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六条院 (浅口市)

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六条院 (浅口市)
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六条院(ろくじょういん)は、岡山県浅口市の地域である。同市の市役所が所在する。また、旧鴨方町の役場も所在した。

概要 六条院 ろくじょういん, 国 ...
概要 鴨方町六条院中, 国 ...
概要 鴨方町六条院東, 国 ...
概要 鴨方町六条院西, 国 ...
概要 鴨方町鳩ヶ丘, 国 ...

鴨方町六条院東(かもがたちょう ろくじょういんひがし)・鴨方町六条院中(かもがたちょう ろくじょういんなか)・鴨方町六条院西(かもがたちょう ろくじょういんにし)・鴨方町鳩ヶ丘(かもがたちょう はとがおか)の4大字・町丁からなり、同市新設以前には、六条院東(ろくじょういんひがし)・六条院中(ろくじょういんなか)・六条院西(ろくじょういんにし)・鳩ヶ丘(はとがおか)と称した。現在でも「六条院東」「六条院中」「六条院西」「鳩ヶ丘」とも呼称される。

ここではかつて存在した浅口郡六条院町についても述べる。鴨方町以前は浅口郡に属し六条院町と称し、それ以前は六条院東村六条院中村六条院西村であった[注釈 1]

郵便番号は六条院中が719-0252、六条院東が719-0254、六条院西が719-0251、鳩ヶ丘が719-0253[1]

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鴨方駅
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概要

浅口市の中西部、南は同市寄島町、西は浅口郡里庄町に接している。北部が平地、中部以南が山がちで、明王院山(泉山)が中央にある地区である。泉山を挟んで六条院東はおおむね東側の里見川支流・堅川以東、六条院西は同じく西側の同川支流・鳩岡川流域をおおむね占める[2][3]

北部の平地をJR山陽本線が東西に通過、鴨方駅が六条院中の地内にあり、駅前に町並ができている。国道2号が山陽線の南側を並行して通り、この付近が現在の浅口市および旧鴨方町の中心市街地で市役所(旧町役場)や郵便局などがある[3]

モモナシカキタバコ除虫菊を主要産物とした[4]が、現在は米、モモ以外は衰退[3]

六条院中の天台宗明王院[5]備中国一円の天台宗の総本寺とせられた名刹。他に同宗紫雲寺があり、生石(おんじ)部落に岡山女子短期大学があったが、現在は倉敷市へ移転、おかやま山陽高等学校が建設された[3]

六条院西に天台宗円珠院[6]がある。また、{{要出典範囲頓宮又次郎の居城と伝わる竜王山城は典型的な山城で、最後の備中国守護細川通董もこの城を修築して住んだという説がある|date=2025年3月}}。さらに、竜王山の西のふもとに残る五輪塔は頓宮又次郎の墓とされる[3]

現在、寄島町東部となっている安倉地区は、近世には六条院西村の枝村で、明治になり寄島村[7](のち寄島町)成立時に同村へ移管した[8]

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沿革

要約
視点

歴史

概要 ろくじょういんちょう 六条院町, 廃止日 ...

古代、『和名抄』に見える大島(於保志磨)郷の北部にあたり、鴨方地頭下などと共に古代の条里の跡が検出された。六条院中に古刹明王院[5]があり、また同村に四条原(しじょうら)という枝村もあった[3]

古くは浅口郡六条院村というひとつの村であったが、中六条院村東六条院村西六条院村に分かれる[9]。また、六条院の中村東村西村[9]とも呼ばれ、江戸時代の天保の検地帳にはそのように載っており、その頃には後者の村名を正式に名乗るようになっている[3]

この地方も中世は鴨方に居た細川氏の支配下にあり近世のはじめに毛利氏の進出を見たが、慶長5年幕府領に収められ、寛永9年には備前岡山藩に属し、池田政言寛文12年岡山新田藩(のちの鴨方藩[13]を創立すると共にその版図に移る。

『備中村鑑』[注釈 2]には、六条院中が高1301石9斗5升、六条院東が高611石9斗4升、六条院西が高943石1升とある。なお、一部は明王院[5]の所領となっている[3][8]

六条院中の南部、真止戸山(まつばさ)部落に同名の古社・真止戸山神社があり[18][19][20]寛文6年池田光政が領内の神社整理を行い、この地方の小社1万1554社を同社に集めて祀った[3]

明治に入ると、六条院西村枝村の安倉村[21]は1876年(明治9年)に浅口郡東大島村などと寄島村(のち寄島町)を新設[9]。1877年(明治10年)、浅口郡六条院中(四条原を含む)、六条院東、六条院西の3村が合併し、同郡六条院村を成立させた[9]が、1887年(明治20年)に分村し、元の3村に復した[9]。その後、1889年(明治22年)6月1日の町村制施行により、再び先の3村を合併し新たな六条院村と称し、村役場を六条院中に置く。1934年(昭和9年)の町制実施を経て、1955年(昭和30年)4月1日に鴨方町と合併して鴨方町を新設し、六条院中に役場を設置した[8]

六条院中の西端部から六条院西の北西端の地区に大型団地が造成され、新たな町丁として「鳩ヶ丘」1〜4丁目を設定した。町名は、この地の西方を流れる鳩岡川に由来する。

2006年(平成18年)3月21日、浅口郡鴨方町・寄島町・金光町の3町が合併し、浅口市を新設[22][1]。六条院中の旧鴨方町役場(1974年2月完成)が新浅口市役所となった[22]

地名の由来

条里に関係するという説[要出典]もあるが、実際は白河天皇が愛娘の媞子内親王の霊を弔うために平安京に建立させた寺院・六条院の所領(荘園)であったことが由来。鎌倉時代末期の『室町院所領目録』に「六条院領」の備中国大島保[23]と記されている[8]

年表

さらに見る 年月日, 出来事 ...

