トップQs
タイムライン
チャット
視点
月がきれい
feel.制作による日本のテレビアニメ作品 ウィキペディアから
Remove ads
『月がきれい』(つきがきれい、as the moon, so beautiful.)は、feel.制作による日本のテレビアニメ作品。2017年4月から6月まで放送された。
キャッチコピーは「わたしにとってそれは…まるで月あかり」。
Remove ads
製作
2017年1月30日、完全新作のオリジナルアニメとして、4月から放送と発表された。このときのキャッチコピーは「I love you をそう訳したのは、太宰だったか、漱石だったか……」[1]。 監督は『Angel Beats!』や『暗殺教室』などで知られる岸誠二、シリーズ構成は『デジモンアドベンチャー tri.』や『アイカツスターズ!』などで知られる柿原優子、キャラクター原案は『君の膵臓をたべたい』のイラストで知られるloundraw、アニメーション制作は『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』などを手掛けたfeel.が担当する[1]。キャラクターデザインは『ようこそ実力至上主義の教室へ』や『暗殺教室』で岸と組んでいる森田和明。
3月20日、第1話先行上映会が行われた[2]。本作はアフレコではなくプレスコで制作され、2016年8月からはじまったキャストの収録は全て終了していることが明かされた[3]。
プロデューサーの南健と岸が2014年9月頃、リアルな人間のドラマをやりたいと構想をはじめ、映画「たまこラブストーリー」の公開に影響され、恋愛ものに決定した[4]。高校生を描いた作品は多数あるため、学校や家といった枷がある中学3年生という年齢が選ばれた[5]。舞台は都会でも田舎でもないところで、東京から遠くなく、ロケハンしやすい川越となった[6]。美少女アニメ風のキャラがあわないということになり、ハヤカワ文庫JAのSF小説の表紙を手掛けるイラストレーターのloundrawをキャラクター原案で起用している[7]。
ロゴ・サブタイトルデザインは内古閑智之&CHProductionが担当。水色が小太郎、ピンクは茜をイメージして書かれている[8]。ロゴは現役の中学3年生1クラス全員に書いてもらった文字を解体、再構成して作られている[9][10]。
エンディングでは毎回男女のやりとりと思われるLINEの画面が流れていたが、最終話のエンディングで成長した小太郎と茜のやりとりであることが明かされた[11]。
エンディング後のCパートでは小太郎と茜のクラスメイトや担任の園田に焦点を当てたショートエピソードが放送された[12]。
Remove ads
あらすじ
川越の中学校に通う小説家志望の安曇小太郎と陸上部の水野茜は、同じクラスになったのをきっかけにお互いを意識しはじめ、ある日、小太郎が茜に告白し、ぎこちない交際がはじまる。少しずつ仲を深めていく二人だったが、茜は父の転勤で千葉の高校に進学することになる。茜は遠距離恋愛になる不安を抱えるが、小太郎は茜との交際を小説に綴り、小説投稿サイトに投稿する。それを読んだ茜は小太郎が自分に寄せる強い思いに涙しながら、街を離れる。
最終話のエンディングでは、小太郎と茜が遠距離恋愛を続け、結婚し、子供が生まれるまでが静止画で描かれた。
登場人物
メインキャラクター
- 安曇 小太郎(あずみ こたろう)
- 声 - 千葉翔也
- 本作の主人公。川越市立第三中学校3年1組。文芸部部長。小説家を目指し、毎晩遅くまで執筆しているが、まだ誰にも読ませたことはない。国語を除く学業や運動は苦手。茜とは家族と食事に出かけたファミレスで出会ったり、運動会の用具係で一緒に作業したりが続いたことで一緒にいることが多くなったことから意識し始め[13]、茜に告白し付き合うようになる。茜が千葉に引っ越すと聞き、彼女を追って同じ高校を受験するが不合格となり、地元の市立高校に進学。茜との交際を「13.70」[注 1]の題で小説に書き、「安曇治」のペンネームで小説投稿サイトに投稿。離れても気持ちは変わらないと綴った。
