H.U.グループホールディングス

H.U.グループホールディングス株式会社（英: H.U. Group Holdings, Inc.^{[注釈 1]}）は東京都港区赤坂に本社を置き、臨床検査と検査試薬を中心とした企業グループの持株会社である。

H.U.グループホールディングス株式会社
H.U. Group Holdings, Inc.

本社が入居する赤坂インターシティAIR
種類	株式会社
機関設計	指名委員会等設置会社[1]
市場情報	東証プライム 4544 1983年9月1日上場
略称	H.U.GH、H.U.GHD
本社所在地	日本 〒107-0052 東京都港区赤坂1丁目8-1 赤坂インターシティAIR
設立	1950年（昭和25年）12月18日 （富士臓器製薬株式会社）
業種	サービス業
法人番号	1011101039628
事業内容	持株会社としてのグループ全体の戦略立案、IR・広報、経営執行の監督等
代表者	竹内成和（取締役代表執行役会長兼社長 グループCEO）
資本金	92億7900万円 （2025年3月31日）
発行済株式総数	57,473,822株 （2025年3月31日）
売上高	連結：2430億2500万円 （2025年3月期）
経常利益	連結：47億4200万円 （2025年3月期）
純利益	連結：27億6100万円 （2025年3月期）
純資産	連結：1372億9500万円 （2025年3月期）
総資産	連結：2795億8200万円 （2025年3月期）
従業員数	連結：5444名 単独：339名 （2025年3月期）
決算期	3月31日
会計監査人	PwC Japan有限責任監査法人
主要株主	日本マスタートラスト信託銀行（信託口）19.16% State Street Bank 11.69%（計） 日本カストディ銀行（信託口）6.53% JP Morgan Chase Bank 6.07%（計） Bnymsanv As Agent /Clients Lux Ucits Non Treaty One 2.78% 日本生命保険 2.69% Northern Trust Co. 2.42% （2025年3月31日）
主要子会社	関連会社を参照
関係する人物	藤田光一郎（創業者）
外部リンク	H.U.グループホールディングス
特記事項：経営指標は以下を参照。 H.U. グループホールディングス『第75期（2025年3月期）有価証券報告書』、2025年6月16日、2-3頁。

2020年7月1日、旧社名のみらかホールディングス（英: Miraca Holdings Inc.）より変更した。東証プライム市場の上場企業。

子会社のエスアールエルは、ライバルのビー・エム・エル、LSIメディエンスなどともに「大手8社」に数えられる^[2]。

社名

新社名の「H.U.」は「Healthcare for You」を表し、「臨床検査を中心に医療を支え続けてきた存在」から一歩踏み出し、一人ひとりと向き合ってすべての人に最適なヘルスケアを届けたい、という思いが込められている^[3]。

なお、旧社名の「みらか」は、今後とも「常に一歩先を見据えてサイエンス（科学）の応用と展開を図っていきたい」という思いのもと、「未来（みらい）＋科学（かがく）」より名付けられた^[4]。

沿革

→「富士レビオ § 沿革」も参照

参照：^{[PR 1]}

みらかホールディングス

• 2005年（平成17年）
  • 7月1日：純粋持株会社体制に移行。商号を富士レビオから、みらかホールディングス株式会社に変更。
    • ①みらかHDの営業部門のすべてを、2代目富士レビオに新設分割。②みらかHDがエスアールエル（SRL）を子会社化。
• 2006年（平成18年）
  • 4月：連結子会社のSRLが、同社子会社7社^{[注釈 2]}を吸収合併。
• 2007年（平成19年）
  • 6月29日：連結子会社のSRLが大手製薬の塩野義製薬から、シオノギバイオメディカルラボラトリーズ（後のエスアールエル関西）の保有分全株式を取得^[5][6]。

• 2009年（平成21年）
  • 10月：連結子会社のSRLが大手総合商社の三井物産から、福祉用具商社のケアレックスの全株式を取得^[7]。
• 2010年（平成22年）
  • 4月：連結子会社のSRLが、日本医学臨床検査研究所の全株式を取得。
• 2011年（平成23年）
  • 5月16日：連結子会社のSRLが、受託臨床検査事業のツチヤ・エンタプライズ（後の北信臨床）の発行済み全株式を取得^[8]。
  • 11月：米国法人として、Miraca USA, Inc.を設立。
  • 11月24日：米国の病理検査サービスのCaris Diagnostics, Inc.を、7億2500万ドル（約580億円）で買収^[9][10]。
  • 12月1日：連結子会社のSRLが、群馬臨床検査センター（後のエスアールエル北関東検査センター）の全株式を取得^[11]。

