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星屑テレパス
日本の4コマ漫画作品、テレビアニメ番組 ウィキペディアから
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『星屑テレパス』(ほしくずテレパス)は、大熊らすこによる日本の4コマ漫画。『まんがタイムきらら』(芳文社)にて、2019年6月号から7月号のゲスト掲載を経て[3]、翌8月号から連載を開始した[4]。
メディアミックスとして2022年10月6日にテレビアニメ化が発表され[5]、2023年10月から12月まで放送された[6][7]。また、2024年3月17日にはテレビドラマ化が発表され、同年6月から8月まで放送された[8]。
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概要
内気で人見知りの女の子と自称宇宙人の女の子、そしてその周りに集まってきた仲間たちが宇宙へ向かうためのロケットを作っていく過程で成長していく「百合」と「宇宙」のめくるめく青春ストーリー[9]。
ストーリー性が高く、ギャグ要素は比較的少ない。コマの随所に描かれている星の装飾や、キャラクターの詩的なセリフ回しなどによりポップで幻想的な印象を与える一方[注釈 1]、架空言語「宇宙語」や、モデルロケットの作製・解説などといったSF要素を含んだ独特な作風となっている。
国内での民間による人工衛星打ち上げ成功から3年後が本作の舞台となっている[10]。
「次にくるマンガ大賞2021」コミックス部門にノミネートされた[11]。
あらすじ
小ノ星海果は、他人と上手くコミュニケーションを取れず、友達を作れない自身の性格に極度のコンプレックスを抱えており、入学前から高校生活に自信を持てないでいた。もはや地球上では自分は理解されない、ならば憧れの宇宙に行って居場所を見つけようと考えていたほどだった。
藤野岬高校[12][注釈 2]入学式の日、海果は自らを宇宙人と名乗る謎の新入生 明内ユウと出会う。
宇宙に行きたい海果と宇宙に帰りたいユウは、自分たちの手でロケットを製作することを目標とする。その後、副学級委員長の宝木遥乃、不登校気味のメカニック 雷門瞬とともにロケット研究同好会を結成し、海果たちの夢は少しずつ宇宙へと近づいていく。
登場人物
要約
視点
声の項はテレビアニメ版の担当声優、演の項はテレビドラマ版の演者。
藤野岬高校
主要人物
- 小ノ星 海果(このほし うみか)
- 声 - 船戸ゆり絵[13] / 演 - 佐藤綺星[14]
- 本作の主人公。1年生。髪は毛先がピンクに染まった青紫でクセ毛でボサボサのロング。誕生日は1月22日[15][16]。血液型はA型[17]。身長は151cm[18][注釈 3]。体重は秘密[18]。趣味はSFやミステリなどの小説を読むこと[18][注釈 4]。特技は水泳[18][注釈 5]。好きなものは宇宙人[15][注釈 6]。好きな食べ物はミートソーススパゲッティ[15][注釈 7]。得意な教科は現代文や古文といった国語系[19][注釈 8]。機械音痴であり、パソコンで印刷ができなかったり[20]、モデルロケットの打ち上げ失敗がメンバー内でも多い[21][注釈 9]。極度のあがり症で人とあまりにも人付き合いができず、れっきとした地球人だが、もはや地球に居場所がないと思いこみ、幼いころに知って憧れた宇宙に出て自分の言葉や思いが届く世界を探したいと願っていた。このように引っ込み思案で自分に自信が持てない性格だが一方で些細なことでも楽しいと思えたらやる気を出すポジティブもある。ユウと出会い、自分たちの作るロケットで共に宇宙を目指すことを目標とする。
- 夢想家であるが目標に対しては人一倍熱心に取り組む面があり非常に勉強熱心であり、知識や技術不足に悩みながらも独学でロケットの勉強をしている。仲間たちのサポートやロケット打ち上げの成功体験によって自信を付けていく。
- 雷門瞬と同じ中学校に通っており、2年生の時に同じクラスであった[22]。
- 作者曰く、「一見すると大きな夢を持っているように見えない内気なキャラクターを主人公に据えよう」という趣旨で設定されたキャラ[23]。
- 明内 ユウ(あけうち ユウ)
- 声 - 深川芹亜[13] / 演 - 伊藤百花[14]
- 海果たちのクラスメイト。自称宇宙人。髪は赤紫よりのピンクで両側をシニヨンにした二つ結び。身長は160cm[17]。おでこぱしーと称するテレパシーの能力を持っており、自身と相手のおでこを合わせることで相手の思考を読み取ることができる[注釈 10]。
- 超人的な身体能力[24]を持ち、楽観的で底抜けに明るい性格であり内気な海果の心の不安や緊張を瞬く間に解れさせる。反面地道な努力や勉強を厭う傾向にあり、授業のときは早弁しながら寝ることもある[24]。突飛な行動をしても引かれないどころか知り合ったばかりのクラスメイトとも瞬く間に打ち解けるほどの持ち前の明るさと行動力で海果を引っ張ると同時に周囲を振り回すこともしばしば。
- 宇宙船の故障により地球に不時着し、記憶喪失の状態で廃灯台[注釈 11]で目を覚ます[25]。宇宙語で書かれた航海日誌と故郷の歌を頼りに、自身の記憶を辿っていく。自身が目覚めた廃灯台を基地と称して根城にしている[26]。
- 作者曰く、初期案では海果にやさしく手を差し伸べるような大人びたキャラクターだったが、海果と正反対の性格にしたほうが読者の印象に残りやすいとの編集担当のアドバイスで現状の性格となった[23]。
- 宝木 遥乃(たからぎ はるの)
- 声 - 永牟田萌[7] / 演 - 大盛真歩[14]
- 海果たちのクラスの副学級委員長[27]。ベージュのショートカットでカチューシャを着けている。誕生日は10月18日[28][29]。血液型はO型。身長は163cm[17]。巨乳。おっとりしていて明るく社交的な性格で海果の隣の席に座っている[30]。少女趣味的な一面のあるロマンティストであり、テンションがあがると芝居がかった台詞を口にする。
- 真面目で他者への思いやりが深く面倒見がいい。緊張してうまく人と話せない海果にも気軽に話しかけたり、ユウが宇宙人であることにも疑問を抱かず、不登校の瞬のために家にノートやプリントを持っていくなど[31]、誰に対しても優しく公平に接する。
- 宇宙を目指してロケットを作る海果とユウの目標にも好意的であり、ユウのおでこぱしーに対しても抵抗を見せないほどに好奇心旺盛である。一方で意外と大胆な性格でもあり、瞬のバイクで二人乗りで登校したり[32]、瞬とともに悪ノリに興じたりする面もある。
- ユウが基地にしている廃灯台をお気に入りの場所と話しており、幼いころはかつて灯台の管理人だった祖父と秘密基地に見立てて遊んでいた[33]。現在でも廃灯台の地下室の鍵を持っており[34]、海果とユウに地下室を披露した。
- 作者曰く「宇宙で一番懐の大きな女の子」のイメージで描かれている[23]。
- 雷門 瞬(らいもん またたき)
- 声 - 青木志貴[7] / 演 - 山﨑空[14]
- 海果たちのクラスメイト。後ろ髪の内側が薄紫色に染まったオレンジ髪のツーサイドアップで頭にゴーグルを被っている。誕生日は4月9日[35][36]。血液型はB型。身長は155cm[17]。ツンデレで主にツッコミ担当。「ガンバリオン」というロボットアニメを好んでいる[37][38][注釈 12]。甘い物好き[39]。物語開始時は、高校生にしてロボット製作を行うほど[40]の優秀なメカニックである一方、「興味があることしかしない主義」[40]と称して人を遠ざけるほど攻撃的かつ一匹狼なために不登校の状態だった[注釈 13]。普段の勉強はほぼしないものの中学時代は理系を中心に成績は良かった[19]。
- 海果とのペットボトルロケット勝負にて、水と圧縮空気を使った一般的な水ロケットを使用した海果たちに対し、火薬(固体燃料)を動力源にしたモデルロケットにペットボトルを貼り合わせた機体を使用し勝利する[注釈 14]。以降、海果たちのモデルロケット製作において指導者的立ち位置となる。モデルロケットの3級ライセンス[注釈 15]のほか、指導講師ライセンス[注釈 16]を所持しており[41][注釈 17]、海果たちのモデルロケットのライセンス取得を手助けした[注釈 18]。
- 作者曰く、(仲間達)4人の中で一番常識人[23]。また、「海果が乗り越えるべき壁」として登場したキャラ。海果とは鏡のような関係性として考えられている[23]。
海果のクラス関係
- 笑原 茜(えみはら あかね)[注釈 19]
- 声 - 高森奈津美[42] / 演 - 工藤綾乃[43]
- 海果たちのクラスの担任[44]兼ロケット研究同好会顧問。担当教科は現代文。学校にいるときは髪をシニヨンでまとめており、ジャージ姿で教壇に立っている。
- 入学してまもなく学級オリエンテーションでタッグ式宝探しゲームを恒例として実施したり[44]、宿泊体験学習ではグループ内発表のワークショップをしたり[45]と、学級運営ではクラス内のコミュニケーションを活発にしようとする面が目立つ。
- 熱血教師で暑苦しい面もあるものの生徒をちゃんと見ており、無許可でバイク登校をした瞬を注意しつつも登校してくれたことに涙を流して喜んだり[32]、海果たちがロケット研究部(後のロケット研究同好会)を立ち上げる申請をしたときは、意思を確認した上で是が非でも通そうと闘志を燃やした[46]。
- 鏡 紗也(かがみ さや)
- 声 - 大野柚布子 / 演 - 工藤華純[47]
- 海果たちのクラスの学級委員長[48]。宿泊体験学習における海果とユウの班の班長でもあった。海果たちの活動にも関心があり、笑原先生や遥乃にロケットフェスタの写真や動画を見せて貰っていた[49]。遥乃とは同じ中学校。大人っぽい遥乃に憧れて話し方を真似ているが、評価はたおやかではなくすこやか[50]。
- 木梨 夏菜(きなし なな)[注釈 20]
- 声 - 唯野あかり[51] / 演 - 秋山由奈[52]
- 海果たちのクラスメイト。あだ名は「なっしー」。バレーボール部に所属している。海果の前の席。始めはモデルロケットに興味がなかったが、海果の熱意により理解を示すようになる。思ったことを悪気なく口に出してしまい漫画では「デリカシーなっしー」と表現される[53]。
- 金田 雪希(かねだ ゆき)[注釈 21]
- 声 - 汐入あすか / 演 - 平田侑希[54]
- 海果たちのクラスメイト。宿泊体験学習で海果と同じ班だった。作者の配信によると木梨と同じ中学校。高校の当初は木梨と仲良くしているが、後の木梨のデリカシーのなさに怒る[53]。
- 宇野
- 声 - 小山百代
- 海果たちのクラスメイト。宿泊体験学習で海果と同じ班だった。作者の配信によると優しい子とのこと。
- 遠藤 ともこ
- 声 - 飯田ヒカル / 演 - 橋本陽菜[55]
- 海果たちのクラスメイト。宿泊体験学習で海果と同じ班だった。作者の配信によるとちょいオタでラノベ系(転生系)の作品が好き。親は公務員。
- 八尾 美智子
- 声 - 黒木ほの香
- 海果たちのクラスメイト。ユウと朝の宇宙語の挨拶を交わしている一人でおでこを出している[27]。作者の配信によると笑いの沸点が低くゲラゲラ笑う。
- 尾崎
- 声 - 小峯愛未
- 海果たちのクラスメイト。ユウと朝の宇宙語の挨拶を交わしている一人でポニーテール[27]。ソフトボール部に所属している。
竜岡科学技術高校
- 秋月 彗(あきづき けい)
- 声 - 白砂沙帆 / 演 - 布袋百椛[56]
- 2年生[57]。宇宙研究開発部部長[58]。ロングヘアで眼鏡を掛けており、一人称は「僕」[57]。初登場は、廃棄予定のペットボトルを海果たちに譲るワンシーンのみで名前は明かされなかった[59]。後にモデルロケットフェスタで海果たちと再会し、大型モデルロケット打ち上げイベントにて代表者として壇上に立ち[58]、そこでモデルロケット選手権の前回大会優勝校の部長であることが明かされる。迷子や忘れ物など、日常生活面では抜けている部分が目立つ[60]。自分に居場所がないと思い込む海果にロケット研究同好会という居場所があったことに気付かせた。
- 照屋 音々(てるや ねおん)
- 声 - 川井田夏海 / 演 - 倉野尾成美[61]
- 2年生の部員。茶髪にグリーンの毛先カラーでハーフアップ。制服を着崩しており、軽いノリが特徴。
- 夕雲 みちる(ゆうぐも みちる)
- 声 - 伊藤美来 / 演 - 山内瑞葵[62]
- 1年生の部員。ポニーテールで屋外ではキャップを被っている。動画投稿サイトで宇宙研究開発部の活動チャンネルを運営している。
その他の登場人物
- 小ノ星 穂波(このほし ほなみ)
- 声 - 羊宮妃那[42] / 演 - 茅本梨々華[43]
- 海果の妹。海果からは"ほな"と呼ばれている。姉と対照的にクールかつドライな性格。妄想癖のある姉を冷ややかに見ている部分もあるが、なんだかんだで世話を焼いている[注釈 22]。
- 宝木 明一(たからぎ あきかず)
- 声 - 浜田賢二/ 演 - 浅野和之[63]
- 遥乃の祖父。ユウのいる廃灯台の元管理人[33]。廃止後の灯台を幼少期の遥乃との遊び場にしていた[33]。アンティークラジオの収集が趣味で、不思議な機能を持つ鉱石ラジオで宇宙人と思われる人物と交信していた。
- 宇宙人?
- 海果たちが明一の鉱石ラジオで交信した謎の人物。宇宙語を話し、ユウの故郷の歌が認知されている地球とは異なる星を「ホーム」としている。
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宇宙語
宇宙人が使用しているとされる架空の言語。実在しない文字体系により表現される。公式見解はないが一部エスペラント語をアレンジしているものと考えられており、難解ながら一応可読性を持つ。作中では宇宙語辞典が販売されている[64]。
書誌情報
- 大熊らすこ『星屑テレパス』、芳文社〈KRコミックス〉、既刊5巻(2025年2月27日現在)[9]
- 2020年8月11日初版第1刷発行(同年7月27日発売[1])、ISBN 978-4-8322-7205-7
- 2021年10月12日初版第1刷発行(同年9月27日発売[70])、ISBN 978-4-8322-7308-5
- 2022年11月11日初版第1刷発行(同年10月27日発売)、ISBN 978-4-8322-7409-9
- 2023年10月12日初版第1刷発行(同年9月27日発売)、ISBN 978-4-8322-7486-0
- 2025年3月初版第1刷発行(同年2月27日発売)、ISBN 978-4-8322-9615-2
テレビアニメ
キャッチコピーは「届け、私の想い。届け、
スタッフ
- 原作 - 大熊らすこ[6]
- 監督 - かおり[6]
- シリーズ構成 - 高橋ナツコ、かおり[6]
- アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督 - 酒井孝裕[6]
- サブキャラクターデザイン - 田中翼
- 色彩設計 - 歌川律子
- 美術監督 - 根岸大輔
- 美術設定 - 滝口勝久
- 3D監督 - 薄井俊作
- 撮影監督 - 千葉大輔
- 編集 - 武宮むつみ
- 音響監督 - 納谷僚介
- 音響効果 - 和田俊也
- 音楽 - sakai asuka[7]
- 音楽制作 - 日本コロムビア
- 音楽プロデューサー - 仲川里歩
- プロデューサー - 近藤千昭、深尾聡志、和田俊輔、礒谷徳知、久保田暁、外川明宏、青木隆夫、小澤文啓、宮﨑恵利加
- アニメーションプロデューサー - 鷲崎健太
- アニメーション制作 - Studio五組[6]
- 製作 - 星屑テレパス製作委員会(日本コロムビア、芳文社、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、アスミック・エース、AT-X、BS日本、ムービック、スタジオマウス、Studio五組、クロックワークス、サンブラスアニメーション)
主題歌
各話リスト
放送局
BD
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テレビドラマ
要約
視点
2024年6月26日(25日深夜)から8月28日(27日深夜)までテレビ東京の「ドラマチューズ!」枠にて放送されていた[8]。主演は佐藤綺星[78]。AKB48からの出演者はオーディションで選出された[8]。
キャスト
→詳細は「§ 登場人物」を参照
スタッフ
- 原作 - 大熊らすこ『星屑テレパス』(芳文社)[43]
- 脚本 - 杉岡知哉[43]
- 監督 - 安村栄美、杉岡知哉[43]
- 音楽 - 舘野信博
- 主題歌 - AKB48「ピンと来た」[80]
- エンディングテーマ - AKB48「夢見てごめん」[80]
- 作曲 - 今村良太、金民智、湯浅篤(編曲:竹岡智行)
- モデルロケット取材協力 - 横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校・附属中学校
- 特別協力 - 日本モデルロケット協会、東海モデルロケットクラブ、AVIATOL、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館、夢小屋
- プロデューサー - 中村晋野(テレビ東京)、柴原祐一(ダブ)[43]
- 制作 - テレビ東京、ダブ[43]
放送日程
- 第5話・第6話・第7話は前日放送の『スポーツ リアライブ〜SPORTS Real&Live〜』拡大放送(23:55 - 翌0:10)のため、10分繰り下げられ、0時40分 - 1時10分に放送された。
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脚注
参考文献
外部リンク
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