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岩手開発鉄道日頃市線
日本の岩手県大船渡市を通る岩手開発鉄道の鉄道路線 ウィキペディアから
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日頃市線(ひころいちせん)は、岩手県大船渡市の盛駅から岩手石橋駅に至る岩手開発鉄道の鉄道路線である。同じく岩手開発鉄道の路線で盛駅から赤崎駅に至る赤崎線(あかさきせん)についてもここで述べる。
両路線とも貨物線で、実質的には1路線として機能している。大船渡市内陸部にある大船渡鉱山で採掘した石灰石を岩手石橋駅で積み込み、盛駅を経由して同市赤崎町にある赤崎駅まで輸送し、太平洋セメント大船渡工場まで運んでいる。 かつて日頃市線では旅客営業が行われていたが1992年(平成4年)に廃止されている。
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路線データ
特記無ければ両路線とも同じ。
運行形態
石灰石輸送貨物列車が岩手石橋 - 赤崎間に運転されている。以前は深夜まで運行されていたが、産出量減少のため2003年(平成15年)頃から平日の日中のみの運行になっており、土曜・日曜は全便運休となっている。
旅客列車は、1992年(平成4年)の旅客営業廃止直前時点で、朝2往復、夕方1往復の計1日3往復が運行され、うち朝の1往復は盛 - 日頃市間の区間運転であった。
- 赤崎線終端部から赤崎駅構内を望む。
(2006年10月9日) - 盛駅の岩手石橋側に設けられた車両工場
(2006年10月9日) - 旅客営業廃止後も残る盛駅のホーム。
(2006年10月9日)
歴史
地域振興や林産資源などの輸送のため、大船渡線盛駅から遠野市にある釜石線平倉駅までを結ぶ鉄道として計画された。1941年(昭和16年)に着工したが太平洋戦争中に工事が中断。戦後再開し、1950年(昭和25年)に日頃市線として盛 - 日頃市間が開業した。1957年(昭和27年)にはセメント工場のある赤崎までの赤崎線が開設され、セメント輸送を開始した。その後、日頃市線が長岩鉱山のある岩手石橋まで延伸され、小野田セメント(現在の太平洋セメント)の石灰石輸送を開始した。
日頃市線では開業当初から旅客営業も行っていたが、従業員家族の福利厚生の一環として運賃を安価に設定するなど、収益を期待できるものではなかった。貨物輸送の減少から旅客輸送を行う経営的余裕がなくなり、1992年(平成4年)に廃止された。なお、沿線のほぼ全線にわたって国道107号が並行しており、岩手県交通大船渡営業所の路線バスが運行しているため、代替バス路線の設定は行われなかった。
駅一覧
貨物は赤崎駅・岩手石橋駅でのみ扱っており、それ以外の駅では貨物扱いはなく、実質的には列車行き違いのための信号場として機能している。
廃駅
- 猪川駅:1992年4月1日廃止、盛駅 - 長安寺間(盛駅起点 2.0 km)。
過去の接続路線
- 盛駅:大船渡線
輸送・収支実績
- 民鉄主要統計『年鑑世界の鉄道』朝日新聞社、1983年『年鑑日本の鉄道』鉄道ジャーナル社、1985、1987-2007年
- 『新・消えた轍 ローカル私鉄廃線跡探訪 3 東北編』寺田裕一、株式会社ネコ・パブリッシング、2010年
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関連項目
脚注
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