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Mリーグ2019-20

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Mリーグ2019-20(エムリーグ2019-20)は、競技麻雀のチーム対抗戦のナショナルプロリーグ「Mリーグ」の2019年シーズン。配信当時は「Mリーグ2019」という名称であった。

概要 レギュラーシーズン, 開幕 ...
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概要

KADOKAWAサクラナイツが新たに加盟し、チーム数が8チームになった[1]。上限変更と新チーム加盟に伴い、7月9日にドラフト会議が開催された[2]。前年の契約選手について移籍・戦力外がなかったため、各チーム、前年所属選手にドラフトされた選手を加えた新体制でシーズンが開幕した[2]

2020年4月7日、新型コロナウイルス感染症の流行により、改正・新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が発令されたのに伴って、ファイナルシリーズの延期が発表された[3]

2020年5月27日、政府の緊急事態宣言の全面解除に伴い、ファイナルシリーズの実施と日程が発表され、2020年6月15日から再開された。再開にあたり、PCR検査で陰性であることを出場資格とするなどのコロナ対策を実施した上で、頭脳スポーツとしての麻雀のパフォーマンス維持のため、マスクなしでの対局を行うことが発表された[4]

6月15日から再開されたファイナルシリーズでは、U-NEXT Piratesが4位からの逆転優勝を決めた。

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ルールの変更点

チーム編成

各チームのチーム編成について「男女問わず3名」とされていたものが「男女混成4名以内(3名以上)」に変更され、男女混成チームとすることが義務化された。これにより、男性のみで編成されていた赤坂ドリブンズ、渋谷ABEMAS、U-NEXT Piratesの3チームは女性選手を指名することが必須とされた[2]

優勝チーム決定方法

各チームの半荘数が80半荘から90半荘に増加し、このシーズンからセミファイナルシリーズが導入された[5]。ファイナル進出チームの年間半荘数は前年の104半荘から118半荘に増加し、リーグ全体の半荘数は前年の164半荘から216半荘に増加した。

  • レギュラーシーズンは、各チーム90試合ずつ行い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。
  • セミファイナルシリーズは、レギュラーシーズンのポイントを半分持ち越し、上位6チームが各チーム16試合ずつ行い、上位4チームがファイナルシリーズに進出。
  • ファイナルシリーズは、セミファイナルシリーズのポイントを半分に持ち越し、上位4チームが各チーム12試合ずつ行い、優勝チームが決定。

規定打荘数

各選手以下の範囲内で打荘することが規定されている[5]

  • 最低10試合
  • 最高45試合

※レギュラーシーズンの選手の規定打数は上記とする。

個人賞タイトル

このシーズンから平均打点の替わりに最高スコア(1半荘最高得点)を個人タイトルとすることになった[5]

  • トータルポイント賞
  • 4位回避率賞
  • 半荘最高スコア賞

※レギュラーシーズンが対象。

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ドラフト

2019年7月9日、ドラフト会議が開催された。初年度ドラフトと異なりウェーバー方式が採用され、新チームのKADOKAWAサクラナイツが全選手の指名を行った後、前年度順位の下位から指名を行い、最終的に8名が指名された[2]

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[6]

所属選手

()内は、各選手の当時の所属団体。

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[6]

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シーズン概要

要約
視点

レギュラーシーズン

連覇を目指してレギュラーシーズンに臨んだ初代王者・赤坂ドリブンズであったが、開幕から連続でラス引きという波乱の滑り出しとなる。その後も調子が上がらないドリブンズは下降線をたどり、エース・佐々木寿人が不調に陥る格闘倶楽部と最下位争いを繰り広げることとなった。一方の上位争いでは、新加入チームであるサクラナイツが安定的に上位を維持しつつも、大きく抜け出すチームは現れず、シーズン折り返しとなる12月序盤では首位と最下位の差が大きくない中でフェニックスとドリブンズが7・8位でほぼ横並びとなりながら上位を窺うという展開になっていた。

