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古市憲寿
日本の社会学者、作家、批評家 (1985-) ウィキペディアから
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古市 憲寿(ふるいち のりとし、1985年〈昭和60年〉1月14日 - )は、日本のコメンテーター、司会、作家、社会学者。
略歴
学歴
1985年、東京都墨田区に生まれ、6歳で埼玉県川口市に引越した[3]。2003年、埼玉県立越谷北高等学校を卒業し[4]、同年に慶應義塾大学環境情報学部にAO入試で入学した[5]。2005年から2006年の間、ノルウェーのオスロ大学に交換留学していた[6]。2007年、慶應義塾大学環境情報学部を卒業し[7]、同年に東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻相関社会科学コース修士課程入学、のちに同コースを修了した[8]。
職歴
元、慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員(上席)、2023年[要出典]から日本大学芸術学部客員教授[9]。
作家歴
2018年、初の小説『平成くん、さようなら』で第160回芥川龍之介賞の候補に[10]、また2019年、『百の夜を跳ねて』で第161回同賞の候補になる[11]。
役職歴
- 2012年、野田内閣の内閣官房国家戦略室「フロンティア分科会」部会委員[12]。
- 2013年、安倍内閣の「経済財政動向等についての集中点検会合」委員[13]、内閣官房行政改革推進本部事務局「国・行政のあり方に関する懇談会」メンバー[14]。
- 2014年、内閣官房「クールジャパン推進会議」メンバー[15]
- 2014年、朝日新聞信頼回復と再生のための委員会外部委員[16]。
- 2015年、伊勢志摩サミットロゴマーク選考会審査委員[17]。
- 2016年、自民党「歴史を学び未来を考える本部」オブザーバー[18]。
- 2017年、厚生労働省「多様な選考・採用機会の拡大に向けた検討会委員」[19]
- 2019年、内閣府「パラダイムシフトと日本のシナリオ懇談会」メンバー[20]。
- 2021年、厚生労働省「雇用・女性支援プロジェクトチーム」メンバー[21]。
- 2022年、「新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議」メンバー[22][23]。
受賞歴
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主張
- 若者の社会貢献志向、他者志向が強いことを肯定的に評価しながらも、彼らがコンサマトリー(=自己目的、自己完結)と呼ばれる世界の中で生きていると主張する。その上で、社会を変えたいならば「自己中」になることが時には必要だと提言している。「人権ってのはわがままのことなんです」という言葉を引用しながら、むしろ現代の若者はより「自己中」になるべきであり、それを調整することが政治の役目であると語っている[25]。
- 内閣府の調査などをもとに、現代における若者の生活満足度が高い一方で、「悩みや不安がある」若者も増加しているとして、「将来に希望を持てないからこそ、今に幸せを感じるという現象が起きているのではないでしょうか」と述べている[26]。
- 2014年1月にテレビ朝日『朝まで生テレビ!』が実施した靖国神社参拝の支持に関する視聴者アンケートにおいて、支持が71%、不支持が29%と、支持率が高いという結果になった。このことについて、アンケート結果はあくまでも番組視聴者の意見に過ぎず、統計的に意味のない数字であると主張している[27]。
- 2014年、朝日新聞が従軍慰安婦報道や福島第一原発の吉田証言報道などにおいて起こした問題により失われた信頼を回復するためとして朝日新聞社が発足させた「信頼回復と再生のための委員会」の外部委員に選出された[28]。この問題について、朝日新聞と読者とのズレを認識することが解決策であると述べている。その上で、世の中には多様な言論が必要であり、朝日新聞にはせめて20年は存続してもらわないと困るという立場を取っている[29]。
- 2015年、『保育園義務教育化』の中で、日本には親(特に母親)の人権が軽視されているとして、誰もが質の高い乳幼児教育を受けることの重要性を主張した。その根拠として非認知能力の向上と、事前配分の重要性を挙げている[30]。