• 2015年（平成27年）
  • 2月：米国法人のMiraca USA, Inc.が、ベイラー医科大学の遺伝子診断事業を譲り受けたBaylor Miraca Genetics Laboratories, LLC.の持分60%を取得^[12][13]。
  • 7月：連結子会社のSRLが健康診断の受託業務等の子会社として、エスアールエルウェルネスプロモーションを設立。
• 2017年（平成29年）
  • 4月3日：連結子会社の2代目富士レビオの単独株式移転で、臨床検査薬事業の中間持株会社の富士レビオ・ホールディングスを設立^{[PR 2]}。
  • 7月3日：臨床検査の基礎研究の子会社として、みらか中央研究所（現・H.U.グループ中央研究所）を設立^[14]。
  • 11月：米国病理検査事業を、現地投資会社のAvista Capital Holdings, LPに売却^[15][16]。

• 2018年（平成30年）
  • 3月1日：SRLが京都大学、椿本チエイン、シスメックス、アスクレップ（現・インテージヘルスケア）、島津製作所、富士通、SCREENホールディングスと合弁で、産学連携のバイオリソースのKBBM（Kyoto Bridge for Breakthrough Medicine）を設立^[17][18]。
  • 6月：連結子会社のSRLが国際事業を、エスアールエル・インターナショナルに新設分割。
  • 8月1日：食品・環境・化粧品検査事業への再参入のための準備会社として、みらかプロダクトアンドエコロジー準備を設立。
  • 10月3日：連結子会社のSRLが静岡県立静岡がんセンターと合弁で、がんクリニカルシーケンスのエスアールエル・静岡がんセンター共同検査機構を設立^[19]。

• 2019年（平成31年・令和元年）
  • 2月1日：健康保険組合向けサービスのセルメスタ（現・H.U.ウェルネス）の全株式を取得^[20]。
  • 2月15日：連結子会社のSRLの物流部門を、合同会社クリニカルネットワークに新設分割^[21]。
  • 6月3日：連結子会社のみらかプロダクトアンドエコロジー準備が商号をみらかヴィータスに変更の上、営業開始^[22]。
  • 10月1日：CVC^{[注釈 3]}子会社として、MSFキャピタルパートナーズを設立^{[PR 3]}。
  • 10月15日：SRL、セルメスタ、太陽生命保険、味の素の4社間で、三大疾病予防に関する業務提携^[23]。
  • 11月29日：連結子会社のSRLが聖路加財団^{[注釈 4]}と、聖路加医学生物学研究所（現・聖路加エスアールエル先端医療研究センター）に関する合弁契約を締結^[24]。
  • 12月1日：連結子会社のエスアールエル・メディサーチが、治験検査事業と臨床研究検査事業をSRLに吸収分割^[25]。
  • 12月16日：連結子会社のみらかヴィータスが、食品検査事業の日本食品エコロジー研究所の全株式を取得^[26]。
• 2020年（令和2年）
  • 2月1日：連結子会社のSRLが登録衛生検査所のメディカルラボ健康会館から、受託臨床検査事業を譲受け^[27]。
  • 4月1日：連結子会社のSRLがサニタリー・パッケージ・システム・サービス事業を、日本ステリに吸収分割^{[PR 4]}
  • 6月17日：大手医薬品卸のメディパルホールディングスと、医薬・ヘルスケア領域で戦略的業務提携^[28][29]。
  • 6月5日：PHRの開発・運営、ヘルスケアICTサービスの開発の子会社として、医針盤を設立^{[PR 5]}。

