藤枝泉介

藤枝 泉介（ふじえだ せんすけ、1907年〈明治40年〉12月3日^[1][2][3][4] - 1971年〈昭和46年〉6月6日^[1][3][4]）は、日本の政治家、内務官僚。

日本の政治家 藤枝 泉介 ふじえだ せんすけ
防衛庁長官着任式にて（1961年7月19日）
生年月日	(1907-12-03) 1907年12月3日
出生地	日本 栃木県宇都宮市
没年月日	(1971-06-06) 1971年6月6日（63歳没）
死没地	日本 群馬県前橋市 群馬大学医学部附属病院
出身校	東京帝国大学法学部英法科卒業
前職	群馬県副知事
所属政党	（民主自由党→） （自由党→） （日本民主党→） 自由民主党（岸派→椎名派）
称号	正三位 勲一等旭日大綬章
親族	長兄・船田中（大政翼賛会政策局内政部長、元衆議院議長） 次兄・船田享二（京城帝国大学教授、元衆議院議員） 甥・船田譲（元参議院議員、元栃木県知事） 大甥・船田元（衆議院議員） 義大姪・船田恵（元参議院議員）
第48代 衆議院副議長
在任期間	1969年7月16日 - 1969年12月2日
衆議院議長	松田竹千代
第13-14代 自治大臣 第22-23代 国家公安委員会委員長
内閣	第1次佐藤第3次改造内閣 第2次佐藤内閣
在任期間	1966年12月3日 - 1967年11月25日
第35代 運輸大臣
内閣	第1次佐藤第2次改造内閣
在任期間	1966年10月14日 - 1966年12月3日
第14代 防衛庁長官
内閣	第2次池田第1次改造内閣
在任期間	1961年7月18日 - 1962年7月18日
第4-5代 総理府総務長官
内閣	第1次池田内閣 第2次池田内閣
在任期間	1960年7月19日 - 1961年7月18日
その他の職歴
衆議院議員 旧群馬1区 当選回数 8回 （1949年1月23日 - 1952年8月28日 1953年4月19日 - 1971年6月6日）

衆議院副議長（第48代）、自治大臣（第13・14代）、国家公安委員会委員長（第22・23代）、運輸大臣（第34代）、防衛庁長官（第14代）、総理府総務長官（第4・5代）、衆議院議員（8期）などを歴任した^[5][1]。

経歴

「船田三兄弟」の末弟。長兄は第51・56代衆議院議長の船田中、次兄はローマ法学者の船田享二。所属政党は民主自由党→自由党→日本民主党→自由民主党。自民党での所属派閥は岸信介派→川島正次郎派→椎名悦三郎派^[1]（十日会→交友クラブ）。

1907年（明治40年）、船田兵吾の三男として栃木県宇都宮市に生まれる^[1][2][6]。父の妹夫婦・藤枝家の養子となる^[2]。浦和高等学校を経て^[2]、1930年（昭和5年）東京帝国大学法学部英法科を卒業^[2][6][4]。内務省に入省し、鹿児島県、秋田県、兵庫県、愛媛県、埼玉県で勤務^[1][2][6]。戦後、群馬県に来任し内務部長を経て、1947年（昭和22年）北野重雄知事のもとで群馬県副知事を務める^[1][2][6]。しかし翌年群馬コーヒー事件で北野知事が失職するとそれに伴い辞任^[1][2][6]。

1949年（昭和24年）第24回衆議院議員総選挙に群馬1区（当時）から民主自由党公認で立候補し当選する^[2]。1952年（昭和27年）の第25回衆議院議員総選挙では金子与重郎に2票差で敗れた^[1][2][6]。1953年（昭和28年）には当選を果たし復帰^[1]。1954年（昭和29年）に第2次鳩山一郎内閣で大蔵政務次官に任命され^[1][6][3]、1960年（昭和35年）には第1次池田内閣で総理府総務長官に任命^[1][6][3][4]。第2次池田内閣でも留任し、1961年（昭和36年）、第2次池田第1次改造内閣で防衛庁長官に転任^[1][6][3][4]。1966年（昭和41年）第1次佐藤第2次改造内閣で運輸大臣^[7][1][6][3]、続く第1次佐藤第3次改造内閣、第2次佐藤内閣では自治大臣兼国家公安委員会委員長^[6]、1969年（昭和44年）衆議院副議長^[6][3][4]などを歴任。憲法調査会委員^[3][4]、自民党副幹事長^{[1][2][6][3][4]}も務めた。

議員在職中の1971年（昭和46年）6月6日、食道癌により群馬大学病院で死去した^[2]。63歳。死没日付をもって正三位に叙され、勲一等旭日大綬章を追贈された。追悼演説は同年7月15日の衆議院本会議で、田邊誠により行われた^[8]。

年譜

• 1907年（明治40年）：船田兵吾の三男として栃木県宇都宮市に生まれる。藤枝秀吉の養子となる。
• 1930年（昭和5年）：高文試験に合格し、東京帝国大学法学部英法科を卒業。内務省に入省し鹿児島県・神奈川県の県警警部、兵庫県警察部工場課等を歴任^[9]。
• 1940年（昭和24年）：兵庫県経済統制課長（4級俸）兼知事官房主事^[10]。
• 1943年（昭和18年）：内務省物価局事務官、第二部日用品第一課長^[11]。
• 1946年（昭和21年）：群馬県教育民生部長^[1][6]、内務部長^[1][2]。
• 1947年（昭和22年）：群馬県副知事^[1][2][6]。
• 1949年（昭和24年）第24回衆議院議員総選挙に群馬1区から立候補し当選。
• 1954年（昭和29年）：第1次鳩山一郎内閣で大蔵政務次官。
• 1960年（昭和35年）：第1次池田内閣の総理府総務長官。
• 1961年（昭和36年）：第2次池田内閣の防衛庁長官。
• 1966年（昭和41年）：第1次佐藤内閣の運輸大臣^[7]。
• 1967年（昭和42年）：第2次佐藤内閣の自治大臣。
• 1969年（昭和44年）：衆議院副議長に選出。
• 1971年（昭和46年）：63歳で死去。

論文

• 『豪奢品等製造販売制限に関する講演』、1940年。

家族

• 妻 - 高島菊太郎長女 高島俊子
  • 長男 - 冷、1937年生