トップQs
タイムライン
チャット
視点
揚川改良
ウィキペディアから
Remove ads
揚川改良(あげがわかいりょう)は、新潟県東蒲原郡阿賀町津川から同町黒岩に至る国道49号(重複:国道459号)の道路改良事業[2][3]。

概要
国土交通省北陸地方整備局新潟国道事務所により「一般国道49号 揚川改良」の事業名称および「揚川道路」「揚川バイパス」の仮称で整備が進められていた延長7.5 km(キロメートル)の道路改良事業である[1]。
国道49号の阿賀町津川から同町白崎に至る区間は、そのほとんどが阿賀野川右岸沿いの急峻な断崖に沿いながら磐越西線と並行する区間で、この間の道路施設の多くは老朽化や狭隘化が著しい条件下にあった。阿賀野川に架かる麒麟橋は架橋から半世紀を越えて老朽化が著しく進行しているのをはじめ、本尊岩トンネルや、前後に直角の急カーブがある揚川トンネルなど、幅員が狭隘で通行困難なトンネルも残存している。加えて同町大牧から黒岩にかけての区間は落石の危険性が高く、連続雨量150ミリメートルで通行止めとなる事前通行規制区間に指定されていた。また阿賀野川が増水した際に、冠水の恐れが生じる箇所も多かった[1]。
揚川改良では1978年(昭和53年)の事業化以来、本尊岩周辺の災害対策などを進めてきたが、この区間ではたびたび土砂災害が発生しており、特に1995年(平成7年)4月1日に発生した新潟県北部地震では、本尊岩トンネル付近で最大237トンに及ぶ岩塊が崩壊したのをはじめ、合計約5000立方メートルに及ぶ落盤が発生し、国道に隣接する磐越西線の路盤が破壊されるなど大規模な被害が及んだことから、建設省(当時)では1997年度(平成9年度)に抜本的な改善策として、対岸の左岸側にバイパス道路を建設する方針を決定し、2000年度(平成12年度)から本格的な工事に着手し、2013年(平成25年)3月30日全線供用した。尚、この開通に伴い阿賀町大牧 - 黒岩間(揚川トンネル間)は通行止めとなった[1][3]。
路線データ
Remove ads
沿革
主な構造物
津川地区の阿賀野川左岸側、阿賀町西の集落南側の山間部をトンネルや橋梁などで横断する経路で、旧道の狭隘区間や急峻なカーブなどが解消され、土砂災害の危険地区も回避された。各構造物の名称は、新潟国道事務所と阿賀町が沿線集落の住民などからの要望を聞いた上で2011年(平成23年)春に決定した[5]。
赤岩トンネルと黒岩トンネルでは、ラジオ再送信システムが運用されている[6]。
- 新津川トンネル(延長98 m)[5][7]
- 2011年(平成23年)9月に貫通した。
- 西高架橋(橋長171.0 m)[8][5]
- 3径間連続PCラーメン箱桁橋
- 西ため池橋(橋長47.0 m)[8][5]
- 単純2主鋼鈑桁橋
- 赤岩大橋(橋長43.0 m)[8][5]
- ポストテンションPCT桁橋
- 赤岩トンネル(延長2661 m)[5][7]
- 2009年(平成21年)4月に貫通した。
- 小花地大橋(橋長343.2 m)[5][7]
- 形式 - 3径間連続PCラーメン箱桁橋
- 橋長 - 343.2 m
- 最大支間長 - 127 m
- 阿賀野川の揚川ダム湖を渡る。橋台は壁式橋台、橋脚はニューマチックケーソン基礎による逆T式橋台である。上部工は張出し架設工法により架設された。
- 黒岩トンネル(延長398 m)[5][9][7]
- 上半先進ショーベンチカット工法で掘削された。2012年(平成24年)8月7日に貫通した。
- 黒岩橋(橋長55.5 m)[5][10]
- 形式 - 単純鋼箱桁橋
- 橋長 - 55.500 m
- 最大支間長 - 53.900 m
- 幅員 - 13.320-15.000 m
- 車道 - 10.820 - 12.500 m
- 歩道 - 片側2.500 m
- 施工 - 佐藤鉄工
- 竣工 - 2013年度(平成25年度)
- RC底板でCCベントにより架設された。
脚注
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads