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現存しない星座
公式ではなくなった歴史的な星座 ウィキペディアから
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現存しない星座(げんそんしないせいざ)では、様々な理由により星座として認識されなくなった、または国際天文学連合(IAU)の公式の星座に採用されなかった、歴史的な星座について説明する[1]。1930年以前、これらの現存しない星座の多くは、少なくとも1つ以上の国や文化で伝統的なものだった。その中には、数十年しか続かなかったものもあれば、何世紀にもわたって言及されたものもあった。それらの全ては、現在では古典的または歴史的価値をだけを持つものと認識されている[2]。現存しない星座の多くは、物、人、あるいは神話や実在の生き物の名前にちなむ複雑なラテン語名を持っていた[2]。扱いにくい名前を持つ星座は便宜上短縮された。例えば、Scutum SobiescianumはScutum(たて座)に、Mons MensaeはMensa(テーブルさん座)に、Apparatus SculptorisはSculptor(ちょうこくしつ座)に省略された。


北半球の空の現存しない星座のいくつかは、伝統的な明るい星座の間の隙間を埋めるためだけに作られた。南半球の空では、赤道以南に到達した航海者によって15世紀ごろから新しい星座が作られるようになった。イギリス、フランス、オランダ、ドイツ、イタリアなどのヨーロッパ諸国は、自分たちが作った星座を普及させようとした。異なる星座の間で領域が重なり同じ星を含む場合もあった。これらの星座は、古い本、星図、星表によく見られる。
現代の88個の星座の名称と略称は1922年のIAU総会で認証され、星座の境界線はウジェーヌ・デルポルトの案を下に1930年に国際的な合意のもとでIAUによって標準化された[2][3]。現存していない星座のほぼ全ては、境界に赤経と赤緯の線に従わない部分があるため、現代の星座と指定された境界が異なる[4]。
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著名な現存しない星座
アルゴ座
アルゴ座 (Argo) あるいはアルゴ船座 (Argo Navis) は、トレミーの48星座の中で唯一公式の星座から除外された星座である。星座が大きすぎるため、りゅうこつ座、ほ座、とも座の3つに分割された[5]。
壁面四分儀座
壁面四分儀座[6] (Quadrans Muralis) は1795年に作られ、現存する星座うしかい座とりゅう座の間に置かれた。しぶんぎ座流星群はこの星座にちなんで名付けられたものである。
ブランデンブルクのおうしゃく座
エリダヌス座53番星は、かつて所属していたブランデンブルクのおうしゃく座[7] (Sceptrum Brandenburgicum) から、王笏を意味するSceptrumの別名で呼ばれている[8][9]。
現存しない星座の一覧
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脚注
参考文献
外部リンク
関連項目
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