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渡辺忠雄 (政治家)

日本の政治家(衆議院議員・広島市長)、弁護士 ウィキペディアから

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渡辺 忠雄[補足 1](わたなべ ただお、1898年明治31年)7月15日[3][補足 2] - 1980年昭和55年)5月6日[1])は、日本政治家、弁護士。衆議院議員(1946年)、広島市長(1期、1955年-1959年[3][5])。

概要 生年月日, 出生地 ...
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生涯

要約
視点

出生から広島市長就任まで

広島県山県郡北広島町(旧・大朝町[3][補足 3]出身。1924年(大正13年)に中央大学法律科を卒業後に[1][補足 4]大阪地方裁判所大阪地方検事局に勤務の後、1928年(昭和3年)に弁護士として開業[4][補足 5]。東京弁護士会常議員や日本弁護士会理事などを務めた[1][補足 6]。また、広島精機や昭和造機の代表取締役も務めていた[1]

1946年(昭和21年)4月10日第22回衆議院議員総選挙では、広島県全県区に日本自由党から出馬して当選した[補足 7]が、間もなく公職追放の憂き目に遭う[3]1951年(昭和26年)に公職追放解除後に、第25回衆議院議員総選挙1952年10月)[補足 8]第26回衆議院議員総選挙1953年4月)[補足 9]にも広島県第1区自由党から出馬するも落選[3]第27回衆議院議員総選挙1955年2月)については出馬を見送り市長選に備えた[8][補足 10]

広島市長就任

1955年(昭和30年)4月30日に行われた広島市長選に保守系候補(無所属)として出馬[11]。現職の浜井信三広島県医師会会長の松坂義正[補足 11]との三つ巴の戦いになった[11]。渡辺は、出身地の山県郡友会や中小企業組合、旧軍人関係団体の支持を受けた[11]

1955年(昭和30年)5月1日に開票され[11]、当時現職だった浜井[補足 12]にわずか1577票差で当選[3][補足 13]。本人も投票直後に敗戦を認めるほど、意外な当選だった[3]。渡辺の当選劇には、当時の現職の収入役、市議会議長の池永清真の収賄による逮捕、さらには浜井自身も逮捕される噂が流れた影響もあったと言われた[11][18][19][補足 14]

このときに掲げた選挙公約も派手なものであり、「100メートル道路を半分の50メートルにする」[補足 15]、「基町の中央公園に住宅を建てる」[補足 16]、「ナイター球場を作る」[補足 17]などであった。また、渡辺は「無理に不法建築の立ち退きはさせない」と言い、票を伸ばしたと浜井は見ている[26][10][補足 18]

実際に広島市中央公園を縮小し基町のアパート群初代・広島市民球場などは実現し、平和大通りの縮小は行われなかったものの、代わりに植樹事業につかう樹木の提供を呼びかけて約5,000本を集めた[3][補足 19]

その他、広島護国神社復興[3]広島復興大博覧会開催[3]広島城復興[3][補足 20]広島バスセンターの整備[29]、道路の舗装区間の拡大[29]などを在任中に行った。

在任中の1958年(昭和33年)に、「大広島計画」が構想されている[5][補足 21]。政府の受けも良く、旧債の返済3億円を就任から3年で完済。建設事業の認証が受けやすくなった[3]

市長当選の初登庁にはバスを使って話題になったり[3]、在任中にはアメリカに広島復興大博覧会の宣伝にも出かけている[30][補足 22]

当時行った施策の中には、東部清掃工場の建設の様に、渡辺が得票数が5,000票から6,000票減ったと回想するような、評判の悪い施策もあった[3]

広島市長選落選後

1959年(昭和34年)の広島市長選に出馬したが、今度は元職の浜井に3万票近くの差を付けられて落選[3][補足 23]1963年(昭和38年)の広島市長選では浜井に6万票近い差で落選[3][補足 24]1967年(昭和42年)にも広島市長選に出馬するも落選している[3][補足 25]

また、第29回衆議院議員総選挙1960年11月)にも広島県第1区に無所属で出馬したが落選している[7][補足 26]

市長落選後の渡辺は弁護士に復職[3]。80歳だった1979年(昭和54年)に中国新聞の取材に答えた時は、東区牛田に住居を置き[3][補足 27]中区鉄砲町に弁護士事務所を構えていた[3]

新聞取材後まもなく、再婚。後妻との間には実子である直行がいる。[補足 28]

1980年(昭和55年)5月6日14時35分(日本時間)、広島市民病院尿毒症により死去[4]81歳没

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脚注

参考文献

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