- 2020年の博報堂教育財団こども研究所のインタビューでは、乳幼児段階での教育効果が高等教育よりも大きいことが教育経済学でも判明しているとして、乳幼児教育の拡充が非認知能力を高めるうえで最良の方策であると述べている。また現状の、誰にも無限の可能性があるという考えは子供に負担をかけているとして、子供の主体性を重んじ、好きなことや得意なことといった、個人の特性を伸ばすことが重要ではないだろうかと述べている[31]。
- 2018年、祖母の死をきっかけに、文芸雑誌に初めて小説短篇を発表する。「割り切れなさが残った。それを表現するには論文でもエッセーでもなく、「小説という形がしっくりきた」」が理由だという。またこれまでの著作との関連については「「違う社会のあり方を提示するのが社会学。もう一つの解釈を示すという意味では、これまで書いてきたことと今回の小説は、僕の中で隔たりはない」」と述べている[32]。
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人物
家族
交友関係
嗜好
浜崎あゆみのデビュー以来の大ファンである。 本人曰く「あの頃のj-POPって『みんな頑張ろう』とか『もっと高く飛ぼう』とか明るい曲が多かった時代。ある種、90年代音楽業界、エンタメ的にはバブルで明るい雰囲気の中に急に浜崎あゆみの歌詞ってめっちゃくちゃ暗かったりとか、明るいだけではないみたいな、そういう事が印象的でしたね」
言動
- キス(接吻)を「唾液の交換」であるとし嫌悪している。そのことを社会学者の宮台真司から「クズの典型」[39]と評されている。
- 2022年 安倍晋三元首相の銃撃事件後、旧統一協会に関するメディア放送に対して「一部で報道がヒートアップして旧統一教会批判が起こっているが、もちろん批判すべきことは批判すべきだし、犯罪行為糾弾は必要だが、あまりにヒートアップすると容疑者の目論みどおりになってしまう」とと、太田光と同じように疑義を呈した[40]。
- 2021年1月、内閣総理大臣(当時)の菅義偉とメディアアーティストの落合陽一と山本雄史産経新聞新プロジェクト本部次長が朝食を共にしたこと[41]を「テレワークを呼びかける側の政治家の代表とデジタルに詳しい2人が対面でご飯を食べているんだなって、すごい笑っちゃったんですけど。それぐらい、これまでの慣習を変えるのって難しいのかなって思っちゃったんですけど」と言及した[42]。その後、落合は「社会学者という肩書きの「クソ大学院生」にディスられる事態が発生.」[43]とTwitterに投稿。落合はこの経緯を報じた東京スポーツに対し編集部まで乗り込んで記事を削除させた[44]。後に落合は「一つだけ.僕の知る限り古市憲寿氏は既に大学院生ではなく,2年程度前には大学の籍を離れているかと思います.僕は「古市さん」の名前を挙示することはありませんが,彼のイメージと僕の発言を恣意的につなぎ「特定の個人の批判記事が作られること」は大変に遺憾であり,削除等の対応を求めています.」[45]とTwitterに投稿している。
著作リスト
単著
- 『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想』(解説 本田由紀)(光文社新書、ISBN 978-4-334-03578-5、2010年)- 2011年新書大賞7位
- 改題『希望難民』(光文社、2022年)文庫化
- 『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社、ISBN 978-4-06-217065-9、2011年)- 第11回新潮ドキュメント賞候補
- 『僕たちの前途』(講談社、ISBN 9784-06-218082-5、2012年)
- 改題『働き方は「自分」で決める』(講談社文庫、ISBN 978-4-06-277941-8、2014年)文庫化
- 『誰も戦争を教えてくれなかった』(講談社、ISBN 978-4-06-218457-1、2013年)
- 改題『誰も戦争を教えられない』(講談社+α文庫、ISBN 978-4-06-281606-9、2015年)文庫化
- 『だから日本はズレている』(新潮新書、ISBN 978-4-10-610566-1、2014年)- 発行部数10万部[46]
- 『保育園義務教育化』(小学館、ISBN 978-4-09-388430-3、2015年)
