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ジャンプスクエア
日本の漫画雑誌 ウィキペディアから
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『ジャンプスクエア』(ジャンプSQ. 、JUMP SQUARE)は、集英社が刊行する日本の月刊漫画雑誌。2007年(平成19年)11月2日創刊。毎月4日発売。略称は「スクエア」、「SQ.」。
誌名の「スクエア」「SQ」の意味は、a public square(広場)、square(二乗)、SQ.=supreme quality(最高の品質)としている[3][注 1]。
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概要
集英社の公式サイトでは少年コミック誌として分類しているが[1]、『マガジンデータ』では男性コミック誌として分類されている[2]。ただし少女漫画誌で活動してきた作家の起用や、アニメや小説などの漫画化作品・エッセイ作品・小説の掲載と、ジャンルの枠に捕われない幅広い作品を扱っている。また、創刊号より「SUPREME読切りシリーズ」と題し、集英社の雑誌での執筆経験者に限らない様々な作家の読切をコンスタントに掲載している。雑誌本誌と並行して、公式ウェブサイト内での連載も行なっており、紙面整理等の関係で一部の作品は本誌連載からWeb連載へと変更がなされている。漫画にはルビを付記しているが、記事では付記していない。
連載作品の単行本は『MJ』と同じく〈ジャンプ コミックス (JC)〉レーベルから発行される。『SQ』作品収録以前の〈JC〉は掲載誌に関わらず統一されていた基本デザインを使用していたが、『SQ』およびその増刊・関連短編集などの単行本には雑誌と同じくオレンジ色を基調とした『SQ』専用の新たな基本デザインが採用されている。ただし、『MJ』時代からの続刊や『WJ』からの移籍作品では、従来のデザインをそのまま使用している場合もある。(通常〈JC〉との違いについての詳細はジャンプ コミックス#形状を参照)
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沿革
要約
視点
前史
『SQ』の前身として以下の雑誌が挙げられる(いずれも集英社)
茨木時代
創刊編集者は茨木政彦(編集長)・浅田貴典(副編集長)[4]・嶋智之(副編集長)[5]・細野修平[4]・林士平[5]ら6人だった[5]。後の編集長矢作康介は「横の編集部から見ていても元気で勢いのある雑誌」だったと振り返っている[6]。また、林は、「新しい作品をどんどん始めていかないと雑誌は衰えていく」という思想があふれる雑誌であったと語っている[5]。
創刊号の部数は50万部[7]。しかし実売率が首都圏で9割、全国で7割に達したため、漫画雑誌では珍しく、約10万部の増刷が決定した[7][8]。なお増刷分には「緊急重版出来!!」と書かれたオビが巻かれている。また、創刊2号(発行50万部)に関しても創刊号を上回る売行きとなり、6万部の増刷が決定された[9]。創刊号に続く連続増刷は、漫画雑誌では極めて異例。なお2008年7月 - 9月期の発行部数は39万部[10]となっている。
本誌は「月刊誌の新たな可能性を探るため」に創刊された[11]。執筆陣には「若い作家を積極的に起用」している[11]。本誌の表紙は「多彩な書体を使用し、スタイリッシュな印象」にすることにより、「新しい感覚を取り入れ」たデザインに意識されている[11]。「コミック誌の基本的な手法である汚しやノイズ」を活用しながら「大人っぽい雰囲気に仕上げ」たり、「SとQの間を開け、表紙の絵をより大きく掲載できるよう」にしたりと、工夫が行われている[11]。
嶋時代
編集長に就任した嶋智之は「売れるコミックスを出すチャンスの場」として、増刊を隔月化して『SQ.19』を創刊した[6]。2010年8月21日からはヤフーと提携し、iPad用アプリとして電子書籍版を配信を開始[注 3]、初号を一部を除くほぼすべての収録漫画作品を体験版として無料でリリース、以後夏号から有料配信を行うこととなっていた[12]。これは日本の出版業界でかなり先駆的な取り組みであり、携わっていた細野は後にウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』(集英社)を創刊することとなる[13]。
矢作時代
