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田口良一
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田口 良一(たぐち りょういち、1986年12月1日 - )は、日本の元プロボクサー。東京都大田区出身。ワタナベボクシングジム所属。元WBAスーパー・IBF世界ライトフライ級統一王者。
来歴
要約
視点
いじめられっ子で、強くなりたかった事から、大田区立大森第七中学校3年の秋頃、地元の大田区体育館(現・大田区総合体育館)のボクシング教室に通いはじめ[3]、芝商業高校1年の時に横浜光ボクシングジムに通うも、遊びを優先してすぐやめてしまう。高校卒業直後にワタナベジムに入門し本格的にスタート[4]。2006年7月19日、後楽園ホールにて瀬尾智宏(川島)を初回TKOで降しデビュー。
2007年東日本ライトフライ級新人王として、西軍代表中澤翔(大鵬)を判定で退け全日本新人王獲得。
2009年8月1日、後楽園ホールで瀬川正義(横浜光)と対戦し、プロ初黒星となる0-3(74-78、75-77、76-77)の判定負けを喫した。
2009年12月28日、後楽園ホールで 田中教仁(ドリーム)とノンタイトル6回戦を行い、2回にクリンチの離れ際の田中の加撃で田口がダウンし、田中に減点1が言い渡され、1分間のインターバル後も田口のダメージは深く試合続行不可能と判断され2回2分58秒失格勝ちを収めた[5]。
2011年、最強後楽園にエントリー。準決勝で日本ランカーの久田哲也(ハラダ)を判定で降し[6]、決勝まで進み木村悠(帝拳)を6回TKOで倒し優勝。黒田雅之(川崎新田)が持つ日本ライトフライ級王座挑戦権を獲得[7]。
2012年3月12日、後楽園ホールで日本ライトフライ級王者黒田雅之と対戦し、10回1-1(95-96、96-95、95-95)の判定で引き分けに終わり、王座獲得に失敗した[8]。
2012年7月16日、ウイング・ハット春日部でペッダム・ロンリエンキーララムパン(タイ)と対戦し、初回1分58秒KO勝ちを収めた。ペッダムに体重超過があった為、ペッダムはJBCから1年間の招へい禁止となった[9]。
2013年4月3日、黒田雅之の王座返上に伴い知念勇樹(琉球)と日本ライトフライ級王座決定戦を行い、10回3-0(99-91、98-92、97-93)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[10]。試合後は井上尚弥(大橋)との対戦を希望した[11]。
2013年8月25日、スカイアリーナ座間で井上尚弥と対戦し、10回0-3(92-98、93-98、94-97)の判定負けを喫し日本王座の初防衛に失敗、王座から陥落した[12][13]。
2013年12月31日、大田区総合体育館でライアン・ビト(UNITED)と49.5kg契約8回戦を行い、ボディブローを軸に攻撃し、試合を優位に進め、8回3-0(78-74、78-74、78-75)の判定勝ちを収め再起に成功した[14]。
2014年7月5日、後楽園ホールで元IBF世界ミニマム級王者のフローレンテ・コンデスと対戦し、2回にダウンを奪われるも、的確にパンチを当てポイントを稼ぎ、8回3-0(77-74、77-75、76-75)の判定勝ちを収めた[15]。
2014年12月31日、大田区総合体育館でWBA世界ライトフライ級王者アルベルト・ロッセルと対戦し、序盤から攻勢に出た田口を前にロッセルは老獪さを見せたが、8回と9回にダウンを奪い田口のKO奪取の期待が高まるもロッセルに12回終了まで凌がれKO奪取こそ逸したが、12回3-0(116-111、116-110、117-109)の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[16][17]。
2015年5月6日、大田区総合体育館で元WBA世界ミニマム級王者でWBA世界ライトフライ級14位のクワンタイ・シッモーセンと対戦し、8回36秒TKO勝ちを収めWBA王座の初防衛に成功した[18][19]。
2015年12月31日、大田区総合体育館でWBA世界ライトフライ級7位のルイス・デ・ラ・ロサと対戦し、デ・ラ・ロサが9回終了時に棄権した為、WBA王座の2度目の防衛に成功した[20]。
2016年4月27日、大田区総合体育館で元WBA世界ミニマム級暫定王者でWBA世界ライトフライ級7位のファン・ランダエタと対戦し、9回に2度、10回に1度、11回に2度の計5度のダウンを奪い11回終了時にランダエタが棄権した為、WBA王座の3度目の防衛に成功した[21][22]。
