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過去を喰らう

花譜の楽曲 ウィキペディアから

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過去を喰らう」(かこをくらう)は2019年6月5日YouTube上で公開されたバーチャルアーティスト花譜のオリジナル楽曲である[1]。作詞・作曲・編曲は全てカンザキイオリが手掛ける[1][2]2019年9月11日にリリースされた花譜の 1st アルバム観測α』/『観測β』に収録されている[3][4]

概要 「過去を喰らう」, 花譜の楽曲 ...
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概要

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新都心歩道橋の踊り場。0:14 のシーンで用いられた。
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新都心歩道橋から新宿大ガードを望む。0:19 や 3:47 のシーンで用いられた。
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新宿駅東口駐車場。1:54 のシーンで用いられた。
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新宿ターミナル エレベーターA(新宿エルタワー前)。2:06 のシーンで用いられた。

ミュージックビデオは2019年前半の新宿の各所を舞台に、花譜が街中のいたるところに現れる構成となっている[5]。ミュージックビデオ中では学生服の装いのシーンもみられる[5]。映像制作は川サキケンジが行い、映像制作協力は與古田和俊、Paul Williams、yujureal works、撮影は佐藤有が担当した[1]

アルバム『観測』では、GREAT3片寄明人がディレクターおよびボーカルディレクション、birdie houseの齊藤裕也がレコーディング・エンジニア、duskline recording studioの南石聡巳がミックスおよびマスタリング・エンジニアを担当している[2]。また、2023年1月14日に発売されたKAMITSUBAKI STUDIO のコンピレーションアルバム『KAMITSUBAKI STUDIO SAMPLER Vol.1』にも収録された[6][7][注釈 1]

曲調はギターを中心にしたハイテンポなロックサウンド[5][8]。歌詞は厭世的で、その裏に衝動性と行き詰まりが込められたものとなっている[5]。「過去を喰らう」三部作では、傷付きながらも成長していく過程が描かれており[9]、本作では大人になることへの怯えが綴られている[10]

2019年の「第1回VTuber楽曲大賞」では楽曲部門の第4位にノミネートされた[11][12]。また同時にMV部門では6位にノミネートされた[12]。2019年11月27日までには500万再生[13]、2020年10月22日までには1000万再生[14]、そして2021年10月16日までには1500万再生を達成した[15]

花譜がリズムゲーム「Cytus II」とコラボレーションした際は、本楽曲を含む10曲がゲーム中に収録された[16]

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リミックス

2019年12月25日にリリースされたリミックスアルバム『観測γ』では、ボカロPツミキによるリミックスバージョン、「過去を喰らう (ツミキ Remix) 」が収録されている[17][18]

ライブでの演奏

花譜のライブシリーズ「不可解」では、第1作の『花譜 1st ONE-MAN LIVE「不可解」』から演奏されている[19]。2019年8月1日の「不可解」ではアンコール前のラストナンバーとして演奏され、続く2020年3月23日の『花譜 1st ONE-MAN LIVE「不可解(再)」』ではその後に「Re:HEROINES」が追加された[19]。2020年10月10日の『花譜 2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐Q1」』では3曲目に演奏された[20]。その後も、2021年6月11日から12日の『花譜 2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐 REBUILDING」』の1公演目「不可解弐Q1:RE-形を失った世界で僕らは-」[21]および3公演目「不可解弐Q3-魔法の無い世界-」[22][23]、『花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(狂)」』[24][25]、『花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(想)」』にて後述の「海に化ける」とともに演奏された[9][26]。また、花譜高校卒業記念スペシャルライブ「僕らため息ひとつで大人になれるんだ。」でも演奏された[27][28]

2021年11月15日に放送されたNHKの番組、『沼にハマってきいてみたSP「ヌマーソニック2021 DAY1 音楽の日」』では下記の「海に化ける」とともに「過去を喰らう〜海に化けるSPメドレー」として上演された[29][30]幕張メッセにて開催された2022年4月30日の「VTuber Fes Japan 2022」Day 2 でも、「過去を喰らう」および「海に化ける」のメドレーが上演された[31][32]。同年7月3日の「『xR ARTISTS SUPER FES 2022』xR Millennium LIVE@Earth」Day 2 では、花譜は「過去を喰らう」および「海に化ける」のメドレーに加え、花譜の歌声を基にしたCeVIO AI音楽的同位体 可不(KAFU)」とともに「フォニイ」を披露した[33]

カバー

2020年12月12日には可不によるカバーが公開されている[34]。2022年8月25日には花譜と同じ KAMITSUBAKI STUDIO に所属する VALIS によるカバーが公開された[35][注釈 2]。2023年7月22日にYouTube Liveにて開催された、CIEL のストリーミングカバーライブ「ストロベリーライブ2」でも披露され、その音源CD『STRAWBERRY LIVE2』DISC2 に収録されている[36][37]

三部作

「過去を喰らう」はその後続編となる作品が制作され、三部作として「海に化ける」「人を気取る」が公開された[8][38][39]。両作品とも2023年3月8日にリリースされた 3rd アルバム『狂想α』/『狂想β』に収録されている[38]

海に化ける

海に化ける」は2021年6月30日に配信リリースされた花譜のシングルであり[40][41]、同日YouTube上で公開された楽曲である[42]。「海に化ける」は「過去を喰らう」の精神的続編として作られた作品である[43]

2021年6月11日、『花譜 2nd ONE-MAN LIVE「不可解弐REBUILDING」』の「不可解弐Q1:RE-形を失った世界で僕らは-」にて初めて演奏された[21][44]

人を気取る

概要 「人を気取る」, 花譜の楽曲 ...

人を気取る」(ひとをきどる)は2023年1月3日にYouTube上で公開された花譜の楽曲である[39]。「過去を喰らう」「海に化ける」に続く、完結編として制作された[45][46]

作詞・作曲はカンザキイオリ、編曲は及川創介が行った[39]。ギターは伊藤翔磨、ベースは永井隆泰、ドラムは黒田泰平の演奏により、ミックスは齊藤裕也(birdie house)、マスタリングは阿部充泰(Sony Music Studios Tokyo)が担当した[39]。ミュージックビデオの映像制作は前作までと同様、川サキケンジが行い、CG 制作は髙田瑛示、撮影は小林英彦、モーショングラフィクスは yujureal works が担当した[39]。その他、タイトルデザインを Bachi が行い、スペシャルサンクスとして Chiyo Enga、制作に根岸秀幸、沼田瑞希が携わった[39]

「人を気取る」は、『花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(狂)」』にて初披露された楽曲であり[25][8]、続く『花譜 3rd ONE-MAN LIVE「不可解参(想)」』でも演奏された[9]

自分の変化、人への恐怖や不寛容などを「喰らい」、もがきながら生き続けることが人間らしさである、といったテーマとなっている[47]。作詞・作曲を行ったカンザキは「何かを大切に思うほど、僕たちは人になれるのです。」というメッセージを残している[48]

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小説化

過去を喰らう (I am here) beyond you.』は、人間六度により本楽曲を基にノベライズされた小説である[49]。小説化にあたっては、「花譜3周年記念 10大プロジェクト」の第7番目のプロジェクトとして公表された[50]

高校3年生の主人公、雨流優花のクラスに世界初のAI漫画家リュッカ・ボーグが転校してくるが、リュッカはAI開発実験に参加した中学2年生のころの優花の人格を元に作られていた[49]。かつて漫画家を志し、夢を諦めた優花は成功しているリュッカと距離を取るが、その存在が優花に忘れかけていた夢を思い出させてゆくストーリーである[49]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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