しかし、ここから両チームの明暗が大きく分かれ始める。フェニックスは新加入の和久津晶が初トップを獲得すると、それに刺激されたかのように魚谷侑未が9連続連対を記録して一気にポイントを伸ばす。チームも5連勝・7連続連対を記録するなど、その勢いはシーズン終了までとどまるところを知らず、最終的にフェニックスは全チームを置き去りにしてレギュラーシーズンを制し、魚谷はMVPを獲得した。逆にドリブンズは園田賢の連続ラスをきっかけにチームが総崩れに陥ると、一時は7位とも300pt以上の差をつけられた最下位となり、連覇に黄色信号が灯った。また、同時期には首位争いを繰り広げていた昨季2位・風林火山も急失速し、一転してボーダー争いに巻き込まれることとなった。

チームが21戦トップ無しと苦しみ、一時は▲500ptを割り込んだドリブンズだったが、1月19日に村上淳がトップを獲得してようやく悪い流れを食い止めると、24・27日にはチーム4連勝を決めてボーダーへ猛追を仕掛ける。逆に風林火山は2月に入ってから9連続逆連対と悪い流れが止まらず、ドリブンズと入れ替わる形で最下位に転落した。さらに2月末には立て続けにラスを引いたパイレーツがボーダーラインまで転落。そして3月4日の直接対決でパイレーツ・朝倉康心が箱下のラスを引いたことで、ついにドリブンズはセミファイナル進出圏内の6位に浮上する。しかしパイレーツもチーム最終戦となる6日に小林剛がトップを獲得し、再逆転を果たして最終日の結果を待つ。迎えた最終日、ドリブンズは11.9ptを積み上げれば逆転という状況であったが、連闘した村上が3着・4着という結果に終わり、逆転はならなかった。

終わってみれば、ドリブンズが7位、風林火山が8位と、昨年度の優勝・準優勝チームがそろってレギュラーシーズンで姿を消すこととなった。村上が不調のチームの中で個人2位と気を吐いたものの、昨季チームを牽引した園田が個人最下位に沈み、その負債をフォローしきることができなかった。それ以上に苦しかったのが風林火山で、12月に調子を崩して以降復調の手掛かりを全くつかめずにチームが総崩れとなり、最終戦で勝又健志が個人成績をプラスに転じさせることが精一杯であった。

また、このシーズンは役満が頻発し、実に7回もの役満が飛び交う荒れたシーズンとなった。

セミファイナルシリーズ

このシーズンから導入されたセミファイナルシリーズは、4位スタートのサクラナイツと6位スタートのパイレーツが開幕から連勝で好発進を決めた一方、開幕から7連続逆連対となった雷電が最下位に1チーム置いていかれることとなる。残りの5チームは僅差にひしめき合う状態にあったが、6日目となる3月23日に前原雄大と藤崎智が連続でラスを引いた格闘倶楽部が以降6戦5敗と急落。逆に開幕から調子を崩していた雷電は、8戦目に萩原聖人がチーム初トップをもたらしたのをきっかけに6戦4勝と息を吹き返し、10日目第1試合終了時点でボーダーと37.4pt差まで迫っていた。しかし第2試合で萩原が痛恨のラスとなり再びボーダーから引き離されると、翌11日目第1試合で再逆転を目指した瀬戸熊も箱下に沈む。第2試合は黒沢がトップを獲得したものの、4位パイレーツを逆転できず、最終日にパイレーツの試合が無いため雷電はこの時点で敗退がほぼ確定的になった。そして3月31日最終日、6位の格闘倶楽部は大きな連続トップで逆転という条件の中、1戦目に高宮まりがトップを獲得し、2戦目に120,700点の条件を残す。そして、2戦目に登場した藤崎は東場で持ち点が8万点を超え、一時は条件達成も現実味を帯びてくるも、それ以降の点数が伸び悩み、最終的に59,200点のトップにとどまった。

上位争いでは、フェニックスとのつばぜり合いを制したサクラナイツが首位通過を果たす。レギュラーシーズンから好調が続いている沢崎誠を筆頭に全員がプラスポイントで終える充実したセミファイナルとなった。逆にチーム全員がマイナスポイントとなってしまった格闘倶楽部は、3位という好スタートの位置を活かせず、2年連続のファイナル進出とはならなかった。6位スタートだったパイレーツは、石橋伸洋がトップ3回2着3回・登板した6試合全連対という目の覚めるような活躍でチームを初のファイナルへと導いた。