H.U.グループホールディングス

• 2020年（令和2年）
  • 7月1日：商号をみらかホールディングスから、H.U.グループホールディングス株式会社に変更^[30]。
  • 9月4日：グループの国内営業部門とマーケティング部門の統合新会社として、H.U.フロンティアを設立^{[PR 6]}。
  • 10月1日：連結子会社の日本食品エコロジー研究所が、みらかヴィータスを吸収合併^[31]。
• 2021年（令和3年）
  • 2月24日：H.U.フロンティア、セルメスタ、太陽生命保険、味の素の4社間で、重大疾病予防に関する業務提携^[32]。
  • 6月10日：連結子会社のSRLが札幌臨床検査センターと合弁で、①札幌ミライラボラトリー（共同検体検査ラボ）と②札幌メディ・キャリー（臨床検査関連の物流）をそれぞれ設立^[33]。
  • 7月1日：連結子会社のセルメスタがエスアールエルウェルネスプロモーションを吸収合併のうえ、商号をH.U.ウェルネスに変更^[34]。

• 2022年（令和4年）
  • 4月1日：メディパルHDと合弁で、ヘルスケア物流のメディスケットを設立^[35]。
  • 4月4日：東証の市場区分見直し^[36]に伴い、プライム市場に移行。
  • 12月12日：新型コロナウィルスの検査キット関連事業（POCT事業）の子会社として、H.U.POCkeTを設立^[37]。
• 2023年（令和5年）
  • 1月：連結子会社のSRLが、東京セントラルパソロジーラボラトリーの全株式を取得。
  • 7月：本社を、東京港区赤坂1丁目の赤坂インターシティAIRに移転。
  • 7月1日：POCT事業子会社のH.U.POCkeTが営業開始^[38]。
• 2024年（令和6年）
  • 10月29日：合同会社クリニカルネットワークの清算結了^[39]。
  • 11月1日：連結子会社のエスアールエル・メディサーチがCRO事業を、伊藤忠商事系のエイツーヘルスケアに売却^[40]。
  • 12月20日：ケアレックスが在宅事業に関し、ガイアメディケアと同社親会社のS.O.W.ホールディングスと資本業務提携^[41]。
    • ①ケアレックスとS.O.W.HDの合弁で、在宅事業の中間持株会社のStarQガイアを設立。②ケアレックスが在宅事業を、StarQケアに新設分割。③StarQガイアが、ガイアメディケアとStarQケアの発行済み全株式をそれぞれ取得。

• 2025年（令和7年）
  • 1月31日：連結子会社のSRLが、エスアールエル・メディサーチを吸収合併^[42]。
  • 3月24日：連結子会社のSRLが、中国LTS事業からの撤退完了を発表^{[PR 7]}。
  • 10月1日：連結子会社の日本医学臨床検査研究所が北信臨床と、SRL北関東検査センターの2社を吸収合併^[43]。
  • 11月28日：ケアレックスの株式80.0％を、大手機械商社のワキタに売却（予定）^[44]。なお、ケアレックスの保有するStarQガイアの株式66.6％は、H.U.グループHDが取得する。

関連会社

参照：^{[PR 1]}

営業統合会社

• H.U.フロンティア株式会社（H.U.GHD 100.0%）- H.U.グループ会社の提供する各種商品・サービスの営業・販売の代行業務
  • H.U.ウェルネス株式会社（H.U.フロンティア 100.0%）- 健康診断代行サービスなど

検査・関連サービス事業

【総合臨床検査】

• 株式会社エスアールエル（H.U.GHD 100.0%）- 大手総合臨床検査サービス

<臨床検査> 株式会社日本医学臨床検査研究所（SRL 100.0%）- 医療機関向けの受託臨床検査等 株式会社東京セントラルパソロジーラボラトリー（SRL 100.0%）- 受託臨床検査（病理学的検査・血液学的検査）、研究支援サービス等 株式会社札幌ミライラボラトリー（SRL 40.0％、札幌臨床検査センター 60.0%）- 札幌市での検体検査ラボの運営等

<R&D> エスアールエル・静岡がんセンター共同検査機構株式会社（SRL 77.8%、静岡県立静岡がんセンター 22.2%）- がんクリニカルシーケンス事業 株式会社KBBM（SRL 72.2%、京都大学他5社 27.8%）- 産学連携のバイオリソース事業等 株式会社聖路加エスアールエル先端医療研究センター（SRL 80.0%、聖路加財団 20.0%）- 検体検査、研究支援サービス等

<物流> 株式会社札幌メディ・キャリー（SRL 40.0％、札幌臨床検査センター 60.0%）- 検体の集荷・物流サービス 株式会社メディスケット（SRL 40.0％、メディパルホールディングス 60.0%）- 物流プラットフォームの提供

