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古代イタリア文字 (Unicodeのブロック)
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古代イタリア文字(こだいイタリアもじ、英語: Old Italic)は、Unicodeのブロックの一つ。
解説
紀元前8世紀~紀元前1世紀ごろに現在のイタリアにあたる地域で話されていた、エトルリア人の話すエトルリア語の表記に用いられたエトルリア文字や、、インド・ヨーロッパ語族イタリック語派オスク・ウンブリア語群に属する諸言語、その他の非印欧語族(先印欧語)を含む古代イタリア地域諸言語などで用いられた複数の文字体系の総括したものである古代イタリア文字を収録している。
古代イタリア文字はギリシャ文字の一種である西方ギリシャ文字から派生した文字体系であり、音素文字のうち子音と母音とに独立した文字が割り当てられているアルファベットに分類される。
書字方向は本来多くの場合ヘブライ文字やアラビア文字などと同様に右から左への横書き(右横書き)であるが、古くはラテン文字などと同様に左から右への横書き(左横書き)や牛耕式で書かれることもあり、Unicode上では左横書き文字として定義されている[1]。
符号位置の順序はおおむね伝統的な古代イタリア文字の順序に従っている。
Unicodeのバージョン3.1において初めて追加された。
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収録文字
要約
視点
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小分類
このブロックの小分類は「字母」(Letters)、「ウンブリア語用の字母」(Umbrian letters)、「オスク語用の字母」(Oscan letters)、「南ピケヌム語用の字母」(South Picene letter)、「数字」(Numerals)、「北イタリア文字」(North Italic letters)の6つとなっている[4]。
字母(Letters)
この小分類には古代イタリア文字のうち、基本的な字母が収録されている。
ウンブリア語用の字母(Umbrian letters)
この小分類には古代イタリア文字のうち、紀元前7世紀から1世紀ごろにイタリア半島中部のウンブリア地方で話されていた、インド・ヨーロッパ語族イタリック語派オスク・ウンブリア語群に属するウンブリア語で用いられた追加の字母が収録されている。
オスク語用の字母(Oscan letters)
この小分類には古代イタリア文字のうち、紀元前5世紀ごろにイタリア半島中南部のサムニウム、カンパニア地方で話されていたインド・ヨーロッパ語族イタリック語派オスク・ウンブリア語群に属するオスク語で用いられた追加の字母が収録されている。
南ピケヌム語用の字母(South Picene letter)
この小分類には古代イタリア文字のうち、紀元前6世紀から紀元前4世紀ごろにイタリア半島中南部アドリア海沿岸で話されていたインド・ヨーロッパ語族イタリック語派サベリア語群に属する南ピケヌム語用で用いられた追加の字母が収録されている。
数字(Numerals)
この小分類には古代イタリア文字に固有の数字が収録されている。これらの数字体系はのちにローマ数字に変化した。
北イタリア文字(North Italic letters)
この小分類には古代イタリア文字のうち、イタリア北部で話されていたウェネティ語、ラエティア語、レポント語、ガリア語、古代リグリア語などの北イタリア諸言語用の追加の字母が収録されている。
文字コード
古代イタリア文字(Old Italic)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+1030x | 𐌀 | 𐌁 | 𐌂 | 𐌃 | 𐌄 | 𐌅 | 𐌆 | 𐌇 | 𐌈 | 𐌉 | 𐌊 | 𐌋 | 𐌌 | 𐌍 | 𐌎 | 𐌏 |
U+1031x | 𐌐 | 𐌑 | 𐌒 | 𐌓 | 𐌔 | 𐌕 | 𐌖 | 𐌗 | 𐌘 | 𐌙 | 𐌚 | 𐌛 | 𐌜 | 𐌝 | 𐌞 | 𐌟 |
U+1032x | 𐌠 | 𐌡 | 𐌢 | 𐌣 | 𐌭 | 𐌮 | 𐌯 | |||||||||
注釈
|
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
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出典
関連項目
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