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天下一漫画賞

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天下一漫画賞(てんかいちまんがしょう)は、かつての日本の漫画賞。『週刊少年ジャンプ』(集英社)による月例の新人募集企画。1996年8月から2003年3月にかけて行われていた。

概要

要約
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前身である「ホップ☆ステップ賞」(1982年 - 1996年、以下「H☆S賞」)の、新人フォロー体制を大きくバックアップするため[1]リニューアルされた月例新人漫画賞である。ネーミングは同誌の作品『ドラゴンボール』に登場する「天下一武道会」をもじり、第1回審査員も『ドラゴンボール』の作者である鳥山明を招いて開催された。

H☆S賞との大きな違いは3点ある。まず一点は「準入選」を創設し、入賞種別を「入選」「準入選」「佳作」の3種としたことである。この「三入選種」は、デビュー基準こそ変われど2018年現在の月例漫画賞である「JUMP新世界漫画賞」に至るまで引き継がれている。もう一点は、それまで「その月の最高入賞者」のみが『週刊少年ジャンプ』あるいはその増刊に掲載されていたものを(例:H☆S賞で入選1作と佳作2作が出た場合、入選作のみが掲載対象となる)、佳作以上の入選作は必ず本誌か増刊への掲載を確約している(例:天下一漫画賞で前述の条件の場合、3本すべてがデビュー作として掲載対象となる)点である。これに合わせるかのように、翌年(正確には当年年末発売)から定期増刊号の名前を『赤マルジャンプ』と改めた。三点目は、それまで本誌・増刊号に掲載された受賞作が「デビュー作」として扱われるケースは非常に少なかったが(デビュー基準についてはケースバイケースではあったが、田中加奈子村田雄介など、H☆S賞受賞後に手塚賞赤塚賞を取り直す新人漫画家が多かった)、天下一漫画賞では全入賞作を「デビュー作」として扱い新人フォローを厚くした。当初はH☆S賞同様、入賞作を集めた単行本を刊行する予定であったらしいが[2]、最終的に受賞作のオムニバスコミックは刊行されなかった。

毎月その時点で本誌に連載を持っている漫画家を審査員として招き、審査結果・講評を掲載する点はH☆S賞やその後の月例漫画賞と大きくは変わらない。また、同じ集英社主催(『週刊少年ジャンプ』・『月刊少年ジャンプ』→『ジャンプスクエア』共同開催)で、漫画作品としての総合力を求められる「手塚賞」や「赤塚賞」とは異なり、ストーリーや構成力・オリジナリティなどの突出した部分があれば選考の対象となる点も、月例賞の特徴として引き継いでいる。

また後身の「ジャンプ十二傑新人漫画賞」より消滅したが、入賞には当たらないものの最終選考のなかから「審査員特別賞(通常は審査員の名前を冠して「○○賞」と呼ばれる)」や「編集部特別賞」という枠を設け新人発掘の基盤とし、投稿作でデビューはできないものの受賞1年以内にデビューを果たした者も存在する(矢吹健太朗内水融など)。

その後、週刊少年ジャンプ創刊35周年にあたる2003年の3月に80回というキリの良い回数を迎えたことから、35周年記念事業の一環として月例賞を、賞金額やデビュー条件を更にアップさせた「ジャンプ十二傑新人漫画賞」へリニューアルさせることになる。

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設定賞と賞金・賞品一覧

入選
50万円(手取)、賞状、記念盾、特製原稿用紙100枚
準入選
30万円(手取)、賞状、特製原稿用紙80枚
佳作
20万円(手取)、賞状、特製原稿用紙70枚
最終候補
3万円、特製原稿用紙40枚
審査員特別賞
最終候補+当月審査員のサイン入り私物
上記全項、および編集部特別賞共通
原画見本帳、特製漫画スケール、投稿作チェックリスト進呈

受賞者

要約
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(作品名は基本的に、受賞時の表記とする。また受賞時とその後の名義が違う場合、上に受賞時の名義、下に括弧付で現在の名義を表記する。)

さらに見る 回, 年月期 ...
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脚注

関連項目

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