- 水野 茜(みずの あかね)
- 声 - 小原好美
- 本作のヒロイン。小太郎のクラスメイト。短距離専門の陸上部部員で大会で複数、入賞している。学業の成績も良い。小太郎の髪に寝癖がついていたのを見てひそかに「ハネテル君」とあだ名をつけた。芋のマスコットを持ち歩き、緊張すると揉んで気持ちを落ち着かせている。父親の転勤に伴って千葉の「光明高校」の推薦入試を受け、進学。遠距離恋愛になることに強い不安を感じていたが、小太郎の小説を読み、交際を続ける決意をしていることを知り、涙を流した。
3年1組の生徒
- 山科 ろまん(やましな ろまん)
- 声 - 筆村栄心
- 小太郎の親友。派手な格好で一部の女子から人気がある。クラス担任の園田を「(先生として)好き」と公言している。小太郎に小説を投稿サイトに載せるよう勧めた。
- 小笠原 大地(おがさわら だいち)
- 声 - 金子誠
- 小太郎、ろまんの友人。柔道部部長。
- 金子 翼(かねこ つばさ)
- 声 - 熊谷健太郎
- 坊主頭の野球部員。体力バカの自信家。俺様系で思いやりが無い。心咲にちょっかいを出す。
- 永原 翔(ながはら しょう)
- 声 - 広瀬裕也
- サッカー部。いわゆるチャラ男。
- 節子と交際していたが、ラブホテルに誘ってばかりいたため、最終的に振られた。
- 稲葉 保仁(いなば やすひと)
- 声 - 石井マーク
- サッカー部。顔と性格が地味で目立たない。
- Cパートショートエピソードでは美羽とデートして、彼女の気まぐれに翻弄されている。
- 今津 美羽(いまづ みう)
- 声 - 千菅春香
- 心咲の友人。吹奏楽部の幽霊部員。
- 女子としての意識を高く持っており、気まぐれで面倒な一面がある。
- 佐藤 節子(さとう せつこ)
- 声 - 鈴木美園
- 吹奏楽部の幽霊部員。家がちょっとお金持ちで、おしゃれな大人びた雰囲気の女子。考えが浅く言葉遣いが悪い。
- 永原と付き合っていたが、ラブホテルに誘い、ホテル代をたかる節操のなさに呆れかえり、別れた。
- 宮本 心咲(みやもと あいら)
- 声 - 石見舞菜香
- 女子のリーダー的存在。テニス部の幽霊部員。
- 立場が強く勝気な性格だが、一方で素直で押しに弱く、金子に「かわいい」と言われて赤面したりしている。
- 田中 さくら(たなか さくら)
- 声 - 井上ほの花
- 眼鏡に三つ編みの目立たない女子。クラスの男子にもてる自分を妄想しては我に返っている。
- 10話ショートエピソードでは文芸部の幽霊部員であることが判明した。
陸上部員
- 比良 拓海(ひら たくみ)
- 声 - 田丸篤志
- 陸上部部長。リーダーシップがあり人望も厚い。密かに茜に想いを寄せているが、周囲には気付かれている。遊園地に遊びに行った際、小太郎から茜と交際していると言われ呆然とする。
- 川越祭りの夜、ようやく茜に自分の思いを告白したが断られる。
- 西尾 千夏(にしお ちなつ)
- 声 - 村川梨衣
- 3年2組。茜と葵の親友。人懐っこい性格で、運動会で怪我の手当てをした小太郎にも馴れ馴れしく接する。密かに小太郎へ想いを寄せ、茜にそれをLINEで告白する。2人が付き合っていることを知っていたが、遊園地で小太郎の交際宣言を聞いたときは涙した。小太郎と同じ高校に合格した日、告白して断られたことで、自分の気持ちに区切りをつける。
- 滝沢 葵(たきざわ あおい)
- 声 - 白石晴香
- 3年3組。茜と千夏の親友。3年間をジャンプに捧げているため、恋愛には関心すらない。ストイックな性格が後輩に人気。実は大の男嫌い。
安曇家
水野家
- 水野 洋(みずの ひろし)
- 声 - 岩田光央
- 茜の父親。食品メーカーに勤めており、転勤族。娘2人に彼氏がいることを知り、複雑な表情を浮かべていた。
- 終盤、千葉県にある本社への転勤を命じられ、最終回で家族を連れて引っ越した。
- 水野 沙織(みずの さおり)
- 声 - 斎藤千和
