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北海道開拓の村

北海道札幌市厚別区にある野外博物館 ウィキペディアから

北海道開拓の村map
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北海道開拓の村(ほっかいどうかいたくのむら、英称:Historical village of Hokkaido)は、北海道札幌市厚別区厚別町小野幌(野幌森林公園内)にある野外博物館[1]

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入場口(旧札幌停車場)
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旧札幌停車場 - 村内側より
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旧開拓使工業局庁舎(国の重要文化財)
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旧有島家住宅
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旧浦河支庁庁舎
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旧札幌拓殖倉庫 2006年8月
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旧札幌農学校寄宿舎(恵迪寮) 2019年7月
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旧青山家漁家住宅 2006年8月
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旧小川家酪農畜舎 2006年8月
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森林鉄道機関庫
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下夕張森林鉄道で活躍した野村プリムス型DL(森林鉄道機関庫)
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園内を走る馬車鉄道 2006年8月
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村内の様子 - 馬車鉄道
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開拓使札幌本庁舎

2007年(平成19年)8月に「博物館相当施設」に指定された[2]

一般財団法人北海道歴史文化財団が指定管理者として管理運営を行っている。

概要

1967年北海道百年記念事業の一環として北海道開拓記念建造物を移設しての野外博物館構想が決定され1972年に基本構想を策定し1977年に起工[3]1983年4月16日に開村[1]。54ヘクタールの敷地に52棟の歴史的建造物が移築または再現され[4]。「博物館相当施設」であり[2]、夏季は馬車鉄道[5]、冬季の土日祝日は馬そりを運行している[6]

開拓時代当時の年中行事の再現や、当時の遊戯文化や伝統技術の伝承活動も行っている。

なお、村内の解説ガイド[7]、ぞうりなどのわら細工制作演示には、ボランティアが活動している。

財政難や職人の確保の問題から補修が進まない状況が2003年(平成15年)時点ですでに問題視されており[8]、2013年(平成25年)には補修が必要な老朽化が深刻なものだけで24棟あるとされている[9]

保存(移築)されている建物の一覧

要約
視点

(凡例:建物名 - 旧所在地 - 建築年代 ※備考)

市街地群
漁村群
農村群
  • 旧山本消防組番屋 - 札幌市厚別区 - 大正後期
  • 旧若狭家たたみ倉 - 檜山郡上ノ国町 - 江戸末期築
  • 旧ソーケシュオマベツ駅逓所 - 虻田郡喜茂別町 - 1907年(明治40年)頃築(主屋)(1983年(昭和58年)移築)[32]
  • 旧田村家北誠館蚕種製造所 - 樺戸郡浦臼町 - 1905年(明治38年)築(1983年(昭和58年)移築)[33]
  • 農商務省滝川種羊場機械庫 - 滝川市 - 1921年
  • 旧納内屯田兵屋 - 深川市 - 1895年(明治28年)築
  • 旧山田家養蚕板倉 - 札幌市西区 - 1881年(明治15年)頃築
  • 信濃神社 - 札幌市厚別区 - 1897年(明治30年)築(1983年(昭和58年)移築)[34]
  • 旧岩間家農家住宅 - 伊達市 - 1882年(明治14年)築(1983年(昭和58年)移築)[35]
  • 旧河西家住宅 - 札幌市厚別区 - 1897年(明治30年)頃築
  • 旧樋口家農家住宅 - 札幌市厚別区 - 1897年(明治30年)築(1983年(昭和58年)移築)[36]
  • 旧小川家酪農畜舎 - 札幌市清田区 - 大正後期(1986年(昭和61年)移築)[37]。2013年(平成25年)に屋根と2階部分が壊れて立ち入り禁止となった[9]
  • 旧菊田家農家住宅 - 江別市 - 1893年(明治26年)頃築(1986年(昭和61年)移築)[37]
  • 開拓小屋(再現)
山村群
  • 森林鉄道機関庫(再現)
  • 旧平造材部飯場(再現)(1986年(昭和61年)移築)。
  • 炭焼小屋(再現)

馬車鉄道

旧浦河支庁庁舎の前と旧ソーケシュオマベツ駅逓所の前を結んで路面上に線路が敷設されており、夏季には馬車鉄道の運行が行われている。冬季間は積雪のために代わりに馬ソリが運行される。線路の総延長は516.58 mあり、途中一部複線となっている。旧ソーケシュオマベツ駅逓所の側に煉瓦建の車庫が設けられている。軌間はかつての札幌の馬車鉄道と同じ762 mm軌条は15 kg/mのものを使用している。客車は1982年(昭和57年)に日本車輌製造で製造されたものが2両用意されており、札幌馬車鉄道で使用されていたものを見本として製作されている。自重は3 t、定員座席12名、立席6名、ブレーキは手ブレーキとなっている[38]。2017年(平成29年)12月から、村の入口に当たる旧札幌停車場を出るとすぐに馬車鉄道に乗れるように、約80メートルの延伸工事を実施。枕木・レールの交換と合わせ総工費は約4800万円をかけ[39][40]、2018年(平成30年)3月に完成。乗車料金は、子供(3歳~14歳)は100円、大人(15歳以上)は250円となっている。

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イベント

  • 四季に合わせた様々なイベントを実施しており、伝統遊具づくりを通年行っているほか、年に数回大道芸の実演も行っている。
    • 12月には「冬・むら・ロマン」をテーマに「むらのクリスマス」が開催される。冬至のならわしであるカボチャ粥の無料試食、クリスマス礼拝、もちつき、サンタの馬ソリ、松ぼっくりづくり、クリスマスカードづくりなどの行事がある。

交通

脚注

参考文献

外部リンク

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