノ(2016年 - 2025年) - 7シーズン継続(うち第6、第7シーズンは火曜21時枠にて放送)
- おっさんずラブ(2016年 - 2024年) - 3シーズン継続(うち第1、第2シーズンは土曜ナイトドラマ枠で放送)
- 恋する警護24時(2024年 - 2025年) - 2シーズン継続(うち第1シーズンはオシドラサタデー枠にて放送)
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特徴
『トリック』のヒットでこのドラマ枠の方向性が決まり、2001年以降は特にコメディ・アクションなどの作品が多く作られていた。2010年代に入ると、サスペンスやラブストーリーなど、硬派的要素の強い内容の作品も多く製作されているほか、『信長のシェフ』のような時代劇作品も制作されるようになる。現在もテーマの縛りは特になく、多様な作品が制作されている。23時台の枠ながら、スタッフや出演する俳優陣などはプライムタイムの作品と遜色ないものが多く、月9や日曜劇場、木曜ドラマなどで主演経験のある俳優の主演・出演も多い。
『トリック』をはじめ、『特命係長 只野仁』、『スカイハイ』、『時効警察』、『家政夫のミタゾノ』など人気作品も多く、シリーズ化やプライムタイム(木曜ドラマ枠など)へ進出した作品もある。映画化された作品も多い。
2007年7月期の『スシ王子!』で堂本光一(KinKi Kids)が主演をして以降、テレビ朝日における嵐や関ジャニ∞、Kis-My-Ft2などジャニーズ事務所(現:STARTO ENTERTAINMENT)所属タレントの主演作品はこの枠で放送されることが多くなった。2020年7月期には、ジャニーズJr.(現:ジュニア)配属グループの美 少年が主演する作品[注 2] が放送された。現在も相葉雅紀や生田斗真などジャニーズ事務所所属タレントの主演作品は度々制作されているものの、オシドラサタデーの登場により比較的分散している。
木曜ドラマ枠と同様に外部制作会社との共同制作を取る作品が多く、また、自社制作の作品でも制作協力の形で参加している場合がほとんどである。2010年代に入ってからは編成の関係上、放送回数が8話前後と少なくなる作品も多く、放送開始時期も他のドラマより遅くなることが多い。
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編成
変則編成
- 毎年7月期(夏)クールは、全英オープンゴルフ(7月第3週の週末)の関係で、全英オープンの終了後から放送される場合が多いが、年によっては全英オープン前から放送し、当該の週は休止、全英女子オープンゴルフ(8月第1週の週末)の実施当該週は通常通り放送とし、1時間遅れの静岡朝日テレビ、朝日放送テレビも臨時に同時ネットになる作品(ABC-TVはゴルフ中継終了後からの時差放送のものも)が存在する。また毎年8月の『熱闘甲子園』(朝日放送→朝日放送テレビ・テレビ朝日共同制作)が放送される時期は、30分繰り下げ放送になる(ただし全試合中止の場合は30分繰り上げとなり、通常と同じ編成)。
- 2010年4月期 - 『警部補 矢部謙三』は『トリック』の劇場版とスペシャルドラマの宣伝のため、全6話(5月14日)で終了、続く『ハガネの女』は5月21日開始・7月2日終了。
- 2011年 - 『バーテンダー』は2月からのスタートとなった。これは2011年1月にテレビ朝日が独占中継しているAFCアジアカップ2011が開催され、1月21日(準々決勝)と28日(3位決定戦)の当時間帯に日本の試合が行われる可能性があった為である。結果、日本は決勝に進んだため(優勝)、1月28日の3位決定戦は中継されず、『くりぃむナントカ』のスペシャルを放送した。また、最終回を3月25日に予定していたが、3月11日に発生した東日本大震災の影響で1週遅延し、最終的には4月1日に最終回となった。
- 2015年 - 『セカンド・ラブ』は2月6日からの放送となった。スポーツ中継が絡まない場合にクール翌月からの開始となるのは非常に珍しい。
- 2016年 - 『スミカスミレ』も1月22日・29日に『サッカー リオ五輪アジア地区最終予選AFC U-23選手権』の準々決勝・3位決定戦(日本は決勝進出=優勝したため、3位決定戦放送はなかった)の放送枠を確保するため、2月5日からのスタートとなった。
- 2020年4月期 - 『家政夫のミタゾノ』(第4シリーズ)は、新型コロナウイルス流行による撮影中止のため第3話以降を6週延期し、その間は過去シリーズの傑作選のほか、5月29日のみリモートカメラを使用して制作された特別編が放送された。また、最終回が7月24日となったことから後番組の『真夏の少年〜19452020』が7月31日開始となっている。
- 2020年10月期 - 『24 JAPAN』は、テレビ朝日開局60周年記念番組と位置付け、原作(原案)となったアメリカの『24 -TWENTY FOUR-』と同じく、1つのストーリーを1時間ごとを1話、24時間=24話に区切って描くという体裁をとるため、同年10月から2021年3月までの2クール(全24話)で放送された。また、同作のみ公式サイトに「金曜ナイトドラマ」の表記がなく、作品自体も特殊な立ち位置となっていることがうかがえる。
放送作品
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歴代視聴率
歴代平均視聴率10傑
1 | 特命係長 只野仁(3rdシーズン) | 2007年 | 14.35% |
---|---|---|---|
2 | 特命係長 只野仁(2ndシーズン) | 2005年 | 14.12% |
3 | 帰ってきた時効警察(第2シリーズ) | 2007年 | 11.99% |
4 | 特命係長 只野仁(1stシーズン) | 2003年 | 11.96% |
5 | サラリーマン金太郎(第1期) | 2008年 | 11.81% |
6 | 黒い太陽 | 2006年 | 11.16% |
7 | 信長のシェフ(Part1) | 2013年 | 10.84% |
8 | 歌のおにいさん | 2009年 | 10.76% |
9 | 警部補 矢部謙三 | 2010年 | 10.70% |
10 | TRICK2 | 2002年 | 10.57% |
※特命係長 只野仁(3rdシーズン)は、最終回が15分拡大となっている。
歴代最高視聴率10傑
1 | 特命係長 只野仁(3rdシーズン) | 2007年 | 17.0%(第31回[3rdシーズンの最終回]) |
---|---|---|---|
2 | 特命係長 只野仁(2ndシーズン) | 2005年 | 16.0%(第16、17回) |
3 | 特命係長 只野仁(1stシーズン) | 2003年 | 14.1%(第11回[1stシーズンの最終回]) |
4 | サラリーマン金太郎(第1期) | 2008年 | 13.8%(初回) |
5 | 帰ってきた時効警察(第2シリーズ) | 2007年 | 13.6%(第6、最終回) |
6 | OLヴィジュアル系(2ndシリーズ) | 2001年 | 12.7%(第2回) |
6 | ハガネの女(season1) | 2010年 | 12.7%(第1、3回) |
8 | TRICK2 | 2002年 | 12.3%(第6回) |
9 | 黒い太陽 | 2006年 | 12.2%(第3回) |
9 | はるか17 | 2005年 | 12.2%(初回) |
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ネット局
過去のネット局
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ネット配信
最新話配信はテレビ朝日の放送日時基準のため、遅れネット局では配信の更新に遅れて放送される。
同時ネット局放送済の分については、個別の記事を参照。
過去のネット配信元
関連番組
脚注
関連項目
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