著名な出身者

浅口郡(現浅口市鴨方町)出身の阿藤伯海(あとうはくみ=1894年2月10日-1965年4月4日)は中国文学者で漢詩人、地元では「はっかい先生」と呼ばれ、阿藤伯海記念公園[25]と生家が整備された[26]。加えて詩碑が六条院東に、句碑が小田郡矢掛町にある[26]

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地勢

山岳

  • 泉山(明王院山)[27] - 標高221m
  • 竜王山[28]

河川

人口・世帯数等

主要施設

六条院中

公的施設

教育施設

福祉施設

  • 聖華保育所
  • サンパレス桃花
  • 浅口市いきがいセンター

郵便局

金融機関

交通機関

一般企業・商店

神社仏閣・その他宗教施設

六条院東

一般企業・商店

神社仏閣・その他宗教施設

六条院西

史跡・公園

  • 浅口市阿藤伯海記念公園
  • 大簡阿藤伯海旧居

一般企業・商店

  • 岡山西農業協同組合四条原支店
  • 協成工業
  • 清水養鶏場
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交通

道路

鉄道

関連の資料

出版順。

『新月』(六条院町:新月会、1946年6月)プランゲ文庫アメリカ議会図書館国立国会図書館書誌ID:029162302
  • 第1巻第1号「歌会」(1946年6月)
  • 第1巻第4号(1946年9月)-第5号(新月会、1946年10/12月)プランゲ文庫。
  • 『にじ』第2号(六条院中学校校友会文芸部、1948年12月)プランゲ文庫、マイクロフィッシュ版。
  • 鴨方町教育委員会(岡山県)『阿藤伯海』(鴨方町教育委員会、2005年)NCID BA73720354CRID 1130000796691632000。阿藤伯海の肖像あり。
  • 田中毅 農林省「岡山県(保)室迫負債整理組合 : 浅口郡六條院町」『産業組合と夫妻整理事業に関する調査』第74輯83頁(産業組合中央会〈産業組合調査資料〉、1939年)昭和14年、マイクロフィッシュ、インターネットで読める。doi:10.11501/1047213
  • 平井徹治『鴨方町誌』(鴨方町、1955年)インターネットで読める。
    • 「一、町出身者録」「二、鴨方町と六条院町との合併」
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参考文献

脚注の典拠。主な執筆者、編者の順。

  • 岡山地名事典刊行会『岡山地名事典』巌津政右衛門 監修、日本文教出版、1974年。doi:10.11501/12191527国立国会図書館書誌ID:000001213153
  • 金光中学校 編『郷土教育資料草案』金光中学校、1934年。doi:10.11501/1457305。インターネットで読める。創立40周年記念刊行。
    • 「六条院」の掲載箇所47件。以下を含む。
      • 落ち武者の伝承(コマ番号32)
      • 年表「中六条院村、東六条院村、西六条院村、六条院中村、六条院東村、六条院西村、寄島村」(コマ番号60)
  • 下中直也 編『岡山県の地名』 34巻、平凡社〈日本歴史地名体系〉、1988年4月。doi:10.11501/12194024NDLJP:12194024全国書誌番号:88035556、岡山県全図付録(地図1枚、袋入)。
  • 『岡山県道路地図』昭文社〈県別マップル〉、2013年。
  • 花田一重 編『六条院町誌』六条院町、1949年。doi:10.11501/3008678NDLJP:3008678個人送信サービス可。
    • 第2章 社寺
      • 第1節 眞止戶山神社、p.12-16
      • 第2節 明王院、p.17-
      • 第3節 円珠院、p.24-
      • 第4節 甘露庵、p.28-
      • 第5節 文珠坊、p.30-
    • 第3章 山の史蹟、p.32-35
      • 第1節 龍王山と瀨戸内海展望台、p.32
      • 第2節 泉山、p.35
    • 第4章 政治、p.36
      • 第5章 経濟、p.49
      • 第6章 社会、p.58
      • 第7章 宗敎、p.87
      • 第8章 敎育、p.94
      • 第9章 文学藝術、p.105
      • 第10章 交通運輸通信、p.129
      • 第11章 戶数人口、p.134
      • 第12章 地勢と景観、p.138
      • 第13章 氣象と天災、p.142
      • 第14章 人物、p.147
      • 第15章 町民性、p.182
      • 第16章 産業、p.184(第1節 農業林業、p.185。第2節 工業、p.192。第3節 商業、p.198)
      • 第17章 各種団体、p.199
    • 「付録 : 六條院略年表」202頁-、「植物目録」204頁-。
  • 治部田幸範、岡山県企画室 著「2 調査 : 農村及農家概況 岡山県浅口郡六条院町」、岡山県企画室 編『岡山県の農業事情』 其の3《地域別農業経営実態調査報告》、1948年。doi:10.11501/1157466国立国会図書館書誌ID:000000847806publisher=岡山県。マイクロフィッシュ。館内限定公開、遠隔複写可。
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脚注

関連項目

外部リンク

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