<国際> 株式会社エスアールエル・インターナショナル（SRL 100.0%）- 海外事業の支援サービス等 愛需利香港有限公司（SRL 100.0%）- 香港でのLTS事業の展開等

【IT】 株式会社医針盤（H.U.GHD 100.0％）- 健康・医療情報に関わるICTの運用など 【POCT】 H.U.POCkeT株式会社（H.U.GHD 100.0％）- 簡易迅速検査（Point of Care Testing）の企画開発・販売等

【R&D】 H.U.セルズ株式会社（H.U.GHD 100.0％）- 再生医療・細胞治療領域の事業推進など 【食品・環境・化粧品検査】 株式会社日本食品エコロジー研究所（H.U.GHD 100.0%）- 食品衛生検査、品質管理、滅菌コンサル等

【北米】

• H.U. America, Inc.（H.U.GHD 100.0％）- 持株会社
  • Baylor Genetics Holdings, Inc.（H.U. America 45.4%、ベイラー医科大学）- 持株会社
    • Baylor Miraca Genetics Laboratories, LLC.（H.U. America 60.0%）- 全ゲノム解析や全エキソーム解析等の先進的な臨床用ヒト遺伝子検査サービスの提供

臨床検査薬事業

• 富士レビオ・ホールディングス株式会社（H.U.GHD 100.0％）- 国内外の臨床検査薬事業の統括
  • 富士レビオ株式会社（富士レビオHD 100.0％）- 大手臨床検査薬（IVD）メーカー

【IVD支援】 株式会社先端生命科学研究所（富士レビオHD 100.0％）- 臨床検査薬の原材料供給、ライセンス許諾

【CDMOビジネス】 富士レビオ・ダイアグノスティクス・ジャパン株式会社（富士レビオHD 100.0％）- 医薬品・臨床検査薬等のOEM事業

【北米】 Fujirebio Diagnostics, Inc.（富士レビオHD 100.0%）- 臨床検査薬の原材料等の販売 Fujirebio Diagnostics AB（FDI 100.0%）- スウェーデンの大手腫瘍マーカー開発 CanAg Diagnostics (Beijing) Co., Ltd.（FDAB 100.0%）- 北京市法人 Plasma Services Group, Inc.（FDI 100.0%）- 体外診断薬バイオ原料の供給 Fluxus, Inc.（富士レビオHD 100.0％）- 新弾薬プラットフォームの開発等 【中国】 瑞必欧（上海）診断技術有限公司（富士レビオHD 100.0%）- 上海市の臨床検査薬メーカー

【欧州】 Fujirebio Europe N.V.（富士レビオHD 100.0％）- 欧州の臨床検査薬メーカー ADx NeuroSciences N.V.（Fujirebio Europe 100.0％）- アルツハイマー病等の神経疾患関連に特化したバイオマーカーの開発 Fujirebio Germany GmBH（富士レビオHD 100.0％）- ドイツでの臨床検査薬の販売等 Fujirebio France SARL（富士レビオHD 100.0％）- フランスでの臨床検査薬の販売等 Fujirebio Italia S.r.L.（富士レビオHD 100.0％）- イタリアでの臨床検査薬の販売等 Fujirebio Iberia SL（富士レビオHD 100.0％）- スペインでの臨床検査薬の販売等

ヘルスケア関連サービス事業

• ケアレックス株式会社（H.U.GHD 100.0％）- 福祉用具商社

• StarQガイア株式会社（H.U.GHD 66.6%、S.O.W.ホールディングス 33.4%）- 在宅事業の統括・管理

StarQケア株式会社（StarQガイア 100.0%）- 訪問看護、訪問介護、居宅介護支援サービス

ガイアメディケア株式会社（StarQガイア 100.0%）- 訪問看護、居宅介護支援サービス

• 日本ステリ株式会社（H.U.GHD 100.0％）- 大手医療器材滅菌サービス等の医療現場のサポート

全社共通部門

合同会社H.U.グループ中央研究所 （H.U.GHD 100.0％）- ライフサイエンス領域の研究開発等 MSFキャピタルパートナーズ合同会社（H.U.GHD 100.0％）- コーポレートベンチャーキャピタルの運営

H.U.キャスト株式会社（H.U.GHD 100.0％）- 事務代行、グループ事業のサポート業務等（特例子会社）