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新潟新幹線車両センター

日本の新潟県新潟市にある東日本旅客鉄道の新幹線の車両基地 ウィキペディアから

新潟新幹線車両センターmap
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新潟新幹線車両センター(にいがたしんかんせんしゃりょうセンター)は、新潟県新潟市東区にある東日本旅客鉄道(JR東日本)新幹線統括本部が管理する新幹線車両基地である。

概要 新潟新幹線車両センター, 基本情報 ...


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概要

本センターは、上越新幹線の終点新潟駅から線路が続いており、信越本線白新線に沿って南東へ5.1kmの場所に立地、センターの南側に新潟貨物ターミナル駅及び白新線東新潟駅が近接している。積雪・凍結対策のため、当センターの車両収容線はすべて屋根で覆われている[2]

敷地は延長約 1,900 m・幅約 230 m、総面積約34 万 m2の規模を誇り、そのうち61,500 m2は保守基地とした[2][4][5]。設備は発足当初約450両の検査に対応したものであり、将来は拡張することで約1,000両の検査を想定している[2][5]。ここでは、車両留置と仕業検査・交番検査、臨時修繕、車輪研削が実施される[4]

当車両基地用地は非常に軟弱な地盤のため、盛土沈下対策として1974年(昭和49年)2月までに61万 m3の盛り土を行い、さらに1979年(昭和54年)10月までに約24万 m3の盛り土を行った[4]

建設費用は約305億円で[6]、内訳は用地費が約35億円、土木費が65億円、軌道費が15億円、建築費が70億円、機械費が50億円、電気費が70億円[6]

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新潟新幹線車両センター周辺の空中写真(2009年4月撮影の合成写真)国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
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設備

開設当初は12両編成に対応した設備(延長330 m)を有しており、着発収容線は将来の手戻りを避けるため、当初から16両編成対応した設備(延長430 m)を確保している[4]

  • 着発収容線 - 14線(着発収容庫内・建屋延長480.0 m・幅67.3 m)[2][5]
  • 仕業・交番検査線 - 6線(仕業・交番検査庫内)
    • 1・2番線は交番検査線、3番線は仕業・交番検査兼用線、4 - 6番線は仕業検査線[4]。本来、電気・軌道総合試験車の検査庫は別途設ける計画であったが、開業当初は将来の車両増備時の仕業検査線(6番線)を電気・軌道総合試験車の仕業検査線(事業用車検修線)として暫定使用することとした[4][5]
    • 交番検査線出口には薬液塗布装置2基とその137 m先(着発収容線寄り)に清水による車両洗浄装置3基がある[5][7]
  • 臨時修繕線(臨修線) - 1線
    • 臨時修繕庫は車両故障に対応するもので、編成した状態で故障車両の台車や主電動機(台車振替装置)、床下や屋根上機器の脱着(天井クレーン、移動架線装置)ができる[2][7]
  • 車輪研削線 - 1線[2]
  • 引上線 - 2線
  • 保守用車基地[2]
    • 確認車留置線 1線、保守用車留置線 4線、機回り線 3線、検修線 2線、バラスト積込線 1線、運搬車留置線 1線などがある[8]
将来計画
  • 着発収容線は現状、着発3番 - 16番線(14線)までだが、将来は着発1・2・17 - 20番線[5]、事業用車線(電気・軌道総合試験車線・250 m)が増設できる[4]
  • 仕業・交番検査線は現状12両編成に対応した330 mだが、将来は16両編成に対応した430 mに延長できる[4]
  • 車輪研削庫は将来1線の増設が可能[2][4]。有効長は現状820 mだが、920 mに延長できる[4]
  • 臨時修繕線と引上線は現状330 mだが、430 mに延長できる[4]
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歴史

  • 1972年昭和47年)10月 - 当車両基地の建設工事に着手[9]
  • 1980年(昭和55年)10月1日 - 試験用車両の搬入が始まる[9]962形試作電車5・6号車、921形軌道試験車、200系(E2・E3編成)が搬入された[9]
  • 1982年(昭和57年)7月31日 - 新潟試験線第一運転所として発足[2]。新製車両の受取り、工事の総合監査、乗務員の養成などを実施[2]
  • 1981年(昭和56年)8月1日 - 新潟新幹線第一運転所として発足[2]
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本に継承。
  • 2000年平成12年)6月9日 - ISO9001認証取得。
  • 2004年(平成16年)4月1日 - 新潟新幹線第一運転所から新潟新幹線車両センターに改称[10]
  • 2019年(平成31年)4月1日 - 新幹線統括本部の発足に伴い、新潟支社から同本部へ移管。
  • 2022年(令和4年)11月19日 - プレミアム撮影会実施[11]

配置車両に記される略号

配置車両に記される記号は「幹ニシ[1]で、新幹線を意味する「幹」と、「新潟」「新幹線」を意味する「ニシ」から構成される。新幹線統括本部発足以前は新潟支社管轄であったため、「新ニシ」が使われていた。なお、2004年平成16年)3月まで使用されていた「新ニイ」は、新潟車両センター(旧・上沼垂運転区、「新カヌ」)の記号となっている。

配置車両

要約
視点

2024年令和6年)8月1日現在の配置車両は以下のとおりである[1]

過去の配置車両

  • E3系電車
    • 700番台の6両編成1本(R19編成)「GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)」が配置されていた。
    • 2016年(平成28年)4月より運用に就き、2021年(令和3年)3月1日付で廃車された[13]
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留置されたE1形(2017年)
  • E1系電車
    • 12両編成6本(M1 - M6編成)が配置されていたが、M4編成の先頭車両 (E153-104) が鉄道博物館への展示を前提に当センターに保管されていたほかは、すべて解体された。
  • E2系電車(110両)
    • 1000番台の10両編成11本(J54 - J56・J63・J64・J70 - J75編成)が配置されていたが、2023年に上越新幹線の運用から撤退した。
  • 200系電車
    • 上越新幹線開業当初は、東北新幹線用を含めて製造された12両編成36本のうち、半数の18本が配置されていた(残る18本は仙台第一運転所配置)[2]
    • 2013年(平成25年)4月1日時点では、10両編成3本(K43・K47・K51編成)が配置されていた[14]。すべてリニューアル施工済みだが、K47編成は2007年(平成19年)のJR東日本発足20周年に合わせて新製時のオリジナル塗装に復元された。
    • 東北新幹線での定期運用は2011年(平成23年)11月18日をもって終了。以後は上越新幹線「とき」・「たにがわ」で運用されていたが、こちらも2013年3月15日をもって定期運用を終了した。
    • なお、過去に配置されていた200系F編成(F19編成)は2007年4月で運用を終了し、同年5月9日新幹線総合車両センター廃車回送が行われた。
  • E4系電車(208両)
    • 8両編成22本(P1 - P22・P51・P52・P82編成)が配置されていた。このうち、P81・P52編成は北陸新幹線軽井沢駅乗り入れ対応編成、P81・P82編成は北陸新幹線長野駅乗り入れ対応編成である。
    • Maxとき」、「Maxたにがわ」で運用されていたが、2021年10月1日をもって定期運行を終了した。
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脚注

参考文献

関連項目

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