2016年8月31日、大田区総合体育館で元WBA世界ミニマム級王者でWBA世界ライトフライ級1位の宮崎亮と対戦し、12回3-0(116-112、117-111、119-109)の判定勝ちを収め、WBA王座の4度目の防衛に成功した[23][24][25]。9月15日、WBAは田口を2016年8月度の月間優秀選手賞に選出した[26][27]。
2016年12月31日、大田区総合体育館でWBA世界ライトフライ級3位のカルロス・カニサレスと対戦し、12回1-1(116-112、112-116、114-114)の判定で引き分けたが、WBA王座の5度目の防衛に成功した[28][29]。
2017年7月23日、大田区総合体育館でWBA世界ライトフライ級1位の指名挑戦者ロベルト・バレラと対戦し、9回24秒TKO勝ちを収め、WBA王座の6度目の防衛に成功した[30][31][32]。8月19日、WBAは田口を2017年7月度の月間MVPに選出した[33][34][35]。
2017年12月31日、大田区総合体育館でIBF世界ライトフライ級王者ミラン・メリンドと王座統一戦を行い、12回3-0(117-111、117-111、116-112)の判定勝ちを収め王座統一に成功、WBA・WBC世界ミニマム級の井岡一翔に次いで日本人男子2人目となる世界王者同士の統一戦勝利を果たし、WBA王座の7度目の防衛と共にIBF王座の獲得に成功した[36][37]。またこの勝利により田口はリングマガジン認定王座を獲得した[38]。同日、WBAは田口を2017年12月度の月間MVPに選出した[39][40][41]。
2018年5月20日、大田区総合体育館で元WBA世界ミニマム級スーパー王者でIBF世界ライトフライ級6位のヘッキー・ブドラーと対戦し、12回0-3(113-114、113-114、113-114)の判定負けを喫しWBA王座の8度目の防衛に失敗、IBF王座の初防衛にも失敗し王座から陥落した[42]。
2019年3月16日、岐阜メモリアルセンターで愛ドームでライトフライ級王者時代に統一戦が期待されていたWBO世界フライ級王者の田中恒成に挑戦し、12回0-3(111-117、111-117、109-119)で判定負けを喫し、王座獲得とはならなかった[43]。同年11月20日、会見を開き現役引退を表明した[44]。会見において田口は、印象に残る試合として井上や田中との一戦などを挙げ、特に井上戦については「あの試合があったから世界チャンピオンになれた。あれ以降、(対戦相手が)井上選手より強くはないだろうと思えたし、自分の“後ろ盾”になってくれた。逃げずに戦って良かったと感じています」と話した[45]。将来の目標としてはボクジングジムの経営と語っている[46]。
2019年12月10日、後楽園ホールで引退式が行われた。式では、ジムの先輩で元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志と引退スパーリングを披露した。引退セレモニーではラーメン好きということにちなみ、ラーメン1年分が贈呈された。そして、最後に10カウントゴングが打ち鳴らされ、13年に及んだ現役生活に別れを告げた[47]。
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人物
- 大田区立大森第七中学校の同級生に「SEKAI NO OWARI」ピアノのSaoriがいる[48]。
- KAT-TUNの上田竜也と親交があり、田口は入場曲に上田のソロ曲「ART OF LIFE」を使用していた[49]が、メリンド戦以降はEUROPEの "The Final Countdown"を使用している。
- 井上尚弥と唯一、フルラウンド戦った日本人である。
戦績
- アマチュアボクシング:2戦 2勝 (2KO・RSC) 無敗
- プロボクシング:33戦 27勝 (12KO) 4敗 2分
獲得タイトル
受賞歴
- プロ・アマチュア年間表彰
- 2014年プロボクシング部門 努力賞
- 2015年プロボクシング部門 努力賞
- 2016年プロボクシング部門 優秀選手賞
- 2017年プロボクシング部門 殊勲賞・年間最高試合賞(2017年12月31日 WBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦 田口良一 vs. ミラン・メリンド)
- WBA 2016年8月度月間優秀選手賞
- WBA 2017年7月度月間MVP
- WBA 2017年12月度月間MVP
受賞
- プロ・アマチュア年間表彰
- 2019年プロボクシング部門 特別賞[50]
出演
テレビ番組
脚注
関連項目
外部リンク
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