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堀雄二

日本の俳優 (1922-1979) ウィキペディアから

堀雄二
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堀 雄二(ほり ゆうじ、1922年9月26日[1] - 1979年6月19日[12][13][14])は日本俳優。本名は堀 吉太郎。東京都出身。ぷろだくしょん榎所属[11]

概要 ほり ゆうじ 堀 雄二, 本名 ...
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来歴

シナリオライター志望であったが、偶々空きっ腹を抱えて東宝撮影所近くを散歩中、募集の看板にあった「昼食付」の文字に誘われて進路変更したという[15]

本郷中学校を経て、早稲田大学政経学部中退[1]1946年、第1期東宝ニューフェイス東宝へ入社[1]。同期に三船敏郎[12]久我美子伊豆肇若山セツ子堺左千夫らがいる。翌年、新東宝映画『大学の門』で主役デビュー[1]

1950年大映へ移籍[16][17]。同年春、仕事で京都府のある旅館に泊まっていた時、のちの妻である甲斐はるみと偶々旅館が一緒であった[16][17]。相手役の関千恵子と甲斐は部屋が一緒で、紹介されたという[17]。甲斐と知り合ってからは京都で2人だけのデートをしていた[17]。堀のほうが先に仕事が終わり、その晩東京都に帰る時、「食事でもしましょう」と、先斗町へ連れて行き、その時から親しくなった[17]

当時堀には妻子がおり意思表示はしていたものの、甲斐と結婚するまでは先妻からかなりの抵抗を受けていた[16][17]。当時の堀は暗い気持ちで酒を飲んでいたが、甲斐は慰め役になり堀は「女房と別れるから結婚してくれないか」とプロポーズした[16]。堀は「ただ一つだけ条件がある。結婚したら、女優をやめてくれないか。私は一度結婚生活に失敗した男だ。今度こそは、どんなことがあっても成功させたい。素晴らしい家庭を持ちたい」と言っていたという[17]

1951年4月27日に堀の家で、ごく内輪で結婚式をした[17]

1970年に映画界を離れ、テレビドラマ舞台に専念。

その頃、妻と共にゴルフが好きであり、次男の秀行も高校時代はゴルフ部に所属するほど一家はゴルフ・フィーバーであった[7]。1969年時点では次男・秀行をゴルフ場に連れて行っていたという[16]

静岡県御殿場市のゴルフ場に行くためには、朝早くに家を出なければならないため、一家揃って東京都世田谷区成城から静岡県御殿場市に転居した[7]

1978年9月に、胃癌手術を受け、の三分の二を切り取った[13]。この時、家族は一致団結して癌であることを隠しており、堀自身は最後まで自分の病気を胃潰瘍と信じていたという[12][13]

1979年6月18日、トイレに行くために病室のベッドから降りようとして、起き上がった直後に倒れる[13]。意識不明のまま24時間昏睡したあと、意識が回復しないまま、同年6月19日午前9時46分に胃癌の為、東京女子医科大学病院で死去[12][13][14][18]。葬儀は本覚寺で行われた[12]。戒名は偉雄院光芸日隆居士[14]

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人物

妻、息子全員が役者の役者一家[19]。父は、高麗屋の番頭、松本幸四郎 (7代目)の番頭で浅草の公園劇場を経営していた興行師の堀倉吉[1][4][5][3][6][20]で、市川團十郎 (11代目)松本白鸚 (初代)尾上松緑 (2代目)中村雀右衛門 (4代目)の面倒を見ていたなど歌舞伎関係の仕事をしていた[21][22]。父からは、役者になることだけは固く禁じられていたという[15]。堀は「いつか、3人の息子と一緒に芝居をしてみたい」といっていたが、この夢は実現しなかった[12]

1965年時点では、休みには3人の息子を相手にキャッチボールをするのが楽しみであったという[23]

甲斐が長男の之紀を妊娠中にインフルエンザにかかり、レントゲンの結果、町の老医師から結核と診断された[16]。その時に老医師は「一刻も早く人工中絶したほうがいい」と忠告した[16]。堀は「どんなことがあっても生みなさい」と言っており、甲斐は困っていたという[16]。堀は自宅に帰っても、苦しそうにしていた甲斐を見るのにしのびなく、好きな酒のハシゴをすることが多くなった[16]。堀がとまり木で浮かない顔をしていたところ、「よう、堀さん!」と肩を叩かれ、振り返ったところ旧知の病院の歯科医師であった[16]。「顔色が悪いじゃないの」と言われた堀は、その理由を歯科医師に話したところ、「じゃあ、うちの病院に来てみないか、専門医を紹介するよ」と言われた[16]。その結果結核は誤診だとわかり、嬉しかったという[16]。あの時渋谷区のバーへ行かなかったら、之紀は誕生しなかったかもしれず、酒好きで良かったかもしれないという[16]。1969年時点で雄二は之紀が生意気なことを言い出すと、之紀にこの話をしつつ「オレがもし酒が嫌いだったら、お前は生まれてないかもしれないんだぞ」と語っており、之紀は「またか」というようにニヤニヤしながら聞いていた[16]

七人の刑事』で共演していた天田俊明は、堀のことを実の父のように慕っていたという[13]

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親族

主な出演

映画

テレビドラマ

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脚注

外部リンク

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