編集長に就任した矢作康介は「常に新しい作品を生み出し続け、新しい読者をお出迎えし続けないといけない」として、新連載を毎年7~8本の始めることを目標としていた。また、「雑誌の中身を「これ」と決めて硬直化させることは、ゆるやかに自殺していくようなもの」として、キャッチコピーを打ち出すことはなかった[6]
2014年9月に細野らによって『少年ジャンプ+』(集英社)が創刊された。これ以降、多くの連載経験者・新人作家[注 4]が『SQ』から流出した[14]。同年10月には、矢作が「ここしばらくは、自分の雑誌がなんか「やってる感」がない」と証言しており、初期の勢いとは対照的な状況となっていた[6]。
2018年に、『るろうに剣心』で連載を行っていた和月伸宏が児童ポルノ単純所持の罪で書類送検された。それに伴い、一時連載が休止された[15]。
吉田時代
吉田幸司が編集長に就任した。
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掲載作品の映像化
アニメ化
実写映画化
編集部
『SQ』の編集部署は集英社第3編集部に所属する[16] 。創刊当時、『WJ』編集長であった茨木政彦が、『WJ』編集長との兼任で創刊編集長を務めた。その後茨木は2008年(平成20年)度より『WJ』の編集長の座を佐々木尚に譲り、『SQ』専任となる。茨木以外にも週刊少年ジャンプ編集部との人事交流が行われている。
連載作品
- 連載中の作品については太字で表記。なお、連載中の作品のみの一覧はテンプレートを参照
- デフォルトでの表示順は連載開始順
- ソート時の便宜のため「見出しの用の行」をデータに混在させている。この見出し行は昇順ソート時にのみ正確に働く。また昇順ソート時であっても末尾に移動した行はそのソート条件では意味を持たない。例えばデフォルト時に末尾にある「連載中」の見出し行にはその状態では意味はなく、終了号列で昇順ソート時にのみ意味を持つ
- 可視性向上のため、一部の長い名称については便宜的な略称を用い、注記欄に正式な名称を記載している。略称を用いたものについては※を記載
- 移籍元/先については、備考欄で「←/→ 『移籍元/先の雑誌名』」の形で略記
- 略称
通常連載漫画
- 開始号・終了号については年数と号数を、開始・終了については年数と月数を「.」で区切って示す
- 例:2007年12月号 → 2007.12
- 例:2011年5・6月合併号 → 2011.05/06
2025年7月4日(2025年8月号)現在連載中 | 見出し(非データ) |
スーパーダッシュ漫画プログラム連載
- 開始号・終了号については#通常連載漫画に準じる
Web連載
- 開始・終了については年数と月数を「.」で区切って示す
- 例:2007年12月 → 2007.12
連載小説
- 開始号・終了号については#通常連載漫画に準じる
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増刊号
- ジャンプSQ.II(ジャンプスクエアセカンド、JUMP SQUARE SECOND)
- 掲載作品は新人の読切や『ジャンプ』で連載経験のある作家の新作、本誌掲載作品の番外編など、『赤マルジャンプ』に近い内容だった。2009年(平成21年)までに4号が発行され、後継誌として定期刊行(季刊)の『ジャンプSQ.19』へ発展した。
- ジャンプSQ.19(ジャンプエスキューイチキュー)
- →詳細は「ジャンプSQ.19」を参照
- 2010年(平成22年)5月19日創刊。2012年(平成24年)2月発売号までは2・5・8・11月発売の季刊誌だったが、同年4月より隔月刊化し、偶数月発売になった。発売日は基本的に刊行月の19日で、誌名はそれに由来する。連載漫画が誌面の約半分を占め、残りは『SQ.II』同様の読切・本誌番外編が掲載されていた。2015年(平成27年)2月発売号をもって休刊。
- 2010年(平成22年)8月21日からは、iPad用アプリとして電子書籍版を配信を開始[注 7][12]。
- ジャンプSQ.M(ジャンプスクエア マスターピース)
- 本誌に「SUPREME読切りシリーズ」として掲載されたゲスト作家による読切作品を、作者によるメッセージ等を加えて再収録。これまでに2号が発行された。
- ジャンプSQ.LaB(ジャンプスクエアラボ)
- 2011年(平成23年)7月15日に創刊。『SQ.II』と同じく新人の読切や連載経験のある作家の新作、本誌とSQ.19掲載作品の番外編などが掲載された。
- ジャンプSQ.CROWN(ジャンプスクエアクラウン)
- 2015年(平成27年)7月17日創刊。1・4・7・10月発売の季刊誌で、基本的に刊行月の14日から20日の間の金曜日発売[注 8]。SQ.19と同じく連載漫画と読切・本誌番外編が掲載されており、事実上『SQ.19』の後継誌。2018年1月19日発売号をもって休刊。
- ジャンプSQ.RISE(ジャンプスクエアライズ)
- 2018年(平成30年)4月16日創刊。事実上『CROWN』の後継誌。
2022年10月26日(2022年AUTUMN)現在連載中
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発行部数
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価格
()内は特別定価、あるいはサービス定価。消費税導入以降は税込み価格。
- 創刊時 - 2011年10月 500円(540円、または550円)
- 2011年11月 - 2014年4月 550円(570円)
- 2014年5月 - 現在 570円(590円)
- (2014年4月1日に消費税税率が8%に変更)
サブコーナー
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読者コーナー
- 森山直太朗の人生相談 OWNGOAL!!(2007年12月号 - 2014年8月号)
- モノガタリ(2009年4月号 - 2011年10月号)
- SQ.マンガゼミナール マンゼミ(2010年10月号 - 2011年10月号)
- Jumpin' Sphere(2011年9月号 - 2016年12月号)
- 1/11の風景(2014年2月号 - 7月号)
- SQ. MANGA Trailer(2016年1月号 - )
新人漫画家の募集企画
要約
視点
- 略称
- 〈掲載〉HP:ホームページ / SQ:『ジャンプSQ』 / SQ.II:『ジャンプSQ.II』 / SQ.L:『ジャンプSQ.LaB』 / SQ.19:『ジャンプSQ.19』 / SQ.C:『ジャンプSQ.CROWN』/ SQ.R:『ジャンプSQ.RISE』(いずれも集英社)
ジャンプSQ. コミックグランプリ
2007年(平成19年)12月から2009年(平成21年)11月にかけて行われていた月例新人漫画賞である。
Supreme Comic 大賞
2009年(平成21年)12月から2011年(平成23年)12月にかけて行われていた月例新人漫画賞である。
Supreme Comic 大賞 season II
2012年(平成24年)1月から2013年(平成25年)2月にかけて行われていた月例新人漫画賞である。
クラウン新人漫画賞
2013年(平成25年)3月から2018年(平成30年)2月まで行われていた月例新人漫画賞である。
RISE新人漫画賞
2018年(平成30年)3月から行われている月例新人漫画賞である。
Supreme GAG 大賞
2010年(平成22年)2月から2011年(平成23年)8月にかけて行われていた新人漫画賞で、年に4回行われている。
Short GAG 大賞
2012年(平成24年)1月から2012年12月にかけて開催されている新人ギャグ漫画賞で、後報3 - 4作品を読み切りとして『ジャンプSQ.19』に掲載し、読者によるアンケートで受賞者を決める漫画賞である。
美大芸大キャラバン
2012年(平成22年)8月から行われている新人漫画賞である。編集部が関東と関西の芸術系の学部や大学に出張して、漫画原稿の批評会を行わり、各大学から集まった完成原稿を編集部で審査して優秀作品を決める漫画賞である[23]。
SQ. NEXT CUP
SQ. NEXT CUP(エスキューネクストカップ)とは『ジャンプスクエア』誌上で2013年から行われている企画。コンセプトとしては、『週刊少年ジャンプ』に行われている「金未来杯」に近い。
エントリー作品
太字はグランプリ作品
グランプリ作品 |
手塚賞、赤塚賞
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イベント
- ジャンプフェスタ - 『週刊少年ジャンプ』、『Vジャンプ』、『最強ジャンプ』の合同イベント
- ジャンプ・アニメツアー - 『週刊少年ジャンプ』、『Vジャンプ』と共催
脚注
関連項目
外部リンク
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