- 『古市くん、社会学を学び直しなさい!!』(光文社新書、ISBN 978-4-334-03947-9、2016年)
- 『大田舎・東京 都バスから見つけた日本』(文藝春秋、2017年)
- 『誰の味方でもありません』(新潮新書、2019年 週刊新潮で2018年4月から続いている同名連載のまとめ)
- 『絶対に挫折しない日本史』(新潮新書、2020年) ISBN 978-4106108761
- 『楽観論』(新潮新書、2021年)
- 『10分で名著』(講談社現代新書、2021年)
- 『希望難民~ピースボートと「承認の共同体」幻想~』(光文社、2022年)
- 『正義の味方が苦手です』(新潮社、2023年)
- 『謎とき 世界の宗教・神話』(講談社、2023年)
- 『昭和100年』(講談社、2024年)
小説
- 『平成くん、さようなら』文藝春秋、2018年11月。ISBN 978-4-16-390923-3。
- 『平成くん、さようなら』文藝春秋〈文春文庫〉、2021年5月。ISBN 978-4-16-791688-6。文庫化。
- 『百の夜は跳ねて』新潮社、2019年6月。ISBN 978-4-10-352691-9。
- 『奈落』新潮社、2019年12月。ISBN 978-4-10-352692-6。
- 『アスク・ミー・ホワイ』マガジンハウス、2020年8月。ISBN 978-4-8387-3111-4。
- 『アスク・ミー・ホワイ』文藝春秋〈文春文庫〉、2024年8月。文庫化。
- 『ヒノマル』文藝春秋, 2022.2
共著
絵本
雑誌掲載
- 小説
- エッセイなど
- 「僕たちコクーンジャパン」『ユリイカ』青土社、2010年
- 「ポスト1991」『g2』 vol.6 講談社、2010年
- 「東京ガールズコレクションの正体」『g2』 vol.7 講談社、2011年
- 「ちっぽけな男たちの物語」(『ユリイカ』山下敦弘監督特集)青土社、2011年
- 「佐藤健インタビュー 幸せな若者たちの時代」『g2』 vol.8 講談社、2011年
- 「昔に生まれなくて良かった。」『本』 2011年8月号
- 「大企業バッシング、不買運動に走る若者たち」『宣伝会議』2011年11月15日号
- 「20代の若者は現在の生活に満足」『週刊エコノミスト』2011年11月29日号
- 「アニメとリア充のあいだ」『Quick Japan』 99号、2011年
- (大野更紗との対談)「「幸福」な世代の新しい社会運動?」『POSSE』 vol.13 POSSE 2011年
- 「社会を降りて、社会を変える」『広告』 2012年1月号
- 「2012年のコミューンたち」『atプラス』11号
- (竹中平蔵との対談)「「幸福な若者」に迫る危機」『週刊東洋経済』臨時増刊2012年2月29日号
- 「なんで宇宙なんて行くの?」『新潮』2012年3月号
- (加藤嘉一との対談)「日本は本当に「絶望の国」なのか?」『Voice』2012年3月号
- 「ドラえもん読むのも仕事」『本の時間』2012年3月号
- 「リーダーなんていらない」『新潮45』2012年3月号
- 「「女性化」する日本」『新潮45』2012年4月号
- (鈴木謙介との対談)「日本のショッピングモールを語り尽くす」『宣伝会議』2012年4月15日号
- 「2042・終焉を待つ奇妙な幸福国家」『新潮45』2012年5月号
- 「戦争を知らない若者たち」『g2』Vo.10、2012年
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出演
- 報道・情報・ワイドショー・討論番組
- ラジオ番組・その他
- PEOPLE ~伊藤洋介・古市憲寿の J-POP J-MIND~(JFN系FM局ネット・JFN PARK配信、2018年4月 - )- パーソナリティ
- 新・週刊フジテレビ批評(フジテレビ)- コメンテーター
- 古市ドア(フジテレビ、2016年3月29日)- MC(初の単独司会)
- PEOPLE ~伊藤洋介・古市憲寿の J-POP J-MIND~(JFN系FM局ネット・JFN PARK配信、2018年4月 - )- パーソナリティ
- ふるいちくんのとんがり図鑑(2019年5月26日、フジテレビ) - 編集長(MC)
CM
自治体PR
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脚注
外部リンク
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