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臨港パーク

横浜市西区にある公園 ウィキペディアから

臨港パークmap
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臨港パーク(りんこうパーク)は、神奈川県横浜市西区みなとみらい一丁目にある公園港湾緑地)。

概要 臨港パーク Rinko Park, 分類 ...

概要

  • 敷地面積:78,967m2
  • 入園料無料
  • 24時間開放

みなとみらい地区で最大の面積を誇る公園である。同地区(中央地区)の東端(19街区)に位置しており[3]、文字通りに横浜港を臨む、パシフィコ横浜(展示場、当公園と歩行者デッキで接続)裏手の海岸線に広がっている。園内には潮入りの池や多くの樹木などが配されており、都会のオアシスともいえる。また、ドラマや映画の撮影地としても有名である(後節参照)。

2011年3月11日東日本大震災東北地方太平洋沖地震)の影響により被害を受けたため、同年4月27日まで閉鎖され翌28日から一部開放となった。なお、災害等の非常時における飲料水の確保を目的として、当の地下には容量約700トンの耐震型循環式地下貯水槽を設けている(みなとみらい地区全体では約4,500トンとなる)[4]

同地区の重要な歩行者ネットワークを形成するペデストリアン軸の一つである「キング軸」は、新高島駅方面より園内の潮入りの池まで一直線に整備する計画となっている(詳細は「横浜みなとみらい21#ペデストリアン軸(歩行者動線)」を参照)。

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主な施設

要約
視点

園内には以下の施設がある[2]

潮入りの池

潮入りの池は海水(潮)が流れ込み、干満による水位の変化が楽しめるとして整備され、前述の通り「キング軸」の終点にもあたる。横浜博覧会1989年開催)の海のゲートの付属施設として整備されたもので、会期中には潮入りの池を挟むようにして沖に向かって2つの桟橋を設置し、遊覧船「あかいくつ号」・シーバスマリーンルージュ東京ブルーラインクルーズが発着していた[7][8]

なお、2008年9月の整備点検時より現状の設備では危険という判断から、池内への立ち入りは禁止されていた[9]。また、池を囲んでいた立ち入り禁止を示すカラーコーンは見栄えが悪いことから[10]2014年2月〜3月に安全柵設置工事が実施されている[11]

水をくみ上げるポンプの故障以降、柵などにより池内の立ち入りが不可となっていたが、2020年には自然観察を行えるよう開放する方針で砂を埋めるなど再整備が行われた[12]。この時点では普段見られる池はなくなったが、満潮時などには海水が流れ込む構造となっていた。しかし、2022年には後節の当公園先端部の整備などと関連して、再び潮入りの池の整備(改修工事、砂浜築造工や既存の池を完全に埋め立てた〈池埋戻工〉上で張工など含む)が行われ、これにより池のあった場所は芝生となったため満潮時などにも海水は流れ込まなくなり、半円状の池は完全に消滅した[13][注 1]

2022年の再整備後の様子
2020年の再整備後の様子
2020年の再整備以前の様子
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主なアート作品・モニュメント

園内には以下のアート作品やモニュメントなどがある。

アート作品
モニュメント

主なイベント

主な撮影

アクセス

園内の整備事業

要約
視点

潮入りの池の整備も度々行われているが、詳細については「#潮入りの池」を参照のこと。また、2010年代にはキング軸の一部である園内の階段の整備が実施され、2020年代には臨港パーク先端部やパシフィコ横浜との接続デッキ、カフェ・レクリエーション拠点の整備などが以下のように進められている[18]。この他、2029年度を整備目標とした当公園から山下公園まで約5kmの「(仮称)水際線まちづくりコンセプトプラン」の中で、園内においても歩行者動線・滞在機能の強化やビュースポットの整備などを進める方針である[19][20]

キング軸関連の整備

2012年度には公園北側入り口周辺の整備と潮入りの池から20街区方面に向かって階段を設けるなど園内のキング軸関連の整備が行われた[21]。その後、20街区には新展示場(MICE施設)の「パシフィコ横浜ノース」などが建設され、2020年4月に施設の開業およびキング軸の一部として当公園との接続デッキが開通している[22]

臨港パーク先端部の整備

2013年度には公園の北東端に位置する先端部未整備箇所(現状は仮設護岸で、埋立約0.5ha含む約1.3haが未竣工)で現在は立入禁止となっている区域(2-2-3工区[4][23][注 2]の供用に向けて、この区域を囲む護岸の補修(強化)工事が行われる予定であった[24]が、延期となった模様で、代わりに潮入りの池より南側の護岸補修工事(護岸嵩上げ)および潮入りの池の安全柵設置工事が行われている[11]

その後、しばらく動きがなかったが、2021年度の市予算案では先端部未整備箇所(約1.3ha)[25]の整備を埋立事業会計[26]で実施することが記載されており[27]、さらに同年度の市港湾局予算概要では、当公園の拡張部となる緑地親水護岸(沿岸の緩やかな曲線部)のほかに桟橋人工海浜砂浜のほか、藻場・浅場・岩場も整備)、展望ゾーン(親水護岸の先端部)などを整備する計画が示されている(仮称:臨港パーク先端部整備工事、この時点では同年度着手予定)[28]

また、同年7月には整備についての意見募集が行われ、その中で2023年度の供用開始を目指すことが記載されていた[29][30]。同年9月に公表された意見募集の回答結果(回答数:2,240件)では、新たな観光スポットの形成について「砂浜」(人工海浜)が約6割、「ウッドデッキ」が約4割を占め、新たな交流やライフスタイルのための施設について「スケートボードパーク」が約6割を占めており[31][32]、この結果を踏まえて規模・配置など整備や管理運営方法について検討を進め整備計画を策定する方針である[31]

当初の予定より工期が遅れているが、2023年度より護岸の整備が本格的に着工しており、2024年度からは人工海浜などの整備にも着手し、その後に藻場・浅場や桟橋、緑地、管理棟などの整備も進められる予定である[18][33][34]

パシフィコ横浜との接続デッキ整備

2021年度の同予算概要では当公園とパシフィコ横浜を接続する現状のデッキ(仮設構造)の代わりに、幅員を広くした本設デッキ(3橋[35])を整備することも記載されており(仮称:臨港パーク接続橋梁整備工事、こちらもこの時点では同年度着手予定)[28]、先端部の整備と同じく2023年度の供用開始を目指していた[35]

こちらも当初の予定より工期が遅れているが、2025年度時点で入札を度々実施しており今後整備が進められる予定である[18][33]

なお、未整備区域は前述の「2-2-3工区」(先端部)のほかにも、20街区手前のスペースより続きパシフィコ横浜の展示場デッキ部との一体利用を想定している「展示場隣接部」[4][23]が残されているが、本設デッキ整備との関連は不明である。

カフェ・レクリエーション拠点の整備

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横浜ティンバーワーフの外観
(2025年10月4日撮影)

横浜市ではパシフィコ横浜ノースの開業を機に、当公園における様々な機能の整備(アフターコンベンションや被災時拠点として機能の充実、「公共空間活用提案モデル事業」としてカフェレクリエーション拠点の整備[36])も進めていく方針である[37]

2019年12月にカフェ・レクリエーション等の拠点の整備・運営事業者が決定(この時点での事業者は伊佐建設とスプリングハズカム合同会社の共同事業体[38][39]。その後、事業者の追加(DRAFTが加わり代表事業者として設計施工や建物の所有・管理、企画なども担当)と建築デザインの変更(鉄骨耐火被覆に木材を使用した木質ハイブリッド構法によりダイヤ状に組み合わせたデザインを採用)[40]、数回の着工延期もあったが、「臨港パークプロジェクト」[41][42][43]として2024年3月に着工し[40][44]ベーカリーカフェやレストラン(野外レクリエーション支援機能:ランナーなどが利用できる手荷物預け入れ・着替えスペース・ラウンジも提供)・ウェディング施設などからなる3階建ての複合施設「横浜ティンバーワーフ」(YOKOHAMA TIMBER WHARF) [6]が2025年10月に開業している[44][45][46][47][48][49][注 3]

横浜ティンバーワーフの施設構成[6][49]
  • 1F - 生ドーナツ専門店「I'm donut ?」/ベーカリーカフェ「dacō」(2025年10月17日オープン)[50]
  • 2・3F - レストラン・ウェディング「CRAZY GRANDE MAISON」[51]/野外レクリエーション支援機能(2026年1月オープン予定)[49]

整備関連のギャラリー

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脚注

関連項目

外部リンク

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