ファイナルシリーズ

新型コロナウィルス流行の影響によって延期されていたファイナルシーズンは、6月15日に開幕。その開幕戦では4位のパイレーツ・小林剛が6万点越えの大トップを飾るも、その後は魚谷が3戦2勝を挙げたフェニックスが一歩抜け出す。一方で首位スタートだったサクラナイツは恵まれない展開が続き、開幕から4連敗で4位まで転落した。6月18日ファイナル3日目、パイレーツ・朝倉が親番で役満・大三元を自摸って大トップを獲得するとともに首位のフェニックス・近藤を箱下に沈め、一気に首位を奪還するも、続く第2試合でフェニックス・和久津がトップを決めてすぐに首位に返り咲く。その後、フェニックスは好調が続いている魚谷を連投することで確実に連対を続け、首位に立ったまま最終日となる6月23日を迎えた。その第1試合、パイレーツ・石橋が抜け出す展開になると、勝負をかけたフェニックス・近藤が3連続で放銃に回ってしまう。結果、石橋が5万点越えのトップに立った一方で、近藤は2000点のラスに沈む。パイレーツにとっては快心、フェニックスにとっては最悪の結果となり、最終戦を残してパイレーツが首位に浮上した。そして迎えた最終戦、トップを取れば逆転優勝となるフェニックス・魚谷が親満を和了って首位に立つも、南1局に喰いタンのアガリ逃しからパイレーツ・小林のダマ満貫に激痛の放銃となってしまう。小林トップのまま迎えたオーラス、満直・ハネツモ条件の魚谷が条件をクリアするリーチを放つ。小林は手詰まりに陥り、当たり牌が押し出される寸前のところだったが、すんでのところで現物が増えたことにより放銃を回避。あと一牌のところで直撃を逃した魚谷は、そのままツモることもできず、最後は小林の手牌が伏せられてパイレーツの優勝が決定した。

レギュラーシーズンから苦しい展開が続き、常にボーダーぎりぎりだったパイレーツだったが、ファイナルでようやくいい流れに恵まれ、全員がプラスポイントでの逆転優勝という最高の形でシーズンを締めくくった。逆にフェニックスは、魚谷を中心にレギュラーシーズンからファイナルまで常に首位前線を走り続けていたものの、最後の最後で無念の逆転負けを喫することとなった。74局連続無放銃を記録するなど、鉄壁の守備でレギュラーシーズンからチームに大きく貢献していた近藤が、最終日にパイレーツとトップラスを決められるなど、ファイナルで崩れてしまったことが大きな痛手となった。ABEMASは最終日開始時点で、フェニックスとパイレーツの争いに食い込む形で2位につけており、逆転優勝の可能性を十分に残していたが、白鳥3着、多井4着に終わり、2年連続の3位という結果になった。セミファイナルを首位で通過していたサクラナイツは、開幕からの4連敗で大きく後退すると、以降はほとんど戦線に絡めないまま、最終的に0トップ7ラスという屈辱的な結果に終わった。

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成績

要約
視点

レギュラーシーズン / セミファイナルシリーズ / ファイナルシリーズ

レギュラーシーズン(成績)

レギュラーシーズン最終成績

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レギュラーシーズン個人成績

[9]

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レギュラーシーズン日程・対戦成績

日程・対戦成績
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セミファイナルシリーズ(成績)

セミファイナルシリーズ最終成績

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  • レギュラーシーズン終了時のポイントの半分をセミファイナルシリーズへ持ち越し

セミファイナルシリーズ個人成績

[192]

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セミファイナルシリーズ日程・対戦成績

日程・対戦成績
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ファイナルシリーズ(成績)

ファイナルシリーズ最終成績

さらに見る 順位, チーム ...
  • セミファイナルシリーズ終了時のポイントの半分をファイナルシリーズへ持ち越し

ファイナルシリーズ個人成績

[220]

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ファイナルシリーズ日程・対戦成績

日程・対戦成績
さらに見る #, 通算 ...
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中継

AbemaTV麻雀チャンネルにて、19:00からリーグ戦の試合を生配信した。セミファイナルシリーズ以降のポストシーズンについても、レギュラーシーズン同様の1日2試合の方式に変更された。

開催曜日は、レギュラーシーズンについては昨年度同様、原則水曜日以外の平日で行われた。加えて試合数が増えたこともあり、月1回土曜日または日曜日の試合・生配信があった。今シーズンより新設されたセミファイナルシリーズについては、平日の水曜日以外に加え、土日のいずれかという、週5日の日程で試合・生配信された。ファイナルシリーズについては、レギュラーシーズン同様の日程に変更となり、水曜日以外の平日に行われた。

中継番組での実況陣は日吉辰哉(連盟)が加わり、小林未沙(声優・元最高位戦、月・火曜日)、松嶋桃(協会、火・金曜日)、日吉(木曜日)が担当した。解説は、土田浩翔(最高位戦)が公式解説に就任し、開幕戦や最終戦など要所を含め、週1回程度担当した。土田が解説を担当しない日は昨年度同様、Mリーガーから毎回1~2人が解説を担当した他、渋川難波(協会、翌シーズン公式解説に就任、その後Mリーガー入り)・河野直也(最高位戦、渋川の後任として22-23より公式解説に就任)など、各プロ団体より選出されたプロも担当した。トップを取った選手へのインタビュアーは松本圭世が全日担当した。

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役満

各家の表記は、その局における家を示す。

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 和了者   放銃者 

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できごと

2019年
2020年
  • 1月16日 - KONAMI麻雀格闘倶楽部高宮まりが11翻(立直、一発、自摸、三暗刻、ドラ6)の三倍満を自摸和了った。
  • 1月17日 - 初の地方公式パブリックビューイングとなる「Mリーグ パブリックビューイング in 高松」が開催された。
  • 2月3日 - 「Mリーグプレミアムナイト南場」がEXシアター六本木で開催された。
  • 2月7日
    • KADOKAWAサクラナイツの沢崎誠が三筒四筒五筒六筒七筒七筒八筒八筒六索六索七索八索八索から六索を自摸リ、誤って七筒切りのノーテン立直をかけた。この局が流局したことにより、Mリーグ史上初のチョンボとなった[251]
    • ベルサール六本木でパブリックビューイングが開催された。この日のパブリックビューイングが、新型コロナウイルス感染症による中止前最後のMリーグ機構主催のパブリックビューイングとなった。
  • 2月13日 - 渋谷ABEMASの白鳥翔が11翻(清一色、ドラ6)の三倍満を自摸和了った[252]
  • 2月25日 - TEAM RAIDEN/雷電の黒沢咲がKADOKAWAサクラナイツの内川幸太郎から四暗刻を単騎待ちで和了った[241]
  • 2月27日
    • セガサミーフェニックスの魚谷侑未国士無双を自摸和了った[245]。2月25日の黒沢咲の役満は2半荘目の最終局であり、この役満は2月26日の休みを挟んだ2月27日の1半荘目の最初の局での役満であったため、Mリーグとして2局連続の役満となった。なお、この半荘の魚谷のスコアは9万4400点となり、魚谷はこのシーズンの最高スコアのタイトルを獲得した。
    • 3月6日と3月9日に予定されていたパブリックビューイングが新型コロナウイルスによる感染予防のため、開催中止となることが発表された。
  • 3月3日 - セガサミーフェニックスの魚谷侑未が四暗刻を自摸和了った[247]。魚谷侑未の役満は2週連続となった。
  • 3月9日 - レギュラーシーズンが終了し、前年優勝チームの赤坂ドリブンズと前年2位のEX風林火山がレギュラーシーズン敗退となった。
  • 3月16日 - セミファイナルシリーズが開幕した。
  • 3月30日 - セミファイナルシリーズが終了した。KONAMI麻雀格闘倶楽部とTEAM RAIDEN/雷電が敗退し、KADOKAWAサクラナイツ、セガサミーフェニックス、渋谷ABEMAS、U-NEXT Piratesの4チームがファイナルシリーズ進出を決めた。
  • 4月7日 - 新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言発令により、4月13日開幕予定であったファイナルシリーズを延期することが発表された[3]
  • 5月27日 - 緊急事態宣言解除に伴い、ファイナルシリーズ日程と感染症予防策が発表された。
  • 6月15日 - 当初の予定より2ヶ月強遅れでファイナルシリーズが開幕した。
  • 6月18日 - U-NEXT Piratesの朝倉康心が大三元を自摸和了った[249]
  • 6月23日 - ファイナルシリーズが終了し、U-NEXT Piratesが初のMリーグ王者に輝いた。

脚注

外部リンク

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