1954年アジア競技大会における陸上競技

1954年アジア競技大会における陸上競技は、1954年アジア競技大会の陸上競技であり、フィリピンのマニラで行われた。

陸上競技 1954年アジア競技大会
開催期間	5月2–5日
« 1951 1958 »

メダリスト

男子

種目	金		銀		銅
100 m	アブドゥル・ハリク  パキスタン (PAK)	10.6 =GR	Genaro Cabrera  フィリピン (PHI)	10.7	Marian Gabriel  インド (IND)	10.8
200 m	Muhammad Sharif Butt  パキスタン (PAK)	21.9	Khwaja Muhammad Aslam  パキスタン (PAK)	22.0	Stephen Xavier  香港 (HKG)	22.2
400 m	赤木完次  日本 (JPN)	48.5 GR	Joginder Singh Dhanaor  インド (IND)	48.6	陳英郎（英語版）  中華民国 (ROC)	48.6
800 m	室矢芳隆  日本 (JPN)	1:54.5 GR	Sohan Singh Dhanoa  インド (IND)	1:54.6	上木道夫  日本 (JPN)	1:55.8
1500 m	崔崙七（英語版）  韓国 (KOR)	3:56.2 GR	室矢芳隆  日本 (JPN)	3:58.0	上木道夫  日本 (JPN)	3:59.0
5000 m	井上治  日本 (JPN)	15:00.2 GR	崔崙七（英語版）  韓国 (KOR)	15:03.8	ダル・ラム  インド (IND)	15:14.1
10,000 m	崔忠植（英語版）  韓国 (KOR)	33:00.6 GR	山内二郎  日本 (JPN)	34:06.2	畢立明（中国語版）  中華民国 (ROC)	35:43.2
110 m ハードル	サルワン・シン（英語版）  インド (IND)	14.7 GR	川田幸敬  日本 (JPN)	14.8	中島武彦  日本 (JPN)	14.8
400 m ハードル	Mirza Khan  パキスタン (PAK)	54.1 GR	Chan Onn Leng  シンガポール (SIN)	54.8	Jaime Pimental  フィリピン (PHI)	55.6
3000 m 障害	高橋進  日本 (JPN)	9:15.0 GR	白鷺靖昌  日本 (JPN)	9:35.0	ダル・ラム  インド (IND)	9:36.5
4 × 100 m リレー	日本 田島政次 高谷美城 細田富男 清藤亨	41.2 GR	パキスタン アブドゥル・ハリク Muhammad Sharif Butt Khwaja Muhammad Aslam Abdul Aziz	41.5	フィリピン Genaro Cabrera Gaspar Azares Eusebio Ensong Pedro Subido	42.2
4 × 400 m リレー	日本 松井昭 室矢芳隆 松野信昭 赤木完次	3:17.4 GR	インド Joginder Singh Dhanaor Ivan Jacob Harjeet Singh J. B. Joseph	3:18.0	フィリピン Pablo Somblingo Cipriano Niera Mauricio Paubaya Ernesto Rodriguez	3:21.6
走高跳	Ajit Singh Balla  インド (IND)	1.95 GR	石川行男  日本 (JPN)	1.95 =GR	Andres Franco  フィリピン (PHI)	1.95 =GR
棒高跳	沢田文吉  日本 (JPN)	4.06	松本豊吉  日本 (JPN)	3.91	頼有徳  中華民国 (ROC)	3.61
走幅跳	佐川憲昭  日本 (JPN)	7.02	園田裕四郎  日本 (JPN)	6.94	林徳生  中華民国 (ROC)	6.86
三段跳	佐川憲昭  日本 (JPN)	15.13	飯室芳男  日本 (JPN)	14.88	崔栄基（英語版）  韓国 (KOR)	14.71
砲丸投	パルドマン・シン（英語版）  インド (IND)	14.14 GR	小島義雄  日本 (JPN)	13.73	イシャール・シン  インド (IND)	13.43
円盤投	パルドマン・シン（英語版）  インド (IND)	43.37[注釈 1] GR	斎沛林  中華民国 (ROC)	41.66[注釈 2]	劉慶  中華民国 (ROC)	41.18[注釈 3]
ハンマー投	小島義雄  日本 (JPN)	53.99 GR	Muhammad Iqbal  パキスタン (PAK)	51.80	宗教植  韓国 (KOR)	50.80
やり投	Muhammad Nawaz  パキスタン (PAK)	64.26 GR	Jalal Khan  パキスタン (PAK)	63.28	永易晴夫  日本 (JPN)	56.26
十種競技	楊伝広  中華民国 (ROC)	5454[注釈 4]	西内文夫  日本 (JPN)	5429[注釈 5]	Ronnie O'Brien  インド (IND)	5259[注釈 6]

女子

種目	金		銀		銅
100 m	南部敦子  日本 (JPN)	12.5 =GR	Mary Klass  シンガポール (SIN)	12.5 =GR	Christine Brown  インド (IND)	12.6
200 m	田中みどり  日本 (JPN)	26.0	南部敦子  日本 (JPN)	26.1	Inocencia Solis  フィリピン (PHI)	26.5
80 m ハードル	岩本美知子  日本 (JPN)	11.7 GR	宮下美代  日本 (JPN)	12.0	Tang Pui Wah  シンガポール (SIN)	12.1
4 × 100 m リレー	インド Christine Brown Stephie D'Souza Violet Peters Mary D'Souza	49.5 GR	日本 岡本貴美子 南部敦子 岩本美知子 田中みどり	49.6	フィリピン Inocencia Solis Rogelia Ferrer Manolita Cinco Roberta Anore	50.4
走高跳	Ahuva Kraus  イスラエル (ISR)	1.55 GR	高橋美代子  日本 (JPN)	1.52	室美恵子  日本 (JPN)	1.52
走幅跳	高橋ヨシ江  日本 (JPN)	5.68	南部敦子  日本 (JPN)	5.64	戸崎美希子  日本 (JPN)	5.35
砲丸投	吉野トヨ子  日本 (JPN)	12.31 GR	吉田素子  日本 (JPN)	12.27	溝口百合子  日本 (JPN)	11.81
円盤投	吉野トヨ子  日本 (JPN)	42.89 GR	野村妙子  日本 (JPN)	39.97	溝口百合子  日本 (JPN)	37.12
やり投	栗原明子  日本 (JPN)	44.07 GR	位田保子  日本 (JPN)	42.28	Vivencia Subido  フィリピン (PHI)	37.56

日本代表選手団

出典：^[1]

総監督 - 織田幹雄

コーチ - 大木正幹、藤枝昭英、武政喜代次、乾正人

マネージャー（男子）平野平三、（女子）城戸寿彦

男子選手 - 清藤亨（中央大学）、細田富男（八幡製鉄）、高谷美城（慶応義塾大学）、赤木完次（中央大学）、松井昭（旭化成）、松野信昭（東海銀行）、室矢芳隆（八幡製鉄）、鈴木重晴（早稲田大学）、上木道夫（早稲田大学）、井上治（中央大学）、昼田哲士（早稲田大学）、梅沢一美（立教大学）、谷敷正雄（中央大学）、山内二郎（法政大学）、川田幸敬（大宮陸協）、深沢通之助（大昭和製紙）、中島武彦（八幡製鉄）、安成轍郎（栗田谷中学校教員）、高橋進（八幡製鉄）、白鷺靖昌（大昭和製紙）、田島政次（富士製鉄）、佐川憲昭（旭化成）、園田裕四郎（関西大学）、石川行男（早稲田大学）、飯室芳男（山梨陸協）、玉江和男（関西大学ク）、沢田文吉（岐阜陸協）、松本豊吉（慶応義塾大学）、佐藤博（早稲田大学）、小島義雄（法政大学）、本村喬利（日産自動車）、田中輝男（日本大学）、棚田真輔（東京教育大学）、永易晴夫（桜門ク）、小松幹雄（高知陸協）、西内文夫（香川県教育委員会）、笹井烈（明治大学）

女子選手 - 南部敦子（光華女子短期大学）、田中みどり（南日本新聞）、岡本貴美子（同志社大学）、岩本美智子（鈴峯女子短期大学）、宮下美代（光華女子学園教員）、高橋ヨシ江（中央大学）、戸崎美希子（岐阜高等学校）、高橋美代子（愛媛県立三島高等学校）、室美恵子（祇園高等学校）、吉田素子（岡田乾電池）、溝口百合子（中京女子短期大学）、吉野トヨ子（埼玉県庁）、野村妙子（八幡製鉄）、栗原明子（茨城大学）、位田保子（東洋ベアリング）

成績

出典：^[2]

男子

種目	順位	記録	選手	所属
100m	5位	11.0	細田富男	八幡製鉄
200m	5位	22.6	清藤亨	中央大学
400m	1位	48.5	赤木完次	中央大学
	5位	50.2	松井昭	旭化成
800m	1位	1:54.5	室矢芳隆	八幡製鉄
	3位	1:55.8	上木道夫	早稲田大学
	4位	1:56.0	鈴木重晴	早稲田大学
1500m	2位	3:58.0	室矢芳隆	八幡製鉄
	3位	3:59.0	上木道夫	早稲田大学
	5位	4:05.4	鈴木重晴	早稲田大学
5000m	1位	15:00.2	井上治	中央大学
	6位	15:56.8	昼田哲士	早稲田大学
10000m	2位	34:06.2	山内二郎	法政大学
	4位	???	梅沢一美	立教大学
	5位	???	谷敷正雄	中央大学
110mH	2位	14.8	川田幸敬	東京都立鷺宮高等学校教員
	3位	14.8	中島武彦	八幡製鉄
	4位	15.5	深沢道之助	大昭和製紙
400mH	4位	55.7	深沢道之助	大昭和製紙
	5位	56.3	安成轍郎	神奈川陸協
3000mSC	1位	9:15.0	高橋進	八幡製鉄
	2位	9:35.0	白鷺靖昌	大昭和製紙
4 × 100mリレー	1位	41.2	田島・高谷・細田・清藤
4 × 400mリレー	1位	3:17.4	松井・室矢・松野・赤木
走高跳	2位	1.95	石川行男	早稲田大学
棒高跳	1位	4.06	沢田文吉	岐阜市教育委員会
	2位	3.91	松本豊吉	慶応義塾大学
	4位	3.51	佐藤博	早稲田大学
走幅跳	1位	7.02	佐川憲昭	旭化成
	2位	6.94	園田裕四郎	関西大学
	4位	6.64	田島政次	富士製鉄
三段跳	1位	15.13	佐川憲昭	旭化成
	2位	14.88	飯室芳男	山梨県庁
	4位	14.51	玉江和男	関西大学出身
砲丸投	2位	13.73	小島義雄	法政大学
円盤投	6位	39.77	田中輝男	日本大学
ハンマー投	1位	53.99	小島義雄	法政大学
	5位	48.35	小松幹雄	高知陸協
やり投	3位	56.26	永易晴夫	桜門クラブ
	5位	54.55	棚田真輔	東京教育大学
十種競技	2位	5430	西内文夫	香川陸協
	4位	4847	笹井烈	明治大学

女子

種目	順位	記録	選手	所属
100m	1位	12.5	南部敦子	光華女子短期大学
	4位	12.8	田中みどり	南日本新聞
	6位	12.9	岡本貴美子	同志社大学
200m	1位	26.0	田中みどり	南日本新聞
	2位	26.1	南部敦子	光華女子短期大学
	5位	26.6	岡本貴美子	同志社大学
80mH	1位	11.7	岩本美知子	鈴峯女子短期大学
	2位	12.0	宮下美代	光華学園教員
	5位	13.0	室美恵子	祇園高等学校
4 × 100mリレー	2位	49.6	岡本・南部・岩本・田中
走高跳	2位	1.52	高橋美代子	愛媛県立三島高等学校
	3位	1.52	室美恵子	祇園高等学校
走幅跳	1位	5.68	高橋ヨシ江	中央大学
	2位	5.64	南部敦子	光華女子短期大学
	3位	5.35	戸崎美希子	岐阜県立岐阜高等学校
砲丸投	1位	12.31	吉野トヨ子	埼玉県教育庁
	2位	12.27	吉田素子	岡田乾電池
	3位	11.81	溝口百合子	中京女子短期大学
円盤投	1位	42.89	吉野トヨ子	埼玉県教育庁
	2位	39.97	野村妙子	八幡製鉄
	3位	37.12	溝口百合子	中京女子短期大学
やり投	1位	44.07	栗原明子	茨城大学
	2位	42.58	位田保子	東洋ベアリング
	4位	36.92	野村妙子	八幡製鉄

各国メダル数

フィリピンの切手

順位	国/地域	金	銀	銅	計
1	日本 (JPN)	17	18	8	43
2	インド (IND)	5	3	6	14
3	パキスタン (PAK)	4	4	0	8
4	韓国 (KOR)	2	1	2	5
5	中華民国 (ROC)	1	1	5	7
6	イスラエル (ISR)	1	0	0	1
7	シンガポール (SIN)	0	2	1	3
8	フィリピン (PHI)	0	1	7	8
9	香港 (HKG)	0	0	1	1
計 (国/地域数: 9)		30	30	30	90

注釈

1. 「日本陸上競技連盟七十年史」においては43.40と記載されている。
2. 「日本陸上競技連盟七十年史」においては41.69と記載されている。
3. 「日本陸上競技連盟七十年史」においては41.19と記載されている。
4. 「日本陸上競技連盟七十年史」においては5457と記載されている。
5. 「日本陸上競技連盟七十年史」においては5430と記載されている。
6. 「日本陸上競技連盟七十年史」においては5268と記載されている。