- 茜の母親。専業主婦。以前はデザイン会社に勤務していて、会社に出入りしていた洋と結婚。
- 水野 彩音(みずの あやね)
- 声 - 前川涼子
- 茜の姉。東京の私立女子高に通う高校2年生。とび職の彼氏持ち。妹の恋愛事情に興味津々で、よく茜の携帯を覗いてくる。小太郎の受験を知り、茜に苦言を呈した。
- 東京の私立女子高に通っているのは「どうせ(父の転勤で家族丸ごと)引っ越すから」という理由に加え、その女子高を元々目指していたため。
その他
- 園田 涼子(そのだ りょうこ)
- 声 - 東山奈央
- 3年1組の担任で、音楽教師。美人で男子生徒の憧れの存在。ろまんに好意を向けられてから、彼を意識するようになる。好きの意味が「先生として好き」という意味だとわかった後も、彼の言動で一喜一憂している。小太郎の受験では成績が足りないとして、母親の淳子を学校に呼び出している。
- 立花 大輔(たちばな だいすけ)
- 声 - 岩中睦樹
- 大学生で古本屋「立花古書店」の息子。小説から恋愛まで小太郎の良き相談相手。デートする場所がない小太郎に自分の店を貸した。高校受験に失敗した小太郎に自分の経験を小説にすることを勧めた。
- 立花 茂
- 声 - 佐々木省三
- 大輔の父。川越まつりのお囃子の指導をしている。
Remove ads
スタッフ
- 監督 - 岸誠二[14]
- 助監督 - 岩崎光洋、池端隆史[14]
- シリーズ構成・脚本 - 柿原優子[14]
- キャラクター原案 - loundraw[14]
- キャラクターデザイン - 森田和明[14]
- プロップデザイン - 藤崎賢二
- AC作画監督 - 松本剛彦
- 3D監督 - 奥村優子
- 美術デザイン・美術設定 - 宮越歩[14]
- 美術監督 - 安田ゆかり[14]
- 色彩設計 - 伊藤さき子[14]
- 撮影監督 - 中村雄太[14]
- 編集 - 平木大輔[14]
- 音響監督 - 飯田里樹[14]
- 音楽 - 伊賀拓郎[14]
- 音楽制作 - FlyingDog[14]
- 音楽プロデューサー - 西辺誠
- プロデューサー - 南健、岡村武真、前田俊博、亀井博司
- 制作プロデューサー - 吉田啓祐
- アニメーション制作 - feel.[14]
- 製作 -「月がきれい」製作委員会[14]
主題歌
各話リスト
要約
視点
サブタイトルに実在する詩(詩集)や小説など文芸作品の題名が使用されている[15]。
Remove ads
放送局
Remove ads
BD / DVD
2017年9月27日にBlu-ray Disc BOX 初回生産限定版 (VTZF-68) およびDVD BOX 初回生産限定版 (VTZF-69)、2018年に通常版が発売された[31]。
評価・反響
ライターの大山くまおは、放送中ツイッターのタイムラインに視聴者の悶絶する悲鳴が並ぶことを紹介、「深夜の恋テロアニメ」と評した[32]。
アニメ公式ツイッターは上記の記事を引用して、「ぜひとも流行らせていければ」と「#恋テロ」ハッシュタグをつけてツイートした[33]。
コラボレーション
2017年7月30日に開催された川越百万灯夏祭り内に、本川越駅前ステージにて開催された“川越浴衣まつり”とコラボを実施した。監督の岸誠二と水野茜役の小原好美によるスペシャルトークショーを開催し、浴衣コンテストの特別審査員としても参加した[34]。
2017年7月25日から8月24日まで、スマートフォンアプリ「舞台めぐり」を使ったデジタルスタンプラリーイベント「鉄道でめぐる!埼玉×アニメ・マンガ横断ラリー」を実施[35]。
2017年8月26日、27日に行われた埼玉西武ライオンズ対オリックス・バファローズにて、埼玉が舞台、または関わりのあるアニメ・漫画8作品がメットライフドームに大集合するイベントに本作も8作の内の1作として参加した[36]。
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads