トップQs
タイムライン
チャット
視点
青春とはなんだ
日本テレビで放送された学園ドラマ ウィキペディアから
Remove ads
青春とはなんだ(せいしゅんとはなんだ)は石原慎太郎の小説。1965年に日活により石原裕次郎主演、舛田利雄監督で映画化され、7月14日に公開されている[1]。
![]() |
テレビドラマ版は、1965年10月24日から1966年11月13日にかけて東宝制作、テアトル・プロ共同制作で日本テレビ系で放送された。夏木陽介と藤山陽子主演の学園ドラマ。東宝青春学園ドラマの先駆け的作品である。
Remove ads
ドラマ版
要約
視点
アメリカ帰りの野々村健介は、田舎町・森山町の森山高校の英語教師に就任し、ラグビーを通じて生徒たちと心の交流、人間教育を展開していく。また同時に町に蔓延する黒い影と戦っていくのだった。
原作は、石原慎太郎の同名小説で、当初は2クール(半年)26話の予定で放送されていたが、好評で1年間に延長された。よって原作から離れたオリジナル・ストーリーになったため第27話からそれまでの「原作・石原慎太郎」から「原案・石原慎太郎」というクレジット表記に変更された。
2クール終了での最終回予定の第25話「どろんこ作戦」は2人の監督がクレジットされているが、実質は松森健、児玉進に高瀬昌弘を加えた3人体制で演出していた。出演していた俳優の加東大介が「さすが東宝、3人で監督とは」と唸ったという[注 1]。
本作が始まる3ヶ月前に日活によって映画化(1965年7月14日公開)。野々村健介役は石原裕次郎だった。その後、番組の終了直後に本作と同じ東宝によっても、劇場版が『これが青春だ!』(1966年)のタイトルで製作、公開された。これは『でっかい太陽』、『燃えろ!太陽』(1967年)とシリーズ化された。
本作は大正製薬の一社提供だが、本作をもってこの枠の大正製薬一社提供番組は終結した。しかし大正製薬は以後も、現在放送中の『世界の果てまでイッテQ!』に至るまでこの枠の提供を続けている。
当時日本テレビアナウンサーだった徳光和夫が最終回にラグビー中継のアナウンサー役で出演している。なおこれより前の第32話では、同じく日本テレビアナウンサーだった清水一郎が視聴者参加型バンド番組の司会者役で出演している(徳光と清水は当時『日本プロレス中継』の実況を担当していた)。
地上波では2023年現在、1986年深夜番組〈ナイトスクリーン〉での放送が最後の再放送となっている。
放送開始して半世紀弱後の2015年8月16日にはBS-TBSで、野々村健介役の夏木陽介、松井勝子役の岡田可愛、小沢祐子役の水沢有美が再会する特別番組『感動再会!同窓会の旅 "青春とはなんだ"編』を放送した[3]。
放送データ
主題歌・挿入歌
主な出演者
【森山高校教師・職員】
- 野々村健介(英語):夏木陽介
- 永井明子(英語):藤山陽子
- 山角先生(生物):加東大介
- 中川先生(国漢):藤木悠
- 大原先生:浦山珠実
- 鈴木先生(英語):村上冬樹
- 校長:十朱久雄
- 勝又教頭:山茶花究
- 用務員:広瀬正一
【森山高校生徒・OB】
- 橘公夫:寺田農
- 寺田勇作:矢野間啓治
- 久保良吉:木村豊幸
- 手塚勝:柴田昌宏
- 高松保夫:杉本哲章
- 土井キャプテン:樋浦勉
- 林秀一キャプテン:関戸純方
- 友田政弘:阿知波信介
- 大崎(ラグビー部):木下陽夫
- 杉山(ラグビー部):松浦忠
- 金子(ラグビー部):石黒高志
- 松井勝子:岡田可愛
- 川村吾郎:仲村紘一
- 山下順子:豊浦美子
- 樋口育子:土田早苗
- 小沢祐子:水沢有美
- 君江:北島マヤ(第12話まで北島まや表記)
- 光子:松田八十栄
- 幸子:遠山智英子
- 有田めぐみ
【町の人々】
スタッフ
- 原作・原案:石原慎太郎
- 監修:千葉泰樹
- プロデューサー:岡田晋吉(日本テレビ)、中根敏雄、大木亀雄
- 音楽:いずみたく
- 脚本:井手俊郎、須崎勝弥、浅川清道、田波靖男、倉本聰、田中美樹
- 監督:松森健、児玉進、高瀬昌弘
※千葉泰樹・井手俊郎・須崎勝弥・高瀬昌弘の4名は、第32話でバンド番組の審査員役として出演している。
サブタイトル
ロケ地
- 山梨県・勝沼
- 山梨市
- 山梨県立日川高等学校
- 東京都立神代高等学校
- 東京都立三鷹中等教育学校
- 登戸・宿河原堰堤
メディア
- 青春とはなんだミュージックファイル(1993年7月1日、vap発売 VPCD-81011)
- 思い出の青春ドラマ音楽全集CDとしてドラマのBGM等63曲(音楽:いずみたく)を収録しており、ビデオ化されていないこのドラマを音で再現している。
- 人気テレビドラマ作品であるが、これまでに全41話を収録した本編のビデオ・DVD・ブルーレィ等のソフト化はされていない。
Remove ads
映画
1965年7月14日公開、101分、日活製作配給。
スタッフ
キャスト
Remove ads
書籍・新聞・雑誌
- 石原慎太郎著「青春とはなんだ」(1963年9月3日~1964年7月まで『新潟日報』他の地方紙に303回連載。挿絵:長谷川春子)
- 石原慎太郎著『青春とはなんだ』(1965年2月16日、講談社)
- 石原慎太郎著『青春とはなんだ』(1967年、講談社ロマン・ブックス)
- 石原慎太郎著『青春とはなんだ』(1968年3月30日、角川文庫)
- 石原慎太郎著「青春とはなんだ」(『現代長編文学全集44 石原慎太郎』収録。1968年9月6日、講談社)
- テレビ小説「青春とはなんだ」(『週刊マーガレット』1966年13号~1966年45号掲載、集英社)
- 青春文庫『青春とはなんだ―付 海外青春小説』(『高二時代』1966年9月号付録、旺文社)
参考文献
- 林真理子著『チャンネルの5番』(講談社、1991年2月)‐ ロケ高校について
- 岡田可愛著『失敗なんて怖くない』(KSS出版、1998年10月) ISBN 4-87709-289-7
- 宇留野仁一著『「青春とはなんだ」大全』(朝日出版社、2003年4月25日)自家版
- 岡田晋吉著『青春ドラマ夢伝説 ― あるプロデューサーのテレビ青春日記』(日本テレビ放送網、2003年9月) ISBN 4-8203-9863-6
- 文庫版:2021年7月10日、筑摩書房ちくま文庫。副題を<「俺たちの旅」などとTVドラマの黄金時代>に変更。ISBN 4-480-43750-9
- 高瀬昌弘著『昭和千本のドラマたち』(廣済堂出版、2007年11月15日)ISBN 978-4-331-51242-5
- 『日本映画俳優全集・男優編』、キネマ旬報社、1979年。
関